モザイク

ラーモス移住地関係者によると、第18回桜祭り初日は当初、開門時間を午前11時からにしていたが、同9時前には気の早い客が多数来訪。待ちきれず、繰り上げ入場を認めることにしたほど盛況だったとか。また、今年初めて来訪者への昼食販売を行ったところ、好評を得たとも。入場料も例年よりやや高めの値段設定にしていたが、来訪者が良い意味で選別されたためか不景気にもかかわらず食事や売店の売れ行きも上々で、売り切れの店も続出したそうな。今やブラジル各地で開催されている各種祭りでも、日本文化は広めたいが、心情的には売上も伸ばしたいし、主催運営する関係者はどこも大変ですな。

【本文】第18回ラーモス桜祭り 2日間で3300人が来場


英国ロックバンド「クイーン」のサンパウロ・コンサートを観て、イギリスと日本の文化力の違いを思い知った。最近は日本文化もアニメ、コスプレ、Jポップなど世界的影響力でけっこう健闘はしているが、このブラジルで最低給料1カ月分の金額を入場料として支払った観客で、イビラプエラ体育館のような大会場を満席にできる音楽家は日本人にはいない。聞くところでは近々、日本の歌手の五木ひろしさんがサンパウロ公演を行うとか。こちらの方はコロニアのためにもなるべく入場料金を下げていただいて、お年寄りが行き易いようにしていただきたいものである。

【本文】イ体育館にオールドファン結集 英国ロックバンド「クイーン」公演


在サンパウロ日本国総領事館開設100周年記念セレモニーで初披露された同総領事館開設100周年と日本ブラジル外交関係樹立120周年記念曲の「Love Song」。同曲は日系3世のブラジル人歌手高井フェルナンダさんと日本人歌手の野宮真貴さんが制作したもの。現在同総領事館のホームページ上で、高井さんのサウンドクラウド(制作した曲などを投稿するソーシャル・ネットワーキング・サイト)へのリンクが同曲の歌詞と共に公開されている。日本語とポルトガル語で歌われているので、子供や孫と一緒に歌ってみては。詳細はhttp://www.sp.br.emb-japan.go.jp/jp/jnot_15_09_love_song.htm

2015年9月19日付

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モザイク

 ウイット(機知)を効かせた話というのはよく印象に残る。さまざまな企業の社長がプレゼンテーションを行ったビジネスフォーラムでは、大成建設の山内隆司社長が、画面に表示される予定だった映像が何度か出ないトラブルにも自虐的に対応して笑いを誘い、大取りを務めたニトリホールディングスの似鳥(にとり)昭雄社長は、「私が似鳥ですので大取りになったのかな」と、「とり」にかこつけたシャレを言い、会場からは拍手が沸き起こった。モザイク子もこれを見習い、トラブルは「吉」と出し、「きち」っと機知に富んだ文章を書かなくてはなりませんな。
◎ 
コロニアの先輩方と食事を共にしていると、豪快に飲み食いされている姿に驚くことが多々ある。先日も平均年齢70歳を過ぎているとみられる3人の先輩方と平均年齢25歳の若者3人で杯を酌み交わしたのだが、先輩方は食欲旺盛な若手チームに勝るとも劣らない食べっぷり、飲みっぷりだった。常日ごろから、ブラジルの高齢の方々は年齢より随分若く見えるのだが、たっぷりご飯を食べるということと因果関係がありそうだ。モザイク子も孫や曾孫とステーキが食べられるように、精進していきたいと思います。

「となりのトトロ」などの作品で知られる日本が世界に誇るアニメ制作会社、スタジオジブリが制作部門を解体する方針であることが4日に分かった。結果、当面はジブリの新作作品を見ることができなくなってしまいそう。ジブリファンのモザイク子にとって悲報だったがその悲しみは日本人だけではなかったようで、すぐにブラジル人の友人から嘆きの連絡があったのには驚いた。その友人を筆頭に、日本に興味を持っている外国人のほとんどはアニメがきっかけの印象を受ける。これだけ人気だと、武士道や歌舞伎と同じような崇高なレベルでアニメが扱われる未来が近くまで迫っているのではと思ってしまう。そろそろジブリ以外の作品の勉強にも本腰を入れなければ。

2014年8月8日付

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モザイク

 来伯していた秀島敏行佐賀市長は佐賀弁で話しかけてくれたり、サンバを踊ったりと非常に親しみやすい性格だった。佐賀県を全体を見渡すと、鳥栖市は住みやすい都市ランキングの常連であるし、武雄市は樋渡啓祐市長が図書館改革をはじめとするさまざまな活動を精力的に行うなど魅力がたくさんあることに気付く。2年後の熱気球佐賀大会を機に、これから佐賀旅行を計画するのも悪くないのでは。

熱気球大会終了後、上田諭選手のチームは運転手の宮原セルソ健次さんのために記念飛行を実施した。初めて気球に乗ったという宮原さんは、「不思議な気分ですが、すごいですね」とうれしそうだった。実はそのフライトにちゃっかり搭乗させてもらっていたモザイク子。面白かったのは街の広場への着陸後で、気球に群がる子どもたちに写真撮影をせがまれたり、抱きつかれたりとスター(宇宙人?)気分を味わうことができた。チームの皆さん、粋な計らいをありがとうございました。

何とか無事終了した2014年ブラジル熱気球世界選手権大会だが、事前の設備や準備などが整わず、大会に出場した気球の数が予定よりかなり少なかったり、優勝候補者が出場辞退したことなどがブラジルでの大会のずさんさを物語っている。今年のサッカーW杯しかり、2年後のリオ五輪でもセーリング競技などの会場となるリオ市のグアナバラ湾の水質が「トイレ並み」の汚さを海外から指摘されるなど、世界から敬遠されている。今後の国際的な信用を得るためには従来の「行き当たりばったり」では通用しないのだが、その辺りを一向に考慮しないのがブラジルというお国柄か。

2014年8月7日付

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モザイク

 このたびの安倍首相のブラジル訪問では、日本人及び日系人への率直な思いを伝えたかったとして、記事にある「日系社会支援策の決定」を首相自らは一部しか公言しなかったようだが、日伯関係の大きなステップアップとして、「ブラジルの一般旅券所持者に対する数次査証の導入」は画期的な出来事だと言える。まだ、両国のノービザ協定まではいかないが、各国とのノービザ協定が数次査証導入後に実現したことを考えると、今後両国でノービザ協定が実現することも夢ではない。一足飛びには行かないが、できれば近い将来に日本人学生が「ワーキングホリデー」の形でブラジルのビザが取れることを期待したい。

昭恵夫人は絹谷幸太氏の結婚式に参加するなど以前から両氏は交流があり、ブラジルでの再会を互いに喜ぶ姿が印象的だった。絹谷氏によると、記念モニュメント完成までの道のりには昭恵夫人の支援もあったという。今回絹谷氏は前日の夜に来伯し、昭恵夫人訪問日の夜には出国という旅程。約24時間滞在という強行スケジュールだったが、そこには絹谷氏の昭恵夫人に対する敬意が表れていた。

安倍首相の来伯で少し楽しみにしていたのは、日本の報道で「美人過ぎるSP」と話題となっていた、首相を警護する25歳の女性警官。屈強で男前なイメージの強い職業なだけに、その彼女の美人ぶりと仕事ぶりを一目見たいと楽しみにしていたが、どうやら確認できた範囲ではブラジルには来なかったようで残念。まあ、ファーストレディーの「昭恵スマイル」をたくさん見させていただいたので、それで満足かな。

2014年8月6日付

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モザイク

 安倍首相がサンパウロ入りした際、外務省職員らを乗せた車が玉突き事故を起こしたが、その後も予定通りに行程をこなし、ほかには特に目立った混乱も無く帰路に就いた今回の首相来聖。分刻みの行程にもかかわらず予定通りに事が進んだのは、ぞろっと同行していた政府関係者の努力の賜物と言っても過言ではない。誰かが首相に抱きつくくらいのハプニングを期待していたが、文協の来場者はほとんどが高齢者で、そうした元気がある人も居なかったようだ。ある報道で首相が「来るのが遅すぎた」と発言していたらしいが、この10年間で首相の来伯を望んで亡くなった人がどれだけいるのか。「お目に掛かれるのはこれが最後」と思って訪れた人も多かったのではないのかな。

安倍首相が文協大講堂であいさつを行ったが、会場に訪れていた人からは「せっかく首相が日本語で話しているんだから、途切れ途切れにポ語の通訳を入れず、一気に日本語であいさつしてもらったほうが首相も熱を帯びた話し方になったのでは」と納得がいかなかった様子。10年前に小泉首相が来伯した際は涙を流しながら熱弁をふるったので、安倍首相にも期待していたのかも。まあ、あまり比較してもいけないが、安倍首相はどこに行っても写真撮影がお好きだったようで。

写真撮影と言えば、安倍首相の提案によりサプライズで行われた文協での記念撮影だが、日本政府随行の女性カメラマンのみOKで、なぜか現場にいた他の報道関係者や文協依頼のカメラマン等も撮影することを日本側から禁止されたとか。せっかくの機会なのだから誰にでも撮らせればいいものを、下手に撮らせないから現場で「なぜ撮らせないのか」と報道陣に詰め寄られる公館職員が餌食になった様子。文協によると、日本政府関係者からは4日午前現在、それらの写真を送ってもらえるのか一切連絡もなく、記念写真を撮った来場者から4日午前中からジャンジャン問い合わせの電話がかかり応対に困ったそうな。せっかくのサプライズだったのに、お粗末な話ですな。日系社会を怒らせると怖いですよ。

1997年に橋本元首相が来伯しイビラプエラ公園内の日本館を訪れた際には、「鯉の餌やり」が行われた。当時様子を知る尾西貞夫日本館運営委員によると、「10日間くらい餌をやらず、勢いよく食べさせる演出をした」そう。一方の安倍首相。同園内に予定より10分早く到着し、時間に余裕があると思ったのか、慰霊碑前ではランニング途中の日系女性と伯人男性からサントスFCの帽子を手渡され記念撮影。日本館では小泉元首相の植樹前で記念撮影、自身の植樹では水やり、さらには記帳に3分以上かけるなど、予定外のことを多々行って10分の余裕を使い切った。その帰り際、「鯉のエサやりはないんですね」とポツリ。

安倍首相と安部順二下議は見ての通り同じ「あべ」姓。今回の首相の伯国滞在中どこかで接触があるのではと注目していたが、2日の懇談会で安部下議が日系政治家を代表してあいさつをする運びに。その中で、モザイク子の期待通り両者が「あべ」に言及。安倍首相が「同じ『あべ』一族ですね」と声を掛けたかと思えば、安部下議は首相との記念撮影後に「この写真で当選できます」と二人そろって絶口調だった。両氏には引き続き政策の面でも「あべ」ック(アベック)ホームランを期待したい。

2014年8月5日付

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モザイク

 ブラジル人の知人が「国費留学制度」を利用して日本の大学に留学して1年が経過しようとしているが、最近どうも日本よりも中国の文化に興味を持ち始めている。というのもクラスメートは外国人の集まりで、そのほとんどが中国人とのこと。言葉の壁もあり日本人とかかわるのは容易ではないらしく、必然的にクラスメートで同じく日本語が片言な中国人と仲良くなり、次第に興味を持ち始めたという。まあ、税金を払っている日本人からすれば考えものだが、中国側からすると人の褌(ふんどし)で相撲を取って中伯間の人的交流が行われているわけですから、してやったりなのかもしれませんな。

日本の報道によると、日本の高齢者が増加する一方で、老人クラブの会員数は減少しているとか。ピーク時の1998年には13万4200団体886万人いた全国の会員数は、昨年の2013年には11万400団体648万人と238万人も少なくなっている。定年の延長、生活様式の多様化や都市部などでの住民の交流が少ないことなどが原因だとか。ブラジルの老人クラブも名前だけは「熟年クラブ」と変わったものの、会員数は減少している様子。老人クラブにも、いよいよ青年部が必要か。

母親から「日本から何か食べ物を送るけれど」と言った内容の連絡が来た。何となく必要に迫られていなかったのと送料も安くは済まないことを理由に断ったのだが、どうしても送りたいとの返信が。そこで欲しいものを熟考したのだが、なかなか答えが出ない状況にリベルダーデ(東洋街)の品ぞろえの豊富さを改めて実感することとなった。ブラジルでの生活より、帰国後にシュラスコやカイピリーニャの恋しさと戦う方がよっぽど辛いのではないか。

2014年8月2日付

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モザイク

 ピラシカバ国際音楽祭では、アンドレ・ミケレッティ氏夫人のまゆみさん(2世)も中心メンバーとして運営にかかわり、同祭成功に導いた。ちなみにアンドレ氏同様、チェリストでもある。モザイク子は取材中、まゆみさんの実家に滞在させていただいたのだが、同祭に参加していた音楽学生たちも数人宿泊していた。その学生たちは昼間はレッスン、夜は世界トップレベルの音楽家たちの演奏を鑑賞(もしくは共演)。そして時間が合えば、朝食、夕食を音楽家と共にして音楽談義に花を咲かせるというまさに音楽漬けの生活を送っていた。このような環境を作った運営側にに非常に尊敬の念を抱いた取材体験となった。

