モザイク 2018年5月22日付

 19日夜の河野外相の歓迎会では、日本の外務省から随行してきた職員が、我々ブラジル側と日本側の双方のプレス関係者を仕切っていた。当初の話では乾杯の音頭の後、登壇している河野外相と日系団体代表との記念撮影を終えてからプレス関係者は現場から退出することになっていた。しかし、乾杯の後、その職員があっさりと「流れが変わりましたから」と言い、記念撮影をさせない雰囲気になった。伯側の一部カメラマンが、「(撮影は)どうすんの?」と聞き、本紙記者も「今、撮れへんかったら、撮影でけへんで。(プレスを仕切るなら)己(職員)がきっちり仕切れやい」と言うと、「では、(撮影に)行ってください」と態度を急変。何とか日系団体代表との写真を撮影することはできたが、本紙としてはその写真を撮るためにわざわざ土曜の夜の予定をつぶして記者が取材に行っているようなものなのに、己の勝手な判断でコロコロと予定を変えるなと声を大にして言いたい。
     


 河野外相は20日には、聖市パウリスタ大通りにあるジャパン・ハウス(JH)で講演を行ったそうだが、話す言葉は本人がお得意だという英語で、ポルトガル語の通訳が付くと事前に聞いて、本紙の日本語編集部は「それでは意味がない」と当日の取材には、あえて行かなかった(担当記者の言語能力の問題もあるが)。日本の外務大臣が、「本当の日本文化を発信する」ジャパン・ハウスで講演するのなら、当然日本語で話すものと思っていたが、なぜ英語で話すのか素朴に疑問に感じた。
     


 後日、在聖総領事館に確認すると、河野外相のJHでの講演の内容は日本政府の政策についてで、主な対象はブラジル人有識者と日本からの進出企業関係者だったそうな。それでも、日本人がわずかでも出席するのだったら、同外相が日本語で話してポ語に翻訳すれば良かったのではと疑問に思った。そのことについても同総領事館では、中南米地域に講演の様子をライブ映像配信するために「英語でやった」と説明していたが、結局、いくらブラジルの日本移民に対して言葉だけで称賛しても、日本の外務省が本心から日本移民をレスペイト(尊敬)していないことがよく分かった。在外選挙で、日本の国政選挙に投票できるのは日本国籍者の1世と数少ない二重国籍者しかいないのだから、せっかく同外相がわざわざブラジルまで来て日本の政策について話すのなら、移民1世を対象に講演する機会があっても良さそうなものだが。

2018年5月22日付

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