モザイク 2018年7月5日

 今年の白寿者表彰式で、表彰後に文協ビル2階貴賓室で白寿者たちに話を聞く機会があったが、女性の崎山美知さん(99、鹿児島)は、「海外殖民学校」建設の志を持って1932年にアマゾン地域マウエスに入植した故・崎山比佐衛氏の三男の嫁に当たる。10年ほど前に美知さん自身を取材したことがあったが、本人がそのことを今も覚えてくれていたのは正直、嬉しかった。また、男性の西山長光さん(98、熊本)も毎日ゲートボールを行うほど元気で、やはり高齢になっても自分の体調を維持し、元気でいることが何よりも大切なことだと痛感した。こうした大先輩方の生き方を、大いに見習いたいものですな。
     


 日本の外務省ホームページ内の「海外在留邦人数調査統計(平成30年要約版)」を見てみると、南米の永住者数は同20年に8万137人だったのに対し、同29年には7万894人まで約1万人減少している。ひとえに移住者の高齢化が理由だろう。対照的だったのはアジアの永住者数で、同20年の1万7944人から同29年には3万1581人と倍近くまで増加している。
     


 総合して見ると、南米と中東の永住者のみが前年比マイナスで、他のエリアは全て年々増加している。全体から浮かび上がるのは、日本を出て国外永住・移住を決断する人が増えていることだ。若者の海外離れが叫ばれる昨今、他方から聞こえてくるのは老後の移住というもの。年金受給者は永住権が取りやすい国もあるといい、働き手の世代より割合が高いのかもしれない。いずれにせよ、移住者が日本よりも永住先に魅力を感じているからこその数字になり、日本社会に疑問を持っている人が多い証拠でもある。

2018年7月5日付

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