荒川ジャスミン氏は、ピラシカバ以外でも伯国内で演奏活動経験がある。その場所は何と、エリオポリスの貧民街(ファベーラ)。アンドレ氏、カナダ人音楽家の3人で結成したグループ「トリオ・ミケレッティ」で、クラシック音楽による犯罪率減少を願い演奏したという。アンドレ氏によると実際にクラシックが治安維持に役立った例があるようで、若年層には相当な効果が期待できるとのこと。「音楽は世界を変える」とは本当のことのようだ。

ブラジリアに到着した安倍晋三首相。2日間の限られた滞在日数で、同行している昭恵夫人とともに精力的に日程をこなす。一般コロニアとの交流の場としては文協大講堂で行われる歓迎会くらいだが、そこでの演説はどういう内容になるのか。きっと来場者の多くが10年前に熱弁したとされる小泉純一郎氏の演説と比べるはずだ。演説以外にも小泉氏はグァタパラ移住地にヘリコプターで降り立ったサプライズ(予想外の出来事)が語り草だが、小泉チルドレンとも称される安倍首相にも何かしら、印象に残るサプライズを期待したい。

寿司処七八の山内敬料理長は半年前に来伯。オープンまでの時間は、自身の専門である沖縄料理屋をひっそり営んでいたらしい。ブラジル人の印象を「タイ、ベトナム料理はほとんど食べないですね」と語り、「自分(山内料理長)の料理ならなんでも食べるというところまでお客から信頼を勝ち得たい」と今後の展望を語ってくれた。ちなみに、交渉次第ではメニュー以外の料理も作ってくれるとか。同店付近の目印はイブラプエラショッピングセンターで、そこから徒歩約15分で着くそうです。

2014年8月1日付

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モザイク

 来伯が間近に迫った安倍首相。「倍」より「部」の方が一般的なためか、時々うっかり漢字を間違えそうになることがある。首相が昨年福島を視察した際、用意された名札の名字が「安部」となっていた出来事は記憶に新しいが、同じような勘違いが当地でもあるようだ。2日にサンパウロで予定されている首相夫妻歓迎会の案内文を見ようと文協ホームページをのぞいたところ、案内文のタイトルには「安部」の文字。ホームページの間違いだけなら笑い話で済むが、歓迎会の当日には看板や横断幕なども用意されるのだろうが、まさか、間違いがないとは思いますが。

日本の寝具メーカーとサポート契約を締結したネイマールが日本時間31日午前に渡日し、同日お昼に生放送するバラエティー番組に出演するそうだ。サッカー界の世界的名選手も、日本ではいわばかっこいい外国人タレント。本業について突っ込んだ話を望めないならば、いっそ罰ゲームで苦いお茶を飲まされるくらいの体を張った参加に期待したい。とはいえ体、特に腰へのケアは慎重に。標的がコロンビアから日本へ移るのは見たくない。

最近は地球の反対側にいてもインターネットや電子メールで瞬時に情報が飛び交うなど、本当に便利な世の中になった。しかし、本紙に催し記事を依頼してくる人によっては、お手軽にメールのみで簡単に済ませようという人も少なくない。わざわざ遠方から来るのも大変なので別にメールでも構わないのだが、「それではメールアドレスを教えてくれ」と問い合わされて長いメールアドレスを電話で答えるのは大変なので、そういう方は本紙ホームページの「会社概要」にある日本語編集のアドレスにお送りください。お手軽に済ませたい方には、こちらもお手軽に対応させていただきますので。ちなみに本紙のホームページは「サンパウロ新聞」で検索していただければ出ますので、どうぞよろしく。

2014年7月31日付

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モザイク

 間もなく来伯する安倍首相だが、日本のトップとして警備も当然、厳戒態勢が敷かれる。昨年、岸田外相が来伯した際に文協貴賓室で行われた日系団体主催の歓迎会では、我れ先に岸田外相と写真を撮ろうと群がる人や要望書を勝手に渡す人などでもみくちゃにされていたが、今回は到底無理であろう。日本から同行する護衛はともかく、ブラジル側から配属される護衛は危険極まりない面子と思われ、下手に近づいたら突き飛ばされたり、捕まる可能性もあるので会う予定がある人は肝に銘じていただきたい。なお、文協大講堂で行われる歓迎会に参加する際は入口で警備上、身分証(RG)の提示が必要ということなので、お忘れのないように。

岐阜県農業高校生海外実習派遣団の皆さんから取材後に「爪切り」をいただいた。聞くと岐阜県関市は「刃物のまち」として有名なのだそう。調べてみると同市は鎌倉時代から700年以上も続く伝統を持ち、ドイツのゾーリゲンと並んで世界的にトップを争うほどの有名な刃物産地のようだ。実際にいただいた物で爪を切ってみたが、その切り心地はまさにワールドクラスの爽快さがあり、爪がいくらあっても足りないといっても過言ではない。その土地ならではの名産品をもらうと、それまで知らなかった話を知る機会にもなり喜びも倍になる。同地には「刃物まつり」と呼ばれる大きな祭りもあるようなので、いつか訪れることができたらと思う。

「便利な世の中だな」と思うものの一つに電子書籍がある。欲しい本をインターネットで見つけワンクリックで購入。するとすぐにスマートフォンなどの端末に本の内容がダウンロードされるという優れものだ。何より日本語の最新書籍が発売日に世界中どこでも購入できるのが便利。最近は高校時代に一読し感銘を受けた、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を見つけ、思わず購入してしまった。気になる方は、検索してみれば懐かしの一冊が見つかるかも。

2014年7月30日付

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 熱気球世界選手権大会で優勝した藤田雄大選手の最終フライトは、誰よりも早く競技を終えるものだった。熱気球競技はいかに風を読むかが重要であり、もちろん相手選手の飛行状態も貴重な判断材料となる。そのために、最初に飛び出すのは他の選手より判断材料の不足を意味するため通常不利と言われる。藤田選手の最終フライトを父昌彦さんは「潔かった。息子の飛び方は私に似ている」とうれしそうに話してくれた。母さと子さんも「気持ち良いフライト。感動しました」と感慨深げだった。驚いたことに日本ではあまり藤田選手のニュースが取り上げられていないようだ。家族でつかんだこの偉業を、ぜひ多くの方に知っていただきたい。

ブラジル被爆者平和協会の渡辺淳子理事は、30周年記念祝典で、原爆が投下された当時の映像を見た時の衝撃を涙ながらに語った。その惨事を後世まで伝える義務を感じ、9月末をめどに本を製作するのだという。被爆者の証言や、当時の様子が分かる写真が掲載される予定。平和な今だからこそ、過去の悲惨な出来事を風化させてはならない。

援協は24日に7月度の定例役員会を開き、その中で菊地義治会長が来月上旬から約2週間、訪日することが報告された。訪日中は同名誉会長の神内良一氏と面会し、同氏が資金援助を行っている「神内プロジェクト」の事後説明を主な目的とするほか、日伯中央協会、JICA、海外日系人協会などに表敬訪問する予定だという。外務大臣表彰を受賞したばかりなのに、お忙しいことで。

2014年7月29日付

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モザイク

 台湾の旅客機が着陸に失敗して50人以上が死亡した事故だが、墜落した同型のプロペラ機「ATR72」にモザイク子もブラジルで乗ったことがある。まあ、プロペラ機は揺れるのが基本だが同型機は天候も良いのにとにかくよく揺れ、機体が大きい割に重量が軽い印象を持った。墜落した台湾機だが、事故当日は相当天候が悪かったらしく操縦が効かなくなったことが想像できる。飛行機が大嫌いなモザイク子は搭乗前に必ず「地球上で一番安全な乗り物」と呪文を自分に言い聞かせて席に座るが、台湾機も含めて近ごろ頻発する飛行機事故の多さでは呪文の効力が切れそうなので、しばらく飛行機には乗りたくないな。

毎月、ある定期刊行物をブラジル国内で個人的に郵送しているが、これまで2・85レアルだった基本郵送料金が4・15レアルまで一挙に値上がりしていたのには驚いた。郵便物の重量が軽いからこの程度で済んでいるが、今後はあまり重たい物などはおいそれと郵送できないなと感じた次第。政府が発表するインフレ率以上に物価が値上がりしているブラジルで、庶民の暮らしに優しくあるべき公共料金も平気で便乗値上げするのがこの国の常。現在の政府に対して抗議デモを行いたい気持ちもよく分かる。

先日、アメリカのインタネットサイト「Lifesty le9. com」がFBI(アメリカ連邦捜査局)のデータを参考にした犯罪率を基準に選考した「世界で安全な国トップ10」を発表した。1位=日本、2位=台湾、3位=香港とアジア勢が上位を占めた。モザイク子自身もブラジルに来てみて、日本の治安の良さに感動を覚えるようになった。ぜひ、今後とも治安分野で世界を引っ張ってほしい。なお、ワースト10も発表されており、最下位はベネズエラだった。ブラジルのランキングは不明だが、決して良くはないでしょうな。

2014年7月26日付

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モザイク

 7月は祭りが目白押しで毎週末に取材させてもらっているが、行く先々で沖縄芸能を観賞する機会が多い。毎回一観客としても楽しませてもらうのだが、同時に沖縄文化の圧倒的な存在感も感じる。特に音楽は、人に想いを起こさせる何かが宿っているように感じる。沖縄音楽のお陰で、モザイク子の故郷である鹿児島の奄美民謡の名曲「島のブルース」を知ることもできた。もちろん音楽以外にも興味がわいてきており、例えばこの前初めて食べた沖縄そばは本当においしかった。すっかり、ウチナーンチュ(沖縄の人)たちに魅了されてしまったので、帰国後はぜひ沖縄県に足を運びたい。

コチア青年で、1959年4月23日サントス港着「あめりか丸」同船者会の発起人を毎年、長年にわたって務めてきた坂東博之さん(徳島)が、7月14日にサンパウロ市内の病院で76歳で亡くなったと突然の訃報を受けた。同氏の家族から、大袈裟にしたくないため死亡記事を書いてほしくないと言われたが、毎年のように同船者会に快く呼んでいただき、お世話になったきたことだけはせめて書いておきたかった。人の世話が好きで、ゆっくりした口調で「坂東です」と独特のアクセントで話していた姿が忘れられない。心からの冥福を祈る。

約1カ月前からお気に入りのズボンの股下が破れており、どうしたものかと悩んでいた。知り合いに相談したところ、近くの裁縫屋を紹介してくれたのだが、そこの初老の女性オーナーの対応が印象的だった。ものの数分で縫い上げた技術もさることながら、なんと代金は要らないと一言。数レアルを何とか受け取ってもらい店を後にしたのだが、大変気持ちの良い帰り道となった。

2014年7月25日付

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 サンパウロ日本人学校はサッカーW杯開催に合わせ、「W杯関連企画」と称した五つのイベントを開催した。その内容とは、(1)キリンビールの工場見学と日本代表公開練習で選手たちとの交流(2)岡田武史元サッカー日本代表監督の来校(3)ちょんまげ隊の被災地報告会と交流会(4)三浦知良日本サッカー協会親善大使の来校(5)日本のアーティスト「SOLIDEMO(ソリディーモ)」の訪問ライブと超豪華。村石校長は「これからワールドカップが行われる度に、子どもたちが『自分はあの時、日本代表の選手としゃべったり、カズが学校に来てくれたりしたんだよな』と思い出してくれたらうれしい」と語るが、これは先生方にとっても良い思い出になったのでは。

10月の統一選立候補者の名簿を見ながら、ふと思って「ジャポン」「ジャポネス」の入った登録名を調べてみた。すると、インターネットの検索で出てきたのは5人。日系の人もいるが、本名・写真からは日系ではないと思われる人や、本名と全く関係ない日本の某大手自動車メーカーの名前を登録している人もいた。さらに、「日本」以外の外国(人)名の入った登録名はないかと調べてみると、見つかったのは「ドイツ」、そして「中国」。日独は以前からあるかもしれないが、中国は近年の注目度の表れか。

ブラジルの代名詞の一つにサンバがある。モザイク子が日本にいる時のサンバの印象は、リオのカーニバルを彷彿させるにぎやかでアップテンポな曲調をいうものだった。しかし実際にブラジルに来てみると、しっとりと聞かせるような大人のサンバもあるではないか。よくよく調べてみると文化的な深い歴史もあり、「陽気な音楽」というような一言では片付けられないことに気付いた。最近は、いつかバールのおじさんたちと合唱するためにサンバの代表曲を勉強中。

2014年7月24日付

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 グァタパラ慰霊祭へは県連が用意したバンに乗り、前夜に聖市リベルダーデを出発。翌朝5時過ぎに会場に到着したが、眠気の覚めるようなあまりの寒さに、小泉元総理の記念碑に目もくれず、逃げ込むように会館に入れてもらったモザイク子。するとそこで目にしたのは、婦人部の皆さんが祭りのために食事の準備をする姿だった。各取材先で婦人部手作りの食事をいただくことはあっても、朝早くから準備する姿を見たのは初めて。さらには到着した一同のため、カフェと一緒に温めた牛乳を出してくれる心遣いをしていただき、その姿とおもてなしに身も心も芯から温まったモザイク子であった。

ランショ・ダ・トライラには大人14人の大所帯で訪れたが、ピラルクーの丸焼き1匹で皆が腹いっぱいになってしまった。聞くと、出されたのはまだ子供のピラルクーだそうで、そのスケールに恐れ入ったが、若いころのほうが脂が乗っていて一番おいしいのだそう。内臓に詰められて一緒に焼き上げられたファロファが何とも言えない味わいを醸し出しており、そのまま食べても良し、ピメンタやトロンとの相性も良しと、モザイク子がこれまで食べた魚料理の中で最高の味わいだったといっても過言ではない。ぜひ皆さんも、食べに訪れてみては?

