モザイク 2018年5月23日

 先日、記者の友人がサンタ・クルス病院にお世話になったと聞いた。日本から到着したばかりで不安だったが、受付に日本語を話せる人が常駐しており、安心したとのこと。また、日本人に慣れているからか、時折パソコンで翻訳しながら症状について説明してくれたそうだ。日本移民が移住当初、病院での受診が言葉の問題などでとても大変だったと聞いていたので、「時代だなぁ」としみじみ感じた。もっとも、病院すらなく、苦労した日本移民も数多くいたことを考えると、現代は恵まれていると言えるが。
     


 14日、サッカー・ペルー代表のキャプテン、ゲレーロのロシア・ワールドカップ(W杯)出場が消えた。ゲレーロは、昨年のW杯最終予選プレーオフ・ニュージーランド戦の薬物検査で「異常な結果が出た」といい、1年2カ月の出場停止処分が下されていた。ゲレーロは6カ月の処分軽減を求めて提訴していたが棄却された。ゲレーロはリオを拠点とするフラメンゴに所属しており、ブラジル国内でも人気の選手。ペルーでは昨年、W杯予選の日には、ゲレーロのユニフォームを着た青年が数多く街を歩いていて、ペルーサッカー界の象徴と言えるスター選手だった。おそらく、ペルー国民はこの裁定を「異常な結果」として受け止め、連日テレビや新聞を賑わせたはずだ。自国のスター選手への処分を、身内の出来事のように怒る国民性がサッカー愛を象徴しているようで面白い。
     


 6月半ばからサッカー・ワールドカップ(W杯)が始まるが、サンパウロ市の街中を歩いていると、自家用車のボンネットにブラジル国旗を張り付けて、今からセレソン(ブラジル代表)の活躍を祈願していると思われる気の早いサッカー・ファンがいた。まあ、時間が過ぎるのは本当にアッという間で、1カ月後にはW杯と移民祭、2カ月後には移民110周年式典と今年はイベントが目白押しで、例年以上にバタバタした日々が続くことになるだろう。「お祭り騒ぎ」を楽しむしかあるまい。

2018年5月23日付

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