モザイク 2017年5月19日付

 「熊本地震被災地激励訪問団」の一員として参加した熊本県人会の日下野理事長の話によると、熊本地震発生から約4カ月後に遺体で発見された大和晃さん(当時22歳)は、最初に発生した2016年4月14日の地震で被災した友人に飲食物を届けるなどして救援した後の同16日未明の地震で行方不明になっていたとか。日下野理事長の母校である熊本学園大学は、こうした大和さんの行動を高く評価し、今年3月下旬に行われた卒業式で大和さんを卒業生とみなす「特別学位」を授与したとも。若くして亡くなった大和さんの死を無駄にしないためにも、今ある生命を大切に少しずつでも前進していきたいものだ。


 先日、取材中にメモをとっていたら、ブラジル人の中年女性が話しかけてきた。なにやら「何か書いてくれ」と言っている。「親日家で日本語で書くところを見たいのかな」と思い、日本語の文章を書いてみた。「マラビリョーザ!(素晴らしい)」と叫ぶ反応を予想していたら、「カネタ(ペン)の持ち方が違う」と注意されてしまった。その女性は教師だそうで、端から見ていてモザイク子のカネタの持ち方が気になって仕方なかったのだろう。30歳を超えて、小学生が受けるような注意をされてしまったが、実は中学生の時にも矯正されている。これでも小学生当時と比べたら、マシになっているのだ。伯国も日本と同じ持ち方なのか気になって調べてみると、世界の多くの国は日本と同様の持ち方だった。カネタの持ち方一つで人格を判断されてしまう可能性もある。大人の男性として、気が向いたら直そうと思う。


 矯正されたと言えば、記者も取材後のあるパーティーで、知らぬ間に小指を立ててコップを持ちながらビールを飲んでいたら、ある教育関係者の会長の非日系人の夫人に「小指は立てないの!」とわざわざ小指をコップに引っ付けられて注意されたことがある。別に記者はゲイでも何でもないのだが(単なるオッサンです)、小指を立てようと立てまいと余計なお世話というもの。ブラジル人は表面的に親切な人は多いが、おせっかいな人も少なくなく、こういう人に限って己が注意された際は自身の態度を改めないことが多い。まあ、「人の振り見て……」とは言いますが。

2017年5月19日付

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