宮城県人会館の窃盗事件は、起こるべくして起こったと言われてもしょうがないのではないか。W杯開幕前の6月6日に同県人会で行われたW杯意見交換会時点では、防犯上の対策は宙ぶらりんのような状態だったからだ。もちろん、被害者もそれなりの覚悟をした上で被害額を所持していたと思うが、見知らぬ土地にやっとたどり着いた日本人専用の宿。油断してしまうのも無理もない。
     ◎
ただ、決してモザイク子は宮城県人会のW杯期間中の宿泊施設提供そのものを否定しているわけではない。それどころか大いに称賛すべきだと思っている。理由は、期間中の同県人会館内での大きなトラブルは今回の1件だけということから、防犯対策さえすれば県人会でも宿泊施設として十分機能することが証明されたことや、何より同県人会への感謝を口にする旅行者を何人も見かけたからだ。今回の件が、リオ五輪などを機に新たに宿泊施設を提供する団体を萎縮させるのではなく、良い材料として受け取られることを願う。

2014年7月23日付

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 トレゼ・デ・セッテンブロ植民地入植60周年記念式典では、午前も午後も富士山の写真を背景に左側に大きく「60」と書かれた横断幕が装飾されていた。よく見ると「60」の数字の中には、入植当時からこれまでの移住者たちの懐かしい写真が張られ、「これは亡くなった兄だ」「これ、○○ちゃんよ」と出席者たちが指差しながら写真に見入っていた。式典準備を行った門脇道雄さんによると、これは長男の奥さんのアイデアだそうで、写真を数字の形に合わせて切って張るのが大変だったとか。「皆さんに熱心に見てもらったので、やったかいがありました」と話す門脇さん。充実した笑顔が印象的だった。

ブラジルとメキシコが対戦したフォルタレーザでは、ビーチに屋台が立ち並ぶ。当日試合後には両国の若者が入り交じり、夜を徹して飲み明かしていた。大会を通じて印象的なのは、どの国のファンに聞いても、アルゼンチン人でさえ「いがみ合うのは試合でだけ。終われば仲良くするよ」と話していたこと。愛国、あるいは敵国感情がスポーツだけにとどまる光景は、W杯の醍醐味(だいごみ)の一つであり、うらやましくもある。

先日、新社長の就任が発表されたサントリーホールディングスの「サントリー」という社名の由来について昔面白い話を聞いたことがある。創業者の名字が鳥井(とりい)だったことにちなんで、(1)「鳥井さん」をひっくり返して「さん鳥井」、(2)子どもが3兄弟だったことから「3鳥井」など、諸説あるようだが、(3)当時発売していた赤玉ポートワインの「SUN」(英語でサンと発音)に「鳥井」を付けて「サントリー」になったというのが正しい由来だとか。他の日本企業でも、例えば株式会社ブリヂストンは、創業者の名字「石橋」を英語読みすると「ストーン(石)ブリッジ(橋)」になることから、語呂がよくなるようにひっくり返して「ブリヂストン」になったのだそう。調べてみると意外な由来が分かったりして面白い。

2014年7月22日付

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モザイク

 最近、台湾に留学中の後輩と久しぶりに連絡を取った。彼女は留学終了後、ニュージーランドに行くか迷っているとし、「気候が良さそう」というのが一番の理由らしい。台湾は親日国家で物価が高くない。そして女性が奇麗と、モザイク子にとっては夢のような国だが、彼女によると気候が暑すぎて決して永住したいとは思わないとか。そう言われてみれば、今住んでいるサンパウロ(聖)市は気候が最高だ。現在は冬だというのに日中は半袖で過ごせるし、夏でも湿度が低くカラッとしてるので日本や台湾ほどのうっとうしさは感じないのだろう。だからといって後輩に聖市は勧められなかった。女性一人が安心して生活できるくらい治安が改善されれば、相当魅力的な都市になると思うのだが。

「週刊ベイスポ」の長岡氏によると、米国の邦字紙で一般的な新聞社のような有料購読のビジネスモデルを採用している会社はここ最近で全てなくなったようだ。背景にあるのは、そもそも米国の日系社会がそこまで大きくないこと、2世以降が日本語を使用しないことなど。第二次大戦中の日本語使用禁止も要因となり、現在日本語を使用するのは1世のみだという。

サッカーW杯の開幕戦にも使われたサンパウロ市のアレーナ・コリンチャンスで17日、コリンチャンスにとって初めてとなるホームゲームが行われた。熱狂的なサポーターが多いチームなだけに、一体どんな初陣となるか期待と不安のなか観戦していたが、何となく周りの様子がおとなしい。たしかに応援歌や太鼓が終始聞こえてはくるが、花火も打ち上がらず、罵声にもどこか迫力がない。心配になり「どうしたんだ」と隣にいた男性に聞くと、スタジアムを見渡しながら「最高だよ。言葉にできない」と目を輝かせた。その幸せな表情にはW杯の疲れだとか、試合内容への不満は微塵も感じられなく、ハッと何か答えが分かった気もしたが、勝利後も淡々と帰路に就くサポーター達に紛れると、結局何だったのだろうかと答えは見つからなかった。

2014年7月19日付

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モザイク

 「先日行われた県連主催の日本祭りに企業ブースを出展したかった」と取材の際に話したNH(日本ハム)フーズの西裏社長、田島部長。そろそろ来年に向けた実行委員会が動き出すことを告げると、「早速掛け合ってみます」と意欲を見せていた。さらに、「バストスの卵祭りにも市場調査の一環として行ってみます」と活動的。NHグループは、日本ではプロ野球やサッカーチームのスポンサーとして「スポーツを通した食生活の向上」にも取り組んでおり、ぜひ伯国でも挑戦したいとのこと。まだ様々なことが手探りの状態のようだが、食卓に同社の食品が並ぶことを心待ちにしているモザイク子。今後の活躍に期待したい。 

ともかく終わったサッカーW杯ブラジル大会。モザイク子なりに独断トピックスしてみると(1)大会初戦で西村審判がブラジル選手の「疑惑の」転倒でPK(2)日本代表の予選敗退、W杯における強豪チームとの実力差をはっきりと知る(3)ウルグアイ選手のイタリア選手に対する噛み付き反則、これは小説より面白い現実だった(4)エースのネイマールが負傷欠場した後に起こったセレソンの極端な弱さは何?(5)最優秀選手に選ばれたのがなぜか準優勝チームのメッシ選手、メッシ本人も優勝できなかった悔しさ以外に何か別の不本意さがあったのか、全くうれしそうな表情をしないでトロフィーを受取っていた。以上5点、皆さんにとってのトピックスは何ですか。

最近、住んでいる部屋の水が約40時間止まるという事態が起きた。断水の直前にシャワーは浴びていたことは不幸中の幸いであったが、ペットボトルの水で歯磨きをしたり、外出先でトイレを済ませたりと難儀であった。さすがに、自由に水が使えるようになったときには「良かった」と自然と声がでるくらいありがたみを感じた。今振り返ってみると、これだけの長い間水に困ったことのなかったモザイク子にはちょうど良い社会勉強の機会になったのではないか。

先日、日本から来た初老とみられる男性と雑談していると「やはり日系人の人としゃべると面白いよ」と言っていた。その人生経験豊かそうな男性は、多くの日系人から豪快さを感じるそうで、「なにか一本筋が通っている。こちらで色んな波に揉まれてきたからだろうね」と語っていた。確かにモザイク子も、ブラジルの先輩方のような年の重ね方に魅力を感じている。残りの滞在時間で、その魅力の原因に少しでも迫りたい。

2014年7月18日付

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モザイク

 パラナ民芸祭の開演前は、舞台裏の様子を見学していたモザイク子。公演が始まる寸前まで熱心に練習をする司会者の姿がある一方、ある太鼓グループの女の子は無邪気な笑顔を浮かべていた。その余裕は数々の舞台をこなしてきたからか、無垢(むく)な子ども心ゆえなのか定かではないが、すっかり感心してしまった。
     ◎
W杯決勝戦の日をクリチバ市で迎えた。セントロ付近をぶらぶらしていると、200人ほどのサポーターが集まるバールがあったのでそちらで熱戦を見守ることに。「誰かが声を掛けてくれるはず」と一人で日本代表のユニホームを着て臨んだが、周囲は特に気にとめていない様子。勇気を出して一人の男性に声を掛けると「クリチバーノ(クリチバ市民)はシャイなんだよ」と教えてくれた。パウリスタ(聖州民)の人柄が当たり前と思っていたモザイク子にとって、ブラジルの広さを感じた一戦となった。

文協桜祭りの会場にはバルゼングランデ・パウリスタ文協によって大型テレビとスピーカーが設置され、古川喜春同会長と谷口勉元会長らは、「ブラジルの試合日と重なってお客さんが少なくなると予想されたので、より多く焼きそばが売れるようにと家からテレビ、会館からスピーカーを持ってきて集客に努めました」と語る。同祭りの主催関係者からは、「そもそも試合の日に来る人は試合を見たいと思ってない」との意見も聞かれたが、テレビの前には同会長も「想像以上」というほどの多くの人が集まった。ただ、売り上げは昨年の約半分(初日)だったそうで、「花より団子」ならぬ「花より団子よりセレソン」だったのかも。

2014年7月17日付

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 13日午前10時からリベルダーデ文協ビル5階の県連事務所内で行われた鹿児島県人会7月度定例役員会で、園田昭憲会長から新会館購入に関する説明があった。説明によると現在も役員が複数の物件を視察している状況で、完了していない旧県人会売却金約100万レアルの入金が済み次第、本格的に候補を絞り込みたい考えだという。現段階での有力候補地についてはリベルダーデ区やサウーデ区などの物件が挙がっていた。会に出席したある役員は「花嫁探しと同じで候補が多すぎてもなかなか決まらない」と話していたが、果たして日本人好みの嫁(会館)はどこに。

大きな事故もなく、無事終了した第17回日本祭り。大手自動車会社やバイク会社が奇麗なコンパニオンを何人もはびこらせて展示をやっていたが、気になるのは25万レアルの赤字額をどれだけ抑えられたかということ。来年以降はイミグランテ展示会場の場所代もさらに値上がりし、同所での開催ができるのかも疑問。金もうけ主義に走るのではなく、従来の日本文化紹介に徹するなら東洋街などでこじんまりするのも悪くはない。しかし、同祭で多額の金を稼いできた各団体にしてみれば「もうけ」が激減するなら出店しないところも少なからず出てくるだろう。さて、来年の日本祭りはどうなるか。

秋田県人会の川合昭会長によると、W杯期間中にリオ市で開催されている「ジャパンおもてなしパビリオン」イベントには日本政府から約5000万円の資金援助があったそうな。「せめて、その半分でも(聖市の)日本祭りに援助してくれれば、来年もイミグランテ会場での開催は十分できる」とやっかむ同会長だが、日本政府の今後の対応や、いかに。それにしても、日本語をはじめとする日本文化を紹介するのに肝心の日本政府が中心になって行わないのはいつも不思議に思う。まあ、「クールジャパン」式の英語主導では、日本語が廃れるのも無理はない。日本政府のやり方に頭がクール(くる)のは、ブラジル在住の移民だけではあるまい。

2014年7月16日付

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モザイク

 毎年7月第2日曜に開催されているアルバレス・マッシャードの招魂祭は、雨が降らないことで有名。今年も朝から快晴で、夜が明ける前は満月と星々が煌々(こうこう)と光っていた。ただ、法要を行う日本人墓地内の御堂は標高470メートルの高台になっており、結構強い風が吹くために午前中は寒さに震えた。ACEAM会計担当理事の長谷川譲治さんによると、今年はW杯の決勝戦と重なったことから「集まりが悪いのではないか」と奉納演芸会は例年よりも少なめの約50演目に設定したそうだが、期待のセレソンが準決勝で敗退したため杞憂(きゆう)に終わった様子。ACEAMではカラオケが盛んだそうだが、同舞台では歌の演目の多いこと。

11年間キナリーで暮らし、エフィジェニオ・サーレスに移った宮本輝代さん。移住地では米や豆などの間作だけでなく、マモンやマンガなどの果物も「無肥料でどんどんできた」が、金にならなかった。「サーレスに来て(これらの果物を)出荷するのを見て、こんなのどうするんだろうと思った」そうだ。今回の里帰りでは、煮しめや稲荷ずしの具、あずきなど日本食の材料を持参した。そうした食材が手に入らなかった時代は、母カズ子さんが豆腐やしょうゆ、おはぎなども作っていたという。カスターニャやトウモロコシを炒って、砂糖を焦がして作った自家製のしょうゆ。カズ子さんに聞くと、「あのほうが味が良かったですね」と懐かしんでいた。

