モザイク 2018年6月8日付

 ホノルル市で開かれた第59回海外日系人大会。参加者数は、地元の米国、日本に続きブラジルが第3位の約30人。そのうち半数の15人が「ブラジルと日本の懸け橋育成交流プロジェクト」派遣団員。しかも、各国から参加した人たちは高齢者がほとんどで、スーツ姿の若者の団員たちは明るく誰とでも気さくに話をするため目立ち、注目の的だった。
     


 秋篠宮さまと握手をした女性団員たちは感激のあまり、「今日は手を洗わない」「シャワーも浴びないよ」と興奮状態が収まらない。ブラジルから参加した呉屋春美文協会長、与儀昭雄援協会長、山田康夫県連会長の御三家の重鎮たちも微笑ましい光栄に大笑い。ブラジルから参加した他の人達も若者たちに前方の席を譲る配慮をしてくれるなど、一躍主役に躍り出た若者たち。まだ、始まったばかりだが、どんな成果を持ち帰るのか、今から楽しみだ。
     


 JICAシニアボランティアで聖南西文化体育連盟に派遣された森光子さん(66、滋賀)は、活動で高齢の日系3世と料理を作った時のエピソードを紹介。「きんつばを一緒に作った時に、『昔おばあちゃんが作ってくれたきんつばの味と同じだ』と喜ばれました」と嬉しそうに語った。一方で、「ブラジルの人は料理は上手な人もいて、何も教えることがないと思ったこともあった。でも、意外と調味料を測るのがめちゃくちゃな人が多い。その調整が大変だった」と順調な活動に見えて、苦労したことを振り返った。
     


 同ボランティアの蛭田さんは、元々は有名な食品の製造メーカーで工場の責任者として勤めていたという。活動時は人員やコスト削減まで成果を出したかったが、離職率が異常に高く、工場の基盤を作るところで非常に苦労したと話す。「日本の会社は改善を積み重ね、従業員も意見を出し合いながらベースを作り上げていきます。ところが、CAMTAでは従業員が定着しないので、意見をまとめられない」と苦労を語る。「自分が帰った後は、選挙で役員が全員変わる。そうすると、また最初からやり直しになってしまうのでは」と、今後の受け入れ先に対する不安を口にしていた。技術や経験の伝授も楽ではない。

2018年6月8日付

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