モザイク 2018年10年18日付

 波乱万丈の人生を歩むトシ・カプチーノさん。中には記事に書けないような内容まで素直に話してくださり、インタビュー中は「これ、書いちゃダメだからね」の連続だった。その話の方が面白いというのが、さもありなんだが。ここには書けない内容も描いた自伝ソロミュージカル「大器“超”晩成」は、日本とアメリカの8カ所で公演したそうだ。「辛子明太子の配送をやっていた時の歌」など赤裸々に人生を語っている。来年の日本祭りの参加が実現するなら、どんな公演になるのか。期待が高まりますね。


 「ブロードウェイ」とは、500席以上の観客が入る舞台を言う。499席から100席の舞台を「オフ・ブロードウェイ」と呼ぶ。トシさんの最初の公演は、130席の「オフ・ブロードウェイ」だった。1回目は知人が興味を持って来てくれ、大盛況。しかし2回目の公演時、客席を見て冷ややかにショーを見定める目線に凍りついた。結局公演はうまくいかず、3回目はお客さんが10人。その後はトークショーを中心に、徐々に活動の質と幅を広げていった。今は海外在住の日本人向けに、昭和歌謡ショーも行っている。「自分が海外で暮らしているから、大変な気持ちは分かる」と、日本人がいる場所でショーを行う理由を語った。


 ふるさと巡り一行が訪れた水力発電所の街イリャ・ソルテイラで、唯一の本紙購読者だった立山潤子さん(78、高知)は「新聞がないと寂しいから」と長年愛読してくれていたそうだ。そういう話を聞くと本当にありがたい。サンパウロ市から離れるにつれ、郵送事情が悪くなり、読者の方に迷惑をかけている話を聴くことがある。本当に申し訳ないし、それが理由で購読者が離れてしまう実情もある。地方で読者の方に出会えるのも、記者の仕事の醍醐味だと改めて教わった。

2018年10年18日付

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