昨年よりかは少なかったかもしれないが、県連主催の日本祭りの会場では海賊版(コピー)のDVDを販売しているブースが相変わらずあった。コピー製品であることもしかることながら、大々的に韓国の歌手やテレビを取り扱っていて、言わば日本のカルチャー(文化)までもが偽物なのでなおさらタチが悪い。同じ会場には日本の文化を発信するとの名の下に国の出先機関などからもブースが出展されていたが、こうした状況に対して何か見解はないのか。東洋人街リベルダーデの路上ならまだしも、「日本祭り」と名が付く会場ですし。

2014年7月15日付

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 料理人のモリヤマ氏にとって、日本料理コンペティション決勝大会出場は2回目の訪日。滞在中に築地を訪ね、観光客用でない職人用の市を見学できたと喜んでいた。ただし初訪日は1月、今回は2月と日本の冬しか知らないため、「別の季節にも行ってみたい」と笑った。また今年のW杯での来店はなかったそうだが、去年のコンフェデ杯開催時には、日本代表のザッケローニ元監督が新寿司を訪れ、「マグロをおいしそうに食べていた」と話していた。

キナリー移住地では、可能な入植者は自分たちの土地で井戸を掘った。ある家の井戸掘りでは、ガソリンモーターを使って水をくみ出していた2人の家長が酸欠で倒れたこともあったという。その時、中に入って2人を担いで出てきたのが、今回の旅にも参加した川田敏之さん。「日本でラグビーをやっていて、一番若い家長だったから」と大水久雄さんは思い出す。その大水家の井戸は深さ20メートル。横壁が崩れないよう木で支えた。ある時、水がにおうので調べてみたら、乾季に飛び込んだネズミの死骸があったという。「よくチフスにならなかったね」と大水さん。それからは、ふたをするようになったとか。

アクレで4年を暮らした大水さんは、移住地にいたころには不思議な出来事も体験したそうだ。一つは「アンデスおろし」と呼ばれる冷え込み(フリアージェン)が来る6、7月のころ。家のかまどで暖をとっていると、そばにあった一升瓶がゆっくり倒れ、また起き上がったという。それ以外にも、明け方、家の外で誰かボールを蹴ってぱたぱた走る音を聞いたこともあったとか。「山の精のイタズラかな」

日本祭りのミスニッケイコンテストの取材はステージ裏でも行った。何とかコメントを取ろうと飛び込んだが、まぶしい出場者の中にポツンと男性記者が一人という構図にひるんでしまった。すると、一人のミスが優しく気遣ってくれた。ポ語であまり分からなかったが、「あなたはここにいていいのよ」とどうやら言っているようでとても気が楽になった。お陰で無事コメントも取れ、「ミスは心も奇麗なんだな」と感心していたら、何とそのミスが優勝。「W杯の審判のほうが簡単かも」との声が挙がるほど審査は難航したそうだが、モザイク子は今回の優勝文句なしです。

2014年7月12日付

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モザイク

 「ふれあい日本の旅」誕生の発起人は、日本語センターの志村マルガレッテ副理事長と前副理事長の日下野良武氏。志村副理事長が、保護者からの「子どもを日本に行かせたい」という要望に応えようと研修旅行を計画。そのころ、日下野氏も「日本語を勉強する喜びを与えたい」と日本への生徒派遣を模索していたため、両氏で協力し同センターで旅団を結成することになったとか。当初は一度きりの予定だったが、反響が大きく2年おきに継続して行うこととなり、毎回定員を上回る応募があるそうな。旅行内容はモザイク子も行きたいくらいの日程で、ぜひ生徒たちの土産話を聞いてみたい。

INSPiの杉田さんは2008年にメンバーの吉田さんと旅行で来伯したそうだ。カーニバルや移民100周年イベントを見物する中、ザ・ブームの宮沢和之さんのブラジル公演の看板を見つけ、「いつか自分たちもブラジルで公演を」と刺激を受けたとか。ちなみにINSPiはブームのサンバ曲「風になりたい」をカバーしていたため、今回の公演で披露されると期待していたモザイク子だったが、伯国内では知名度がないという理由で選曲から外れたとか。またブラジルに来てもらって今度は日本のサンバも聴かせてほしい。

8日に行われたW杯ブラジル対ドイツ戦は見るも無残な7―1の完敗。コッパ(W杯)だけに、世界に向けてコッパずかしい結果に終わってしまったが、64年ぶりの自国開催優勝の夢は断たれ、1カ月にわたった「お祭り騒ぎ」もこれで終わる。時事通信によるとドイツの監督は試合前、「ブラジル全国民を相手に戦う」とコメントしていたが、振り返ってみるとブラジル全国民と戦ったのは実は、セレソン(ブラジル代表)だったのかもしれない。必要以上の期待とプレッシャーに押しつぶされた感じ。まあ、それに打ち勝てないようではセレソンとは言えないのだが。

「羅生門」「七人の侍」など黒澤明監督の映画でその名が世界中に知れ渡り、「世界のミフネ」といわれた三船敏郎氏。同氏は旧ブラジル国営会社「ヴァリグ航空」のコマーシャル撮影のため1981年9月22日に来伯し、同24日には文協講堂で公演を開いて紋付き袴姿で「椿三十郎居合いの型」などを披露した。同18日付の本紙紙面には、彼のいとこで広志さんの母おしげさんが「一日千秋の思い」で敏郎氏との再会を待ち望み、文協講堂での公演に本人に内緒で会いに行きたいとの思いが書かれている。気になるその再会場面だが、残念ながら当時の紙面には詳細が書かれていない。演技ならぬ感動の再会シーンはどんなものだったか気になるところだが、広志さんによると敏郎氏とは2時間程会話し、その時撮った写真は今でも大切に残っているのだそう。まだ三船氏の映画を見たことのないモザイク子。さっそく今夜見てみようと思う。

2014年7月11日付

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 17回目の日本祭りが終了した。昨年は地方取材のため訪れなかったが、今回、2日目の会場は食コーナー、舞台、パビリオンとも変わらぬにぎわい。「列が長すぎて食券返しちゃったわよ」という声も聞いたが、それはひとまずおいて、盛況だったのはうれしいことだ。訪れるたびに役員や運営のボランティアに限らず、会場中の屋台やブース、そして舞台でも手弁当で参加する多くの人たちの存在がイベントを支えていると感じる。聖州奥地から毎年トラックで来て出店する人に再会し、話を聞くと、2年ほど前に参加をやめようかという声もあったそうだが、現在も続けている。「やめることはできるけど、待っている人がいるからね」。知人はそんなふうに話していた。

日本祭りが現在のイミグランテス展示場に移ってからでも、もう10回目。例年なら終了後すぐに次の年に向けて動き出すところだが、今年の場合は、会場賃料の大幅上昇など、次回開催をめぐる状況は厳しくなると予想される。来年は日伯修好120周年、翌年のリオ五輪が終われば2年足らずで移民110周年を迎える。17年間の積み重ねの上にさらに大きな花を咲かせるためにも、将来を見据えた幅広いサポート体制が必要な時期に来ているのではないか。

県連日本祭りで会場をぶらついていると知的障害者援護施設「希望の家」の入園者、約30人が楽しそうに会場を散策している様子を目撃した。昨年、同入園者のヨシノ・タカコさん(享年63)が同祭で失踪後に郊外で死亡した事故を受けて今回は入園者の男性は黄色、女性はピンクの目立つ服装で、首に名札をぶら下げて、付添い人の数を増やすなどして対策を取っていた。同園第1副理事長の大野孔三さんによると県連の運営委員も警護の協力に当たり、万全の対策を取って今年も参加する決断を下したとか。

今日9日がサンパウロ州の護憲革命記念日の祝日のため、明日10日の新聞は休刊となります。

2014年7月9日付

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 県連主催の第17回日本祭りは、特に5日、6日が晴天に恵まれたこともあり、例年以上と思われる入場者たちでにぎわった。あまりにも天気が良すぎて、うどんやラーメンなどを販売した県人会は当初、「暑すぎて売れ行きが良くない」と話していたが、6日の夕方ごろには食のブースはどこもほぼ完売していた様子。それでも会場には人々が続々と押しかけていたのには驚いた。午後3時半ごろからは、来場者から「食べ物がほとんど売り切れなのに入場料を取るのか」と文句を言われないように、主催者の判断で入場無料にするほどで、「今年は日系人よりも非日系人が多かった」というのが各県人会代表の率直な声。

アクレへの旅の初日。本来なら当日朝の飛行機でポルト・ベーリョに行き、その日の午後から郊外のトレーゼ・デ・セテンブロ移住地訪問、同市在住者との会食などが予定されていた。ところが、サンパウロから向かう5人がグアルーリョス空港に着くと、空港職員から、コンゴーニャス空港発の便に変更されたと突然の知らせ。係の女性は、チケットを予約した業者には知らせてあると言う。何時だと思っているのかと言いたくなるが、時間は刻々と過ぎていく。腹立ちを抑えてコンゴーニャス空港へ向かったものの、朝の渋滞にはまって間に合わなかった。

同航空会社のポルト・ベーリョからの乗り継ぎは朝晩の2便で、次は12時間後だという。一旦帰宅し、今度は無事に出発。地元の人に申し訳ない気持ちで到着したが、聞けば、大雨が降って移住地訪問は見合わせになったという。出迎えてくれた川田家の皆さんには申し訳なかったが、その後は大きなトラブルもなく無事に旅行を終えることができた。「最初のトラブルで悪いものが全部出ましたかね」と冗談を言い合った。

2014年7月8日付

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 文協(木多喜八郎会長)は、8月上旬に予定されている安倍首相の来伯に向け、文協ビルにウォシュレット付きのトイレを設置する予定だとか。トイレや洗面器などの衛生陶器で日本1位のシェア(約6割)を誇るTOTO株式会社(トートー)と協力して話を進めており、設置が実現すればウォシュレット文化が根付いていないブラジル社会の新たな観光名所(?)にでもなるかも。今後の進展に注目したい。

先日、「成功している企業家は健康」という記事を読んだ。何でも、現代の起業家は睡眠、運動、食事に気をかけているようで、特にコーヒーから紅茶への移行が進んでいるという内容が印象深かった。しっかり影響を受けたモザイク子もコーヒーからマテ茶に切り替えようと検討中である。

先日、再会を約束していた知人に「サンパウロ(聖)市でシュラスコを食べたい」と言われた。これは滞在歴2カ月のパウリスタとして格好いいところを見せなければと、先輩方に手伝ってもらいながら何とか候補地を決定。一応、事前に下見に行ってみたが肝心のポ語が分からないため営業時間すら確認できない状態だった。結局、諸事情のため知人とはバールでの再会となり、少しホッとしたモザイク子。いつか来るであろう美人旅行者への聖市案内のために、そろそろポ語取得に本腰を入れなければ。

2014年7月5日付

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 今日から開催の県連日本祭り。午後5時からサッカーW杯準々決勝、ブラジル対コロンビア戦と時間が重なることもあり会場を訪れる際は交通状況を把握する必要がある。また土曜はアルゼンチン対ベルギー、オランダ対コスタリカ戦と試合が続き、ブラジルの勝敗の行方にもよるが仮にセレソン(伯国代表)がベスト4に進んだ場合、敵チームの様子を観戦するのは必至ではないか。まあ、各試合最中に祭りに訪れるブラジル人は、サッカーよりも本当に日本が好きな人と言えるかもしれないので丁重に「おもてなし」するべきかも。

最近、W杯関連の取材先で「今、世界旅行中です」という人によく出会う。聞くと世界中のバックパッカーはW杯が開催されるこの時期を狙ってブラジルに入ってきているのだとか。そのうちの一人、平船智世子さん(28、東京)は、「世界中のお祭りを追っています。お祭りは人と人の距離をぐっと近づけるから面白いんです」と話していた。話は変わるが、文協芸能祭で流派を超えての踊りを実現した沖縄琉球舞踊協会の島袋順子代表は、「練習は大変だったけれども、隔たりなくそれぞれの発展のためにという気持ちで呼び掛けて実現できました。日本舞踊の方々とも一緒にできて気持ち良かったです」と振り返る。祭りは一瞬で過ぎ去り、終わるとにぎやかな雰囲気から一転して寂しく一人ぼっちな気持ちになるのは付き物だが、せっかく親密になった関係も一緒に消えてしまってはもったいない。ぜひ今後とも、垣根を越えてより良い関係を継続していってほしい。

さすがに最終日は盛り上がったようだが、マンネリ化が否めないコロニア芸能祭。毎年、同祭を楽しみにしている1世の日本人女性は、今年も2日続けて芸能祭を見に行ったそうだが、初日は観客席もガラガラで午後3時過ぎには演目も終了するなど、今後芸能祭が継続されるのか心配になったほどだったとか。同祭に出演するために日々稽古に励んでおられる各芸能団体や個人の皆様方には何の文句もないのだが、現在、文協芸能委員会が毎年4月ごろに実施している選考会を本当に行う必要があるのかいつも疑問に思う。芸能祭の質を保ちたいという気持ちは分からないでもないが、出演したい人たちが数多く出て演目の種類も増えれば、また変わった芸能祭の形になるかも。

