モザイク 2017年9月12日付

 プロミッソン市の日系社会関係者によれば、現在どちらかの団体に所属する人の約80%が両団体に所属していて、統合を期待する声も多いという。また、ブラジル日本移民110周年の折である来年に、皇室のご来訪を期待する声も多く耳にした。「ブラジル日本移民始まりの地」とも言われるノロエステ地方に、来年こそと異口同音に話していた。現段階でサンパウロ市とパラナ州のブラジル日本移民110周年の式典の日付が重なっているとの噂もあり、もし、どちらか一方だけにいらっしゃると具合が悪そうな……。もちろん、そんなことはブラジル日系社会側の身勝手な都合だが、来年に向けてノロエステ、プロミッソンに一層注目が集まるのではないか。
     


 プロミッソン入植100周年記念祭の前田ファビオ実行委員長は、プロミッソン市に140アルケールの広大な敷地のコーヒー農場を築いた、前田兼作氏(故人、長崎)を祖父に持つ3世。兼作氏が1951年に長崎県社会事業賞金を寄付したことでもらった「褒章の記」が、ファビオ氏の事務所にあった。総理大臣の署名に「吉田茂」の名前を見た時に、平成生まれの記者は思わず時代の流れを感じた。ファビオさんはJICA研修などで訪日経験も持つ。祖父から代々、根を張ってきたプロミッソンの入植100周年は、「自分にとっても特別なもの」と話していた。
     


 高巣さんはラーメン店を始めて19年。それ以前は、音楽制作に携わるサウンドエンジニアをしていた。エンジニアの仕事は1回の収入は大きいが、その後2、3カ月間何も仕事がない時期もあるなど不安定。副収入としてラーメン業を始めたものの、店をかまえてからは本格的にラーメンを生業としてきた。「曲の質を高める作業をラーメン作りに生かした。2つの仕事は関係ないようだが、良いものを作るという根っこは一緒。悩みながら完成度を高めてきた」。その結果が人気店を持つ現在につながった。相撲部屋で修行した経歴を持つ森田さんにも「無駄な経験はないよ」と伝える。ちなみに、高巣さんは日本ではメディアからの取材は一切受けつけていないという。その理由はメディアの力で客が殺到したために、サービスが低下することを避けるため。邦字紙が貴重な初取材の場となった。

2017年9月12日付

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