モザイク 2018年7月4日

 サッカー・ワールドカップでベルギーに惜敗した日本代表の終わり方は、今までのものとは違った。スター選手揃いの強豪相手に激闘を演じ、サポーターが本当に悔しがっている姿からは、日本代表が過去に積み上げてきた歴史から進歩している証拠で、「あれくらいはできる」という感覚が見る者にあったからだと感じた。今までなら、「良く頑張った。良く健闘した」と拍手が起こったかもしれないが、今回は項垂(うなだ)れ、崩れ落ちるサポーターが目立った。


 日本代表は観る者に、一定以上のレベルで、可能性を持つ国としての印象を今大会で植えつけた。リスクや批判もあったが、ポーランド戦のパス回しも、美学ではなく結果にこだわった一つの戦い方だったと思えば、国際舞台を戦う上で当然の策だったかもしれない。はっきり言って、くじ運が悪かった今大会で、今まで以上に結果にこだわり、勝負を追求していた。そして、母国代表には、心から勝ってほしかったが、結果からも「これぞワールドカップ」と言える試合だった。


 サッカーW杯で日本戦を観戦する日本人・日系人に、「もし日本対伯国になったら、どちらを応援するか」と質問すると、面白い答えが返ってきた。日系人は9割が「サッカーだったら伯国」と悩んだ末に回答していたが、三木マリエさんは「私は2世だけど、日本を応援する。皆に怒られるかもしれないけど」と笑いながら答えた。また、日本人の留学生に聞くと、「伯国に勝ち進んでほしい」と答える人も多数いた。幼い頃からサッカーを観ていたという尾崎さんは「お互いが納得する試合ができればいい。伯国が勝つと思うけど」と答え、試合後も「メキシコが7大会連続でべスト8に行けていないことを考えると、これが今の日本の結果だと思う」と冷静に回答した。ともあれ、伯国に来た日本人は伯国贔屓(びいき)になる傾向にあるようだ。


 開催中のサッカー・ワールドカップで、大番狂わせが複数起こっている。グループリーグではアルゼンチンがクロアチアに大敗し、日本がコロンビアから金星、韓国が前回覇者のドイツから大金星を挙げ、決勝トーナメントでは開催国ロシアがスペインをPK戦で下すなど、視聴者にとっては面白い大会となった。その中で、中国では試合結果に大金を懸けられる違法賭博が横行しており、大番狂わせで大損した人が続出しているとか。一部の報道では、家など資産を売却するまでに至った人や、自殺者まで出ているという。ワールドカップ特需にまみれてボロ儲けする悪徳業者の魔の手が、一獲千金を夢見た人たちを蝕んでいるようだ。視聴者の皆さん、違法な賭け事には手を出さないように。もう、遅いかもしれませんが。

2018年7月4日付

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