山口県人会の会館整備の進行状況だが、現在は過去の見取り図などの書類を集めている段階で、特に大きな動きはない様子。要田会長は引き続き2017年の(山口県人会)創立90周年での完成を目指すことを示唆した。同じく、会館問題を抱えている鹿児島県人会も新たな移転先は決まってないとか。会館という大きな案件解決は一筋縄ではいかなそうですな。

2014年7月4日付

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 UCESは今年1月に青年部を設立したため、定例会には20代の若者も集まっていた。これから青年部のみでのイベントを予定しているが、今後の活動の意気込みを尋ねると不安な面もある様子。このような若者会員を経済的に援助することも兼ねてUCESでは100万レアル基金を行っている。同団体の取り組みは、若者参加率低下に苦しむ日系団体の模範例となりえ得るか、注目したいところだ。

会議の取材に行く機会がある。どの会議も基本的に日本語でのやりとりが多いのだが、当たり前のようにポ語も飛び交う。ふと最近、この状況を日本に住んでいる人に見てもらいたいと思うようになった。というのも、日本では外国語をしゃべれる人はまだまだ少なく、「日本人は外国語がしゃべれない」という風潮も感じるくらいだからだ。何十年も住んでいるから、ブラジルで生まれたから当たり前という意見もあるだろう。しかし、二つの言語を流暢に操る光景に語学への好奇心をくすぐられる人はモザイク子だけではないはずだ。

日伯学園での運動会で特に日本との違いを感じたのは、生徒らの「勝ち」にこだわる姿勢だ。大した賞品などはなかったが、競技中のまなざしは真剣そのもの。総得点数に一喜一憂する姿も多く見受けられた。時には勝ちにこだわる姿勢が強過ぎて、教師までもが若干の反則を犯してしまうのには少し引いたものの、多少の汚いプレーもいとわないというこの精神が、例えば期待外れな結果に終わってしまったサッカー日本代表などにも求められているのかもしれない。

2014年7月3日付

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 ブラジル秋田県人会の川合会長によると、サンパウロ市ビラ・マリアーナ区にある同会館は老朽化が進んでおり、来年築25年を迎えるのを機に改修工事を行うそうだ。同氏はそれに伴う資金の支援要請をするため、5月28日から秋田県へ赴き、同県知事、同県議会議長、7人の市長村長などと面会。県側からは応援する意向が示されたとか。工事は12月ごろの開始を予定。同県知事自らが参加する意向を示しているという来年8月末の同県人会創設55周年記念行事までの完成を目指すというが、結果やいかに。

NHKワールドの情報によると、同局は4日から始まる県連日本祭りの会場で、昨年に続き期間中ブースを設けるという。同局では3年前からブラジルのテレビ局、バンデイランテス局と共同でブースを出展している。ブース内ではNHKワールドのテレビ番組上映や、テレビモニターに現れるNHKのマスコットキャラクター「どーもくん」との写真撮影、ゲームコーナーを設けるとか。興味がある人はぜひ、立ち寄ってみては。

最近のモザイク子の密かな楽しみは、メトロの車内でブラジル人同士が笑い合って繰り返すある言葉。お気づきの方も多いと思うが、サッカーW杯の開催に合わせてサンパウロ市内を走るメトロの車内アナウンスが少し変わったのだ。これまでは次の駅名のアナウンスは「プロッシモ、エスタッソン、○○(駅名)」とポ語によるものが定番だったが、最近は駅名を言う前に英語で「次の駅」を意味する「ネクスト、ステーション」という言葉が一言だけ加えられるようになった。発音の語尾が上がり、どこか滑稽なこの言葉がどうやらブラジル人にウケているようで、こんな些細で単純な一語の変化を敏感にとらえ、モノマネしながら笑い合っている素朴な姿に「なんて素敵なのだろうか!」とほほ笑ましくなる。まだお気づきでない読者の皆様、次にメトロに乗る際にはぜひ耳をそばだて聞いてみてはいかがでしょうか。

2014年7月2日付

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 6月28日に行われたW杯ブラジル対チリ戦は、伯国がPKの末にヒヤヒヤながらも勝利を挙げたが、午後1時からの試合開催を前にサンパウロ市リベルダーデ区タグア街で毎週行われているフェイラも午前中からほとんどガラガラの状態だった。出店していたのは、葉野菜やパステルなどを販売する日系人ばかりが数店。フェイラに来ていた日本人買い物客からは「日本人は、まじめだね」と感心する声も。W杯が終わるまで商売も上がったりの状態が続きそう。

4日午後5時からは、W杯ブラジル対コロンビア戦が行われるが、サンパウロ市ではちょうど県連主催の第17回日本祭りの初日と重なり、同祭が盛り上がる時間帯。山田康夫実行委員長によると当日は、W杯試合中は舞台でのショーなどは一時中断するものの、同祭は通常通り正午から午後9時まで開場しているとか。昼過ぎには会社も休みになるところも多そうだが、広い会場でビール片手に郷土食を食べながら楽しむのも悪くはない。

聖市で先ごろ、文化・芸術的な催しを24時間にわたって行う毎年恒例のイベント「ビラーダ・クルツラル(Virada Cultural)」が開催された。今回で10周年を迎えた同イベントは今年から日中韓のステージも設けられ、観客を魅了していた。発起人は宮原ジョルジ氏で、中韓の若者に声を掛け実現したという。日本では中国、韓国との関係悪化が叫ばれているが、このブラジルの地では同じではない。ぜひ、今回のような取り組みが増えることを願うとともに、中韓のアミーゴも作りたいと思うモザイク子です。

先日、草間彌生個展に足を運んだ。会場ではほとんどの人が非日系人で、中には美術を学んでいる学生らしき集団も訪れていた。来場者数人に声を掛けると、ほぼ全員が満足している様子。モザイク子は草間氏とは全く親交はないが、日本人が異国の地で称賛を浴びている光景にとても誇らしい気持ちになった。展示室「無限の鏡の世界」は特に評価が高かったので、興味ある方はぜひ。

2014年7月1日付

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 大川剣道場の名前の由来は「リオ・グランデ(大きい川)」の日本語訳から来ているとか。以前は本紙で、リオ・グランデ・ド・スル州のことを「南大河州」と略して書くこともあったが、ウェブサイトで日本在住の日本人なども読むことから「分かりにくいのでは」との指摘もあり、いつの間にか南大河州とは書かなくなった。「南麻州(マット・グロッソ・ド・スル州)」も同じような理由だが、書き手としては短いほうが手間が省けていいのだが。ちなみに、東洋街のリベルダーデのことを「自由街」と書くと、さすがにコロニアの人たちにも違和感があるかもね。

日本酒の試飲会を定期的に主催し、日本酒の啓蒙(けいもう)活動を続ける飯田氏が経営している酒蔵には日本酒、焼酎が100種類にも及ぶという。元々、店は東洋人街のガルボン・ブエノ街に開いたが、顧客の多くがブラジル人とあって本拠地をサンパウロ市内モエマ区に移した。試飲会に参加する人たちも日本人や日系人より、ブラジル人が多いとか。日本人の老年は、日本酒と言えば一升瓶片手に冷酒、というのが通り相場だったが、ブラジル人は日本酒をワイン感覚で飲むようだ。おしゃれな日本酒を飲むすべを覚えなくては…。

知り合いの駐在員が「なぜブラジルはサッカーが強いのか」という内容の本を読んだとか。聞くと、ブラジルにイングランドやドイツなどの欧州からサッカーが伝わってきたころ、「白人は黒人を殴ってもよい」という白人優位のルールがあったそうな。黒人が多かったブラジル選手はボールを持つと相手の仕打ちを避ける動きの必要から、あのユニークで予想し難い動きが生まれ、それが今の強さにつながったとか。ブラジルは予選リーグを見事1位で突破し、今日からいよいよ決勝トーナメント。その身のこなしでぜひ、快進撃を続けてほしい。

2014年6月28日付

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 サッカーW杯開催前から心配されていた大会期間中のトラブルだが、友人の情報によるとやはり日本から来伯したサポーターも被害に遭ったようだ。19日のギリシャ戦当日、リオからナタルに行く予定だった人は当日の朝に空港で欠便を知らされ、他の手段を探すも見つからず試合観戦を断念。欠便の理由は「機長の個人的な都合」だとか。また20代の女性2人組は、レンソイス・マラニャンセスからナタルに行くための飛行機が突如キャンセルとなり、タクシーで会場へ行くことを決断。車内でフェイスペイントや着替えを済ませ、約6時間かけて試合開始5分前に会場に着いたのだとか。これだけ聞くとブラジルを嫌いになりそうだが、一方では飛行機が現地の空港に着陸する前に「ガンバレニッポン」と片言の日本語で機内アナウンスをするという心のこもった歓迎もあった。日本が敗戦し、多くの人がブラジルを離れているが、それぞれどんな思い出や武勇伝を日本に持って帰るのだろうか。またブラジルに来たいと思っている人が多いことを願う。

惨敗となったサッカーW杯日本チームの予選結果。以前、サッカー経験者もいる某所で、今後日本が世界で勝ち抜くためにはキーパーとフルバック2人の守備陣3人を身長190センチ以上の大男で固めなければならないと主張して嘲笑されたことがあった。サッカーは体力でなく技術でするものという思い込みが日本人にあるのかなと思った。日本3大プロスポーツの大相撲、プロ野球、Jリーグの中、一線級に190センチ台の選手が唯一いないのがサッカー。野球の日本ハム大谷、阪神藤浪などは純粋日本人ながらも2メートル近い大男で素晴らしい運動能力を有している。日本サッカーも早くこの種のダイヤモンド鉱石を発掘して育て上げなければ。

最近、ある記事で目にした「何かに挑んで、成功することもあれば失敗することもある人と、他人が失敗した時だけ批判し、何もしないが故に何も失敗しない人。皆さんはどちらになりたいですか」という一文が頭に残っている。先日グループリーグ敗退が決まった日本代表に向けて多くの批判が集まっているが、「挑戦」した事実だけは尊重しなければならないのでは。本田選手のようにどんどん目標を公言する人が増えたほうが、世の中愉快になる気がするのはモザイク子だけだろうか。

エスペランサ婦人会による寄付金贈呈式に、希望の家福祉協会代表者は姿を見せなかった。同婦人会によると5月の下旬に電話とメールで案内は行ったというので、原因は同協会内部での連絡の行き違いではないかとみられる。当日電話で欠席の旨が伝えられたようだが、理由はどうであれ希望の家には今後、誠意を見せた対応を同婦人会に行ってほしい。また、同婦人会も治安面の問題を理由に寄付金額を公表しないのなら、なぜ新聞社に取材させるのかその意図が分からない。物事があやふやになりつつある日系社会で、寄付するほうもされるほうにも筋の通った態度を望みたい。

2014年6月27日付

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 日本代表の予選最終戦。スタジアムはコロンビアの黄色一色(中にはブラジルの黄色もあったが)に染まっていたが、侍日本応援団の杉山代表の話によれば、コロンビア戦で日本代表のサポーターに割り当てられた席は4階の声が届きにくい場所。さらに応援用の太鼓なども大方入場時に没収されたのだという。他の強豪国は例えばゴール裏など、選手と近い位置にサポーターがまとまれるよう手配されているらしく、「これが協会も含めた日本の歴史の浅さ。まだまだ力がないんです」と話していた。

ナカタカフェで行われた日本代表観戦イベントでハーフタイムショーショーを行った「ALEG-Re」のYOJIさん(23、京都)とYOSSIさん(24、京都)は、「自分たちのパフォーマンスを見てもらおうと、世界中から多くの人が集まるワールドカップの機会を使ってやってきた」という。主にサンパウロのアレーナコリンチャンスの特設会場でパフォーマンスを行っており、9日に来伯してから既に数えきれないほどの場所で披露してきたのだそう。「初めてブラジルに来たが、ボールを持っているだけで人が寄ってきてくれ、パフォーマンスをするととても気持ちがいい」と笑顔で語る。ブラジルには大会が終わるまで滞在する予定だそうなので、日本代表がみじめに予選敗退して肩身が狭くなった今、彼らによって日本サッカーの威信を少しでも回復してくれればと願う。

サッカー・ワールドカップの開幕とともに日本のメディアでブラジル関連の話題が増えている。こうした状況は日本移民100周年の2008年以来か。「数年に1度」というのは少々寂しいが、この機会に日系人社会の存在や、治安などマイナス面以外の話題も多く知られてほしいものだ。その中で、地元からの情報発信に一役買っているのが、ブラジル岩手県人会。母県の新聞「岩手日報」に協力して「ブラジル県人会発 サッカーW杯便り」を寄稿しており、既に3回目。会長、役員、留学生OBと毎回異なる執筆者が、開幕前の町の様子や日本人訪問者の受け入れ準備、ソロカバでの日本代表練習、母国代表を応援する市民の姿などの話題を取り上げ、日本代表への声援とともに伝えている。全部で6回掲載の予定という。大会の進行を見ながらのネタ探しは大変だと思うが、こうした取り組みが新しい交流につながっていくのだろうと感じさせる。

