モザイク 2018年8月10日

 「日系4世受け入れのための新制度の概要と展望」と題した下地衆議の説明会は、無責任と感じてしまう発言が多々あった。来場者のライス・ロペスさん(29、4世)が「日本語を1年で習得するのは難しい。29歳なので、現在の年齢制限では時間も限られている」と話すと、同衆議は「そんなこと言わないで。あなたならできます」と簡単に口にした。しまいには、「鍬(くわ)で耕し、開拓してきた日本人の子孫なら(日本語能力試験の)N4を取れるでしょう。まずは何とかできるようにしてください」という発言も同衆議から飛び出した。語学の壁に苦しむ4世のことを本当に考えているのか、と思わず心の中で呟いてしまった。


 下地衆議は『日系人』をどこまで理解しているのだろうか。フィリピン人で介護師の制度を利用している外国人労働者と日系人を比較していたが、日系人はそもそも日本をルーツに持つ人たちなので、比較対象がフィリピン人なのはおかしいのでは。県連の山田会長も「4世ビザは、例に出された外国人労働者のビザとあまりにも差がない。日系人のアイデンティティをどのように考えているのか」と質問していたが、それに対しても実態が曖昧な「サポーター制度」が特別な制度だと繰り返し強調していただけだった。記者会見でも「何だっけ?ここの団体」と、説明会の会場となった文協の名前さえ覚えていない始末。最低限、ブラジル日系社会の状況が分かった発言をしてほしいものだ。


 アメリカでは、倉庫の所有者が数カ月以上借賃を滞納した場合、中身まるごとを即刻販売できる権利を所有者が持っており、時折倉庫丸ごとを売り出す「倉庫オークション」が開催されるそうだ。買い手は倉庫の中を遠めから判断し、中身の量や年代などから購入を判断するという。中にはアンティークで高額な家財や骨董品などが出てくることがあるとされ、倉庫を買い、中身を高値で売るプロまでいるそうだ。なかなか夢のある話だが、中を見てからしか決められないため、ガラクタの処理を担うだけになるケースもあるとか。結局のところ、一攫千金は運次第なんですかね。

2018年8月10日付

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