W杯を観戦するために多くの日本人がブラジルを訪れているが、リベルダーデ区も例外ではない。先日、本紙近くのサンジョアキン街を歩いていると女性2人組の日本人観光客から「文協はどこですか」と尋ねられた。「この道をまっすぐですよ」と答えると、「分かりづらいですね」と疲れた様子。2人はリベルダーデ駅でメトロを降りてから1時間ほど文協を探し回ったという。まあ、駅から文協はガルボン・ブエノ街を道なりに進むだけだが、斜めに伸びる道路で方向感覚が狂った経験がモザイク子にもある。せめてリベルダーデ広場に「文協はこっち」と矢印付きの日本語の看板でもあれば、来場者も増えるのではと疲れ果てた旅行者の顔を見て感じた。

2014年6月26日付

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 リオ日本人学校の河野校長によると、全盛期は約300人居たという同校の生徒は現在、小学部14人、中学部1人の計15人のみ。一方で教師は多く、日本からの派遣教員が5人、現地採用が2人の7人体制というから、ほぼマンツーマン式の授業と言えそう。治安の面から7、8年前に現在のリオ市コスメ・ベリョ区にあるリオ日系協会会館に場所を移し、地元日系団体とも連携を取っているそうな。まあ、生徒たちにとっては今回の「おもてなしパビリオン」のように日本では経験できないイベントも体感できるだろうし、生徒数が少ないのも悪くはない。ただ、教師の数がチト多すぎるように思われるが。

白寿者表彰式で代表者としてあいさつした安良田さんは、「長生きするのも芸を持つといいますが、人生いいことや悪いこと、楽しいことや危険なことがありました。振り返るとあの時はこういうことで命が助かったなと思い出したり、危機を自分の力で乗り越えたことや、誰かの力で乗り越えたこともあった」と心からかみしめるように語った。「私事になるから」とそれ以上語らなかったが、約1世紀もの年月を歩んできた道のりが思い浮かばれ、モザイク子の目頭は熱くなった。一方で、新聞社あてに送られてきた受賞者の名簿を見ると、出身地が分かっていない人や姓名がカタカナ表記の人が計11人。白寿を祝う素晴らしい機会を設けているだけに、文協さんには準備のほうでも100%全力を尽くしてほしかったですな。

それにしても、白寿者表彰式の進行はひどかった。該当者が46人と多かったこともあるが、毎年の行事なので、ある程度の進行具合は文協役員及び職員も分かっているはず。司会が白寿者の名前を読み間違えたり、代理者が本人の息子であるのに娘と言ったりし、実際の代理者は式典後「俺は息子なのに、娘だと言われて参ったよ」と苦笑していた人もいた。また、主役は白寿者なのだから舞台中央に横並びに列の間隔を開けて座ってもらい、表彰状授与の際も数人の文協役員が当事者のところまで持っていって渡せばいいものを、何人もの来賓が交代で手渡そうとするから時間もかかってややこしくなる。該当者が超高齢ということをお忘れなく。

2014年6月25日付

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 第1回笠戸丸移民を率いた「移民の父」水野龍。18日の移民の日、イビラプエラ公園の開拓先亡者慰霊碑で行われた追悼法要には、今年も息子の龍三郎さんが足を運んでいた。龍三郎さんの息子のジョナタンさんは現在、祖父・龍氏の故郷高知県にあるプロ野球・四国独立リーグのチームで練習生として奮闘中。龍三郎さんとはインターネットの通話を通じて連絡を取り合っているそうで、休みの日でもコーチの協力を得て練習に励んでいると満足そうに話していた。

開催中のサッカー・ワールドカップに対し、日本の友人知人から何かブラジル現地ならではの面白い情報を流せと複数のメールを受けた。困った末に開幕初戦ブラジル対クロアチアで西村主審がフレッジ選手にだまされて出したPKについて「ブラジルサッカー、ばれなきゃOK文化」などと勝手な自論を展開。日本の職場にブラジル人たちがいる友人が彼たちに「ブラジル初戦は日本人が勝たせてやった」と吹聴したところ、「日本人なんかに助けてもらわなくても、ブラジル独自の力で十分優勝できる」とマジギレされたそう。モザイク子みたいにブラジルに長すぎて生活態度がルーズになった日本人も良くないが、日本に長いブラジル人もユーモアセンスの消滅で面白くない。

19日、イタケロンで行われたイングランド対ウルグアイの試合前に会場周辺を散策した。周辺は人で溢れており、まさにお祭りムード。モザイク子もカメラ片手に雰囲気を楽しんだ。しかし、突如2人の成人男性がもみ合いに。どうやらスマートホン窃盗の現場に直面してしまったようだ。事件の詳細は定かではないが、会場の陽気さに少し無防備になっていた我が身を案ずることとなった。

2014年6月24日付

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 三浦親善大使(カズ)は自身にとって特別な地であるブラジルでのW杯開催について、「(日本代表初戦の地である)レシフェでの国歌斉唱の場面や代表選手のプレーする姿を、自分の時代と重ね合わせた。ジーンとくるものがあった」と心中の思いを一つ一つ拾うように語った。また、次回の日系施設訪問予定に関しては未定とし、「あくまでプレーで見せたい」と確固たる意志を持って話す姿に、カズのカズたるゆえんを肌で感じたモザイク子だった。

W杯19日の日本対ギリシャ戦が0―0で引き分けたことにより、日本代表の決勝リーグ進出はかなり難しい状況となった。宮城県人会館での応援観戦では、1世の観客から「日本の試合を見ていたらイライラして疲れるよ」「こんな試合展開じゃ、決勝リーグには進めんな」と辛口ながら率直な感想の声も。日本からやってきたサポーターによっては、日本代表が所属しているグループCの組み合わせが事前に決まった時点で、予選リーグまでの試合しか予約しない人も結構いたそうな。まあ、勝負の世界はどこも厳しいもので、仕方ありませんな。

W杯17日に行われたブラジル対メキシコ戦は既報の通り、0―0で引き分けた。当日、アニャンガバウー広場のパブリックビュー(テロン)で観戦していた日本人によると、なかなか得点できないセレソン(ブラジル代表)にイラついたブラジル人が、「カデ・ジャポネス(日本人〈12日の開幕戦で主審を務めた西村氏〉はどこにいる)?」と聞いてきたそうな。どんな時でもユーモアを忘れないブラジル人。サッカーを見る目もさすがに肥えているようで。

ワールドカップが始まって1週間。サンパウロ市で言えば、ブラジルの試合があった12日は休日、週末をはさんで17日は「半日出勤」も多く、加えて19日の祝日。実施はされないようだが、次回ブラジル戦の23日も休日にという話まで出るにいたっては、これで経済活動が機能するのだろうかと余計な心配をしてしまう。各業界の業務時間の短縮だけでなく、大渋滞等の混乱、開幕後も続く抗議活動による損害など、大会終了後にどのような「勘定書」が出てくるだろうか。開幕まで盛んに言われていた水不足の問題も、急激に水が増えたという話は聞かないが、こちらも気になるところだ。

2014年6月21日付

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 17日に行われたW杯ブラジル対メキシコ戦を観戦取材しようと、サンパウロ市セントロ区のアニャンガバウー広場のパブリックビュー(テロン)を見に行ったが、試合開始30分前の午後3時半に同地に到着すると既に会場は満杯の状況で、結局入ることができなかった。無理に入ろうとする観客に対して軍警の機動隊が入口付近に配備されてはどうしようもなかった。12日の開幕戦でイタケロン競技場内及びその周辺で観戦していたコリンチャンスのファンがアニャンガバウーに押し寄せたことも原因とか。会場に入るには何時間も前に現場に行っておく必要があるが、仕事がある身分としてはつらいところ。

17日はアニャンガバウーの会場に入れなかったので仕方なく自宅に戻ると、近所の日本人家族が「ウチで観戦しに来たら」と誘ってくれた。大型テレビの前でビールを飲みながら迫力ある試合を観戦できたが、セレソン(ブラジル代表)はメキシコ相手に苦戦し、結局は0―0の引き分け。誘ってくれた家族は「ブラジルがスカッとした勝ち方をしないので、気分がモヤモヤする」と渋い顔だった。試合が終わってチャンネルをNHKに合わせると、日本人解説者が「白熱した試合でした」と話していたが、我々は「どこがやねん」と思わず突っ込んでしまうほどで、ブラジルと日本では同じ試合を見てもこうも評価が違うものかと改めて感じてしまった。もし、セレソンが14日の日本戦のような失態でもしようものなら、選手たちにはヤジどころか物が投げつけられる。この意識の違いがブラジルと日本のレベルの違いということか。

W杯ブラジル対メキシコ戦が始まる前にビールの買い出しのため近くのスーパーに向かった。すると5歳くらいの小汚い裸足の少年が「恵んでくれ」と寄ってきた。一旦は断ったが、ビールを買って戻る際に道路でうずくまるさっきの少年を見かけ、いつもだったら自分でさえ生活がきついのに他人に恵むことなんてするもんかとポリシーを貫いていたが、今回ばかりは心が折れた。というのもユニホーム姿で試合前の浮かれた人たちと少年が対照的で哀れに写り過ぎた。体育座りでかがんでいる少年の肩をポンとたたいてわずかな小銭を渡すと「ありがとう」と喜んでどこかに走り去ったが、同一件のせいか、少しばかりブラジルを応援する気がうせた。まあ、少年が試合を見ているとすれば応援する国はブラジルだろうし、大きなお世話かもしれないが。

2014年6月19日付

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 W杯観戦応援取材で久々にリオ市を訪問した。長距離バスターミナル内部はすっかりきれいになり、これまで汚かった有料トイレも新設されていた。また、各国から訪れた観光客相手に市内地図を渡したりと、インフォメーションの対応も丁寧だったのには少々驚いた。ただ、2年後のリオ五輪を見込んでか、ターミナル周辺の工事はまだまだ完成にはほど遠い状態。まあ、W杯も始まってみれば盛り上がりだしたし、相変わらずギリギリになって帳尻を合わせる国であることを実感する。

屋台祭り立ち上げにかかわった愛知県人会元会長の林アンドレ氏は「お祭りは人と会うきっかけになる。人間関係を深めてくれる」との思いから、同祭を育ててきたそうだ。この時期は毎週のように祭りの取材機会があるが、確かにさまざまな人間ドラマがある。実際にモザイク子自身、今回の屋台祭りでもたくさんの良き出会いをいただいた。祭りの意義を気付かせてくれた日系社会に感謝である。

先日、サンパウロ市セントロ区のショッペリア(生ビール屋)「BRAHMA」に久々に行ったが、店員のわけの分からない対応には参った。家族で行ったのだが、生ビールを飲むだけなのになぜか自宅の電話番号を聞かれ仕方なくそのまま答えた後、家族には別の電話番号が必要と言われた。そのため「家に電話は2台も無い」と言ったら、「なぜ無いのか」と不思議がられた。「それではお前は家に携帯電話以外に2台も固定電話があるのか」と聞いたら黙っていた。わけの分らない輩が多くて困る。

2014年6月18日付

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 試合会場では残念ながら日の丸手袋はそれほど目立たなかったが、代わりに日の丸鉢巻きを巻いたサポーターが日本人、外国人問わず多く見られた。この取り組みは日本人サポーターの村上アシシさんが発案したもので、日本のメディアやSNSでの呼び掛けに応じたサポーターの協力もあり、当日1000枚以上の鉢巻き配布を行うことができたという。こちらは鉢巻きを手にしたほとんどのサポーターが使用していたので大成功といえるであろう。もちろん、レシフェ文協の取り組みにも拍手を送りたいが、日本から来たサポーターと共同で企画していたらと思わずにはいられない結果となってしまった。

日本やブラジルのテレビ局も取材に訪れた文協ビルでの日本戦観戦イベント。会場には家族連れを含む在伯日本人、日系人、ブラジル人だけでなく、オランダから来伯中のサポーター7人の姿もあった。その一人マイク・ヤコップさん(23)は、「オランダを応援するためにブラジルに来たが、(本田)圭佑がオランダのチームでプレーしていたので今日は日本を応援しにきた」という。「日本のユニホームを着て街を歩いている人に『皆で日本を応援できるところはないか』と聞いてここを紹介してもらった」といい、日本へ大きな声援を送っていた。

サンパウロでの日本戦観戦イベントで足を運んだのは、文協と三重県人会を合わせれば500人以上。想像以上の大きな集まりになり、主催者も驚いたのではないだろうか。当日は宮城県人会館でも大型スクリーンを準備したが、近所の文協でのイベントや、前日までの宿泊者がレシフェ会場に行ったこともあり、30人ほどの和やかな雰囲気の中での観戦だった。人数は少なかったが、会館では中国のインターネットメディアが取材。中沢宏一会長によれば、「アジアを代表して日本が出ているから応援している」と話していたそうだ。19日には対ギリシャ戦。宮城では同様に会館で観戦するほか、若者主体で実施した三重県人会での観戦は北海道協会が会場に。文協ビルでの開催は、支援委員会によれば行わない予定とか。

日本人がW杯観戦のためブラジルに着いて間もなくスリ、強盗の被害に遭うわ、飛行機のトランジット(乗り継ぎ)に戸惑い試合会場にたどり着けないわと、可哀そうな日本人の情報を聞くと心が萎える。加えて日本代表敗戦や西村主審の批判など、大会始まって間もないが日本人の思い通りにいかないことが多く少々風当たりが強い。まあ今回、日本が負けて驚いているのは日本人だけで世界では順当な結果と見なされているのを、観戦イベントで落ち込んでいる日本人を尻目に、コロニアの人が以外と冷静だった姿を見て感じた。

サッカーW杯の初戦ブラジル対クロアチアは3―1でブラジルの勝利だったが、ネイマールがPKを決める原因となったクロアチアの反則は多少なりともブラジルサッカーを知るものからすればポルトガル語でカチンバ(CATIMBA)と呼ばれるインチキ行為に日本人の西村主審が引っかけられたのが一目瞭然。先の南アフリカ大会では対オランダ戦で反則行為のブラジル人選手に毅然とレッドカードを示した西村主審だったが、今回はブラジル人選手の巧みな演技にだまされた。

今日17日(火)と来週23日(月)はサッカー・ワールドカップのブラジル戦があるため、編集部への案内記事応対は勝手ながら午前中(正午まで)で終了となりますので、ご了承ください。

2014年6月17日付

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 W杯開幕戦。開催国が登場する試合の雰囲気は独特で、個人的には隣の隣に座っていた男の子が、ブラジルが失点してから逆転するまで、ずっと泣いていたのが印象的だった。当日興味深かったのは、観客の白人率の高さだ。それをブラジルの階級社会の縮図と言ってしまうのは、あまりにも語弊があるが、選手におけるそれと比較しても、何か違和感を覚えたのは事実だ。 

W杯ブラジル大会開幕戦には、東洋人とおぼしき人々がたくさん居て声を掛けてみると、マレーシアやフィリピンなど東南アジアから来伯した人もいた。セレソン(ブラジル代表)のユニホームを着て、開催国に敬意を払っていたが、「郷に入っては郷に従え」方式で安全に観戦するためには、やはり人ごみに紛れたほうがいいのだろう。それにしても、普段から日本語での生活を送っているためポ語すらままならないのに、海外からの観戦者に英語で話しかけるとなると、全然言葉が出てこないのには文字通り閉口した。

取材の帰り、地下鉄アルツール・アルビン駅からブラジル代表のユニホームを着たブラジルの家族と乗り合わせたが、7~8歳と思われる男の子がどこか元気が無い。父親に様子を聞くと、「(スタジアムのチケットが取れなかったため、本物のネイマールを見ることができなかったため」だそうな。それでも父親は、「家に帰ってビールでも飲みながらテレビで観戦するのが一番」と陽気な笑顔。世間話をしていると父親は「今はW杯も始まってブラジルも少しは穏やかになるだろうが、3カ月後の大統領選はまた騒動が起こるだろう」と語っていたが、「ジルマ大統領は2期目の当選をするだろうか」と質問すると、「してほしくないね」とキッパリ。

ワールドカップ開幕戦の12日、地下鉄イタケーラ駅は午前中から観客でごった返していた。出口には「チケット求む」と書いた紙を持って立つ男性の姿。中には売りたい人もいたのか、ふらふらと近辺を歩いていると男が声を掛けてきた。「5」だという。何が5なのか聞き返していると、「5000(レアル)」との返事。実際にチケットを持っていたかも定かではないが、本物のダフ屋だとすればちょっと高い?

2014年6月14日付

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 宮城県人会館では、W杯のために来伯した日本人サポーターに話を聞くことができた。深見博昭さん(44、鹿児島)は同県人会を宿泊先として選んだ理由を「交流を求めてきた。日系人という安心感もある」と述べた。サポーター支援のアイデアを求めたところ、名刺作成、宿泊者専用の掲示板、移民史料館ガイドツアーと思わず大きくうなずいてしまうようなものばかり。また一方で「どこまでお世話になってよいか分からない」といった発言もあった。いよいよW杯が始まるが期間中、支援する側、される側双方の厚意が無駄にならないことを願う。

アニャンガバウー広場の試合観戦会場の設営だが、今日のW杯開催までに間に合うのだろうかと疑問に感じるいつものブラジルらしい光景だった。会場で写真を撮っていると同じく取材していたイギリス人男性に「What is going on this(これは何事だ)」とあきれた様子で話しかけられた。モザイク子が「This is brazil(これがブラジルです)」と返すと彼は苦笑い。間もなく試合開始だというのに、のんびり仕事する作業員に驚いていた。日本をはじめ海外のメディアの多くはスタジアム、インフラ工事の遅れ、デモ、治安とブラジルのあらゆる悪い部分をこぞって報道しているが、この大会でブラジルのプラスになることって、ブラジル代表が優勝する結果しかないことを開幕を控え改めて感じる。閉幕までの1カ月、どうなることやら。

慰霊碑を参拝した大仁会長をスーツ姿で歓迎した県連の本橋幹久会長は、人目を盗んで日本代表のユニホーム姿に。「必勝」鉢巻きも巻いた同氏の粋な計らいに大仁会長ら一同は笑顔に包まれた。集合写真を撮る際も一同は「セレソンのように」と、サッカー選手さながらのポーズ。本橋会長は、「日本に勝ってもらいたいと思い、こういう格好をした」と少し照れくさそうに取材に応えたが、「日系社会代表」として場を盛り上げた同氏のチャーミングな人柄によって日系社会の存在感がサッカー協会関係者にも伝わったのではないかと期待する。

今日12日がW杯の祝日のため、明日13日の新聞は休刊となります。

2014年6月12日付

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 オザスコ日本祭りは来場者の半数以上が非日系人だった。何でも同市ではここ2、3年の間に日本料理屋が増えたといい、利用客も非日系人が多いとか。ブラジルの地で胃袋をつかんだ日本が次につかむのは、W杯の優勝トロフィーではないかとモザイク子は夢見ている。

北海道祭り当日は若い協会員の生き生きとした姿が印象的だった。青年部長の鈴木幸氏(29、2世)は「(同祭は)運営も誰でも参加できるので、友達などを連れてきやすい。若い人の意見も平等に取り入れてくれる雰囲気も協会内にある」と笑顔で話していた。また同青年部は定期的に誕生日会や旅行なども企画しており、このような努力は同協会の活動が楽しいというイメージにつながっているようだ。他県人会から運営についての相談も受けることもあるとか。同協会の取り組みは若者参加率低下に悩む日系団体にとってはモデルケースとなるだろう。

ようやく解除されたサンパウロ市の地下鉄ストだが、時事通信によると今日11日に改めて今後の対応を検討し、明日12日のW杯開幕日にストが再開される可能性もあるとか。そうなると、開幕戦が行われるイタケロン(サンパウロ・アリーナ)周辺は観戦者などでごった返し、かなりの混乱が予想されそう。この分ではコッパ(W杯)もコッパみじんですな。

8日、ソロカバで行われたサッカー日本代表の公開練習の会場には、フリーアナウンサーで現在サンパウロ在住の竹内香苗さん(株式会社ホリプロ・スポーツ文化部)も家族で応援に訪れていた。話を聞くと何と彼女は本紙の購読者らしく、「いつもモザイクコーナーを楽しみにしています」というではないか。彼女のブログ愛読者のモザイク子は、まさかの相思相愛読(?)の事実に驚き、さらには想像していたよりも小柄で可愛らしい姿にたじたじになってしまった。代表選手たちと交流した子どもたちもきっとこんな高揚した気持ちを味わったのだろうかと想像するが、自分も竹内さんと一緒に写真を撮ったりサインをもらえばよかったなと少し後悔。次にお会いできるのを楽しみにしています。

2014年6月11日付

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 ソロカバで行われたサッカー日本代表の公開練習はFIFAが発行した公式整理券を持っている人しか入場できず、入りたくても入れない人が多かったのではないか。整理券が駐在員の間で多く出回っていたためか、スタジアム入口付近では案の定、そうした整理券を持ってないブラジル人や日系人の姿が目立った。わざわざ出向いたのに中に入れない人たちを哀れに感じたが、どういうわけか練習が開始されてしばらくすると、整理券を持ってない人もすべてスタジアムの中に入れていた。今回の練習はFIFAや総領事館が仕切っていたが、最終判断は門番のコラソン(心)なのかなと、ブラジルならではの対応に胸を撫で下ろした。

5日から行われているサンパウロ地下鉄ストの一部運行休止で、市民の足に大きな影響を及ぼしている。9日も継続したため、「まだ、やっているのか」と怒りを通り越してあきれてしまう。サッカー・ワールドカップ開催を直前に控えて世界的な恥さらしもいいところだが、自分たちの権利を主張さえすれば他のことはどうなってもいいという態度が頭にくる。医療関係者、警察官、教師や今回の地下鉄職員などの一連のストは単なる賃上げ交渉だけではなく、どうも政治的なうさんくささがプンプンにおいますな。

12日に開幕するW杯の観戦応援のためか、日本人サポーターや観光客の姿を数多く見かけるようになってきた。7日にサンパウロのコンゴーニャス空港に到着したシンガポールで働いて8年たつという日本人は英語が達者なようだが、空港でもあまり英語が通じなかったらしく、こちらの姿を見かけるや「失礼ですが、日本人の方ですか」と即座に質問してきた。こうした海外からの日本人たちがブラジルにやってきて、何事もなく自国に帰れることを切に願う。

2014年6月10日付

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 在サンパウロ総領事館によれば、3日に配布したサッカー日本代表公開練習の入場整理券500枚は、開始15分で「完配」したという。邦字紙による告知は当日、同総領事館のウェブサイトでの発表も前日夕方から。なおかつ配布方法が同広報文化班窓口での手渡しのみであったことを考えれば、好評だったと言えるだろう。しかし、6000人が見学できる公開練習で、残りはどのように配分されているのか。地元の人々や本当にサッカーが好きな人の手に渡っているのだろうか。W杯本大会チケットは、一部の団体やスポンサー企業が接待用に大量に抑え込んだ様子。せめて今回くらいは一般に譲っていてほしい。

来伯した田母神元航空幕僚長だが、自身の公式ウェブサイト上(http://www.toshio-tamogami. jp/)では「ブラジル訪問記」と題したブログがアップされている。そのほか同サイトでは田母神氏の著書紹介や思想についても詳細が記載されている。今回の講演では、来場者から30問以上の質問が寄せられたのにもかかわらず、時間の都合上答えられたのは10問あまりだったこともあり、興味ある人はぜひ、のぞいてみては。

日本の報道によると、日本国内では毎年約3万人が100歳を迎える時代になったとか。コロニアでも超高齢化が問題となっているが、日本在住の「百寿者」の長寿の秘訣は魚だけでなく、肉、卵、牛乳などの動物性タンパク質を取っていることで、睡眠時間も9時間以上。さらに、ほどほどのアルコール摂取とギャンブル、「老いらくの恋」も活性化に役立つそうな。コロニアのお年寄りも負けてはいられませんな。

2014年6月7日付

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 ソムリエの浅田さんへの取材で「毎日お酒を飲めて楽しそうな仕事ですね」と問うと、舌を鈍らせないようにするため口に入れたワインはほとんど吐き出しているという。酒好きのモザイク子からすると、もったいないことをしていると思うが、仕事の上で仕方のないことなのだろう。「今まで日系社会にはかかわることはなかった」と語る浅田さんだが、「祖父はピンガの飲み過ぎで命を落とした」と、コロニアの取材で聞いたことあるフレーズを聞いて思わず安心してしまった。浅田さんの母方の祖父母は富山県、父方は長野県の出身らしく、どちらともブドウの産地なのは偶然にしても興味深い。

時事通信によると、12日から開催されるサッカー・ワードカップ(W杯)を前にした4日、開幕戦が行われるサンパウロ・アリーナ(イタケロン)が報道陣に公開されたとか。地元組織委員会代表は遅れに遅れている工事について「開幕戦までには完成する。私たちを信じてほしい」と語ったそうだが、既に同スタジアムの屋根の一部が開幕までに完成しないことが報道されている中、今さら何を信じるというのか。W杯後の失業者の増加による不景気と、さらなる治安悪化が怖いよ。

先日、とある中華系が経営する焼き肉食べ放題の飲食店で夕食を取ったが、肉が古かったのか食中毒らしき症状に襲われた。過去に同店で食事した別の本紙記者は生ガキを食べて嘔吐したとも聞いたことがあり、衛生的によろしくない店なのだろう。しかし、同店で飲食していた来伯間もないと思われる中華系の人たちは半生くらいの肉を平気で食べていたが平気なのか。彼らに言わせれば、まだまだモザイク子は富裕層の甘ったれ野郎なのかもしれない。ブラジルでたくましく生きる彼らに脱帽だ。

2014年6月6日付

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 今年の水産関連講演会ではピラルクー養殖が、本格的なビジネス化へ向けて大きな節目を迎えている印象を受けた。ピラルクーは、水上から酸素を取り込むため比較的小さな水槽でも育てられることや、1年で10キロ育つ成長速度が魅力だとか。当日の昼食時間に用意された「みそ焼き」も好評で、和食としても真価を発揮できそう。ピラルクー料理が台所を支える日も間近か。

沢田氏は、昨年末に本紙で掲載した「ブラジルサッカーを支える人々」で紹介した一人。同氏は多忙なスケジュールの合間を縫って、できる限りスタジアムに足を運んでいる。「現場の感覚を無くしてはだめ」という同氏が書くからこそ、歴史を語る新著でも、その状況がリアルに伝わる。沢田氏のこれまでのサッカーライター活動の集大成。ぜひ、ご一読を。

県連代表者会議で、今年の日本祭りに四つの県人会が食ブースに出店しないことが報告された。静岡は日本の食材が入らないためだが、そのほかの茨城、愛媛、島根の3県は人手不足が不参加の理由という。どの県人会にとっても他人事ではない話。まずは今年の日本祭りを乗り切ることが先としても、今後の大きな検討課題になるだろう。長年各県人会が伝えてきた味がこうした事情で途絶えてしまっては寂しい。

2014年6月5日付

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 外壁アートの中川氏は、制作活動中の1週間で何と3人の強盗に狙われたとか。うち1人は殺し屋を名乗る男で、「話し合いの末、2レアルで帰ってもらった」そうな。中川氏は「W杯開催に向けて治安も悪くなってるんだなあって、リアルに実感できましたね」と話していた。中川氏の画はもちろん他のアーティストの作品も、それぞれ作風が異なりとても面白い。アルツール・アルビン駅からイタケーラ駅まで線路沿いを散歩がてら、ぜひご覧あれ。ただ、撮影する方は、強盗には十分ご注意を。

サンパウロ市地下鉄東西線アルツール・アルビン駅からコリンチャンス・イタケーラ駅に向かうと車窓から向って右側に団地らしき建物が見えてくる。その壁にも、中川氏のプロジェクトとは違うと思われるW杯関係の巨大なグラフィッチ・アートが描かれているのだが、隣合う団地を隔てて日本と韓国の国旗が半分ずつある図柄が特に目を引く。12年前のW杯日韓両国開催を記念したものにしては時間がたち過ぎているし、描いた人の意図は分からないが現在の両国の現状を表しているような感じがしないでもない。

わんこそば大会で惜しくも優勝を逃した前回王者の本紙編集制作部員・藤井氏は大会を振り返り、「王者として負けられないプレッシャーと油断があった。自分の記録(大会記録の106杯)を超えて優勝したかったが、注ぎ手との相性もあるのでやり方などを考え直したほうがいいのでは」と悔しさをにじませながらも、「勝敗は抜きにして楽しかった」と感想を述べた。また、会場では競技の部に参加していない人にも何枚そばを食べたかを記入できる賞状が配られるなどの工夫もあり、会場に訪れた皆が楽しんでいる様子が印象的だった。本紙からも競技参加者、応援、スタッフ、友人などを合わせて約10人が参加し、大会を通して普段見ることができない新たな一面が知れるなど、結束力が一段と増したのではないかと実感する。次回にはまたどんなドラマが生まれるか、期待したい。

先週までブラジルを訪れていた元防衛省航空幕僚長の田母神俊雄氏は、帰国後自身のウェブサイト上(ツイッター)で、「ブラジル講演から帰ってまいりました。移住した日系人の皆さんの祖国日本を思う気持に感動しました。私も残りの人生を国政にかける覚悟を決めました。『日本真正保守党』(にっぽんしんせいほしゅとう)略称「真保党」(しんほとう)を立ち上げる決心をしました」とコメントした。田母神氏はブラジル講演でも国政参加をほのめかしていたが、正式に新党立ち上げの意思を固めたようだ。ブラジルで日本を心配する多くの声を聞いたのが新党立ち上げの決断になったのであれば、今回の来伯した意味は極めて大きいかと。今後の活躍に期待したい。

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 修復完成したカザロン・ド・シャーだが、今後数多くの訪問者を呼び寄せるなら、モジ市内から特別バスを運行させるなど交通アクセスを良くすることが必要になるだろう。また、モジ文協が中心になって傘下団体も協力し、毎年モジで開催されている秋祭りをカザロンで開くなど、何らかのイベントを増やしていくことも大切なのでは。宝の持ち腐れでは、それこそ修復をした意味がなくなる。モジ市長は盛んにモジ市の観光ツーリズモをアピールしていたが、リップサービスばかりでなく、カザロンでのイベントを同調させたツーリズモを実現してほしいものだ。

モジ市コクエラ区にあるカザロンに取材に行くために久々にモジ方面に行くCPTM(郊外電車)に乗った。しかし、スザノ駅周辺で大規模な工事をしているため、日曜だけは乗り換え駅のグアイアナゼスからジュンジアペバまで約1時間かけてCPTM指定のバスに乗らなければならなかった。事前の確認で、エスツダンテ駅近くにあるバスターミナルからカザロンの近くを通るグランジャ・ナガオ行きの特別バスが午前9時に出たから良かったものの(通常、日曜は午前6時ごろと正午ごろ発の2本しかない)、それでもサンパウロ市東洋街からカザロンに行くまでに結局、片道で3時間半もかかった。まあ、日帰りピクニックのような感覚ですな。

時事通信によると、日本では2016年から8月11日を「山の日」の祝日に制定することを参院本会議で可決成立し、8月の祝日は初めてになるそうな。最近の日本は「みどりの日(5月4日)「海の日(7月21日)」などの祝日が多いが、日曜に重なると振替休日となり、ホント、祝日の多いこと。有給休暇が一般的に取りにくい日本で、祝日が増えるのは家族にとっても喜ばれそうだが、サラリーマンの懐具合は寂しくなりそう。そのうち、「子供の日(5月5日)」ならぬ「大人の日」といった祝日ができて、怪しい遊びがはやるかも。

2014年6月3日付

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 機械フェアに来ていた製造メーカー代表者によると、サッカー・ワールドカップ開催でバス、大学、警察などによる政府への抗議デモの影響や6月12日の開幕戦が祝日になることで「集金もままならない」と苦笑していた。そのブラジル人いわく、ブラジル国内では推定で5400万人の人々が何らかの形で借金しているとし、経済活動に直接かかわらない子供や高齢者を除外すると、国民のほとんどが負債を背負っていることになるとか。まあ、抗議デモをしたくなるのもうなずける。

その一方で、抗議デモで一部の人間が大型バスを燃やして破壊行為をしているが、「なぜいつも大型バスだけが燃やされ、マイクロバス、重連型バスやトロリーバスが燃やされないのか」と疑問視する向きもある。昨年6月に発生した大規模抗議デモでは現政権への反対勢力による動きは表面的には見られなかったが、最近の一連の抗議行動の裏には何らかの圧力が働いているようにも思えるが。

ピラール・ド・スールの今年の発表会では、幼稚園児と1年生が「ラーメン体操」。8~10歳の2年生は劇「にんじんとごぼうとだいこん」を好演した。3年生は日本のアイドルグループAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」の踊りや10歳の生徒たちたちよるエアーバンド、4年、5年のクラスでは劇を披露。6年生と上級生はコントを二つ行い、「毎年大きい子どものコントは面白い。すごいわね」という声が聞かれるなど役者ぞろい。そのうち、ピラールから名のある俳優やコメディアンが生まれるかも。

2014年5月31日付

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 歩こう友の会の小旅行で昼食休憩を取った100周年公園は、モジ市が2008年の日本移民100周年記念事業として造成したもの。園内はきれいに保たれているが、6年がたつと細かい部分ではやはり開園当初のままというわけにはいかないようだ。池中央の島の鳥居はそのままだが、安全上の問題だろうか、池を横断する橋は通行できない状態に。さらに、開園時にあった笠戸丸のモニュメント(木製)もなくなっていた。聞くと、暴風雨のため損傷し、1年ほど前に撤去されたという。新たに作って設置する計画だそうだが、船のあった場所は現在運動スペースになっている。

参加者は「(笠戸丸は)日本に行っちゃった」と冗談めかしていたが、「100周年公園」の象徴の復活に期待したいところ。一方、園内にある軽食店は開園時から変わっていないようだ。店を営む西堂路實満さんは鹿児島出身。開園以前に公園が釣堀だったころから店を経営し、14年間通っているという。6歳で移住、戦後聖市ビラ・カロンに移り現在も暮らす。82歳の今も元気に客に応対していた。

ジーコ氏は自身は今のJリーグについて、「日本のトップ選手は欧州に移籍するし、有名な外国人選手がそれほどいない。少し盛り上がりに欠けるのは残念ではある」と語った。かつての同リーグでは、ジーコ氏をはじめ、いわゆる世界的なビッグネームがプレーしていた。「今はセレッソ大阪に入団したフォルランくらいかな。でも彼は日本に行く前に所属していたインテルナシオナルでは、それほど活躍していなかった。2010年の南アフリカW杯の時は素晴らしかったけどね。日本人選手と同じレベルなら意味がない。日本人が追い付きたい、こうなりたいと思う選手を連れてこなければ」と語っていた。

2014年5月30日付

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 3回目となったJICAの中南米調査団派遣だが、今回初めて海外日系人協会からも参加があった。水上貴雄同協会業務部長によると、日本でのブラジル日系社会への関心はまだまだだという。そのため、日系社会認知の向上を図る手段の一つとして、ビジネスに注目しているそうだ。ブラジル市場は日本にとって法制度や地理的な遠さなど課題は多く、開拓への道のりは険しい。実際に調査団員の中には、参入は厳しいとの声もあった。しかし、日本の企業がブラジルに拠点を持つことは間違いなく日系社会の活性化につながる。今回のJICAのような新たな試み一つ一つが、よりよい日本と日系社会の関係に結び付くことを願う。

呂比須氏はブラジルのW杯準備の遅れについて、「スタジアムもだけど、その他の周辺整備もどうしてぎりぎりまで待ってたか。ボクはずっと遅いぞ、危ないぞ危ないぞって心配していた。日本なら考えられないよね」と言っていた。またW杯に向けて、街中でも盛り上がりがイマイチなことに関しては、「お金がないんじゃないか。例えば市役所も、何にお金使う? W杯の広告やマーケティング、それとも病院つくる? それは病院つくるでしょ、ということだと思いますよ」と話していた。

日本の報道によると、日本人間ドック学会が新健康基準値として「血圧147は健康値」と発表したが、その後に「従来の基準を尊重すべきだ」と言い出したとか。その背景には、医薬業界からの猛抗議と圧力があったとし、臨床系の専門学会、製薬会社や厚生労働省の癒着構造もあるそうな。血圧147が健康値だとすれば、これまで製薬会社が多量に販売していた血圧の薬が売れなくなり、医薬業界は大きな損害を受けることになる。今回の措置はこのことへの圧力とみられる。これらのことが事実ならば、最も大きな被害者はウソの情報を与えられ血圧の薬を飲まされていた国民や庶民たちということになる。「知らぬが仏」とは言うが、本当に知らぬ間にホトケになってしまいそうな現代の世の中。

2014年5月29日付

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 ピエダーデ富有柿祭りで、1世かと思い取材した中島会長が2世だと分かりびっくり。聖州カフェランジアの平野植民地で生まれ、18歳でピエダーデに移った。以後、柿生産者として51年が経過している。「昔は(柿は)本当に安かった。栽培を辞めた人がほとんどだった」と当時を語る中島会長。「カキ」としてブラジルで認知され安定した価格が付けられている状況も最近の話だという。中島会長の畑に入植当初から植えられている柿の木があるそうだが、当時その木は「どこぞの馬の骨の果物」的な扱いだったことかと推察される。生産者たちの地道な努力により、50年で柿の価値も随分と変わりましたな。

ジルマール氏は今でも少し日本語が話せ、日本が大好きだと話してくれたが、同氏はサポーターや選手たちから愛された選手でもある。同氏の引退試合となったホーム長居(ながい)での鹿島戦。セレッソが敗れ、鹿島が優勝を決めた試合だったが、試合終了後に両クラブの選手がまず最初にジルマール氏を胴上げし、それから鹿島の優勝セレモニーに移ったという逸話を持つ。同氏はこの時の映像を今でも持っているという。

先日、出張のためコンゴーニャス空港から飛行機を利用したモザイク子。搭乗をゲートで待っていると突然、搭乗口が別のゲートに変わったことを知らせる案内が流れた。ブラジルで何度もゲートが変わる経験をして慣れているが、まず日本の空港ではありえないことだ。ポ語が分からない日本人からすればゲート変更の案内は分かりづらく、まして英語案内もあるか定かではないブラジルの空港事情なので、サッカーW杯観戦で日本から訪れる人たちが飛行機に乗れない事態にならないか心配だ。治安だけではなく、インフラの問題についても勉強してくれていればいいのだが。

2014年5月27日付

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 ブラジルワールドカップ日本人訪問者支援委員会のウェブサイトを見ると、日系5団体及び在サンパウロ総領事館のサイトがリンクされており、治安状況、緊急宿泊先、緊急医療など日本人観光客向けの各種支援内容が記されている。その中でも特に重要視されそうなのが、県連対応の緊急宿泊相談(SOS県連、緊急電話番号=11・97017・5185)。W杯期間中は県連役員が交代で緊急連絡先の携帯電話を持つというから頭が下がる。また、援協も同協会で適用できる各種海外保険の一覧を掲載しており、日本から来るサポーターたちへの対応を実施するなど至れり尽くせり。海外で日本人に対してこれだけ親切に対応するところは他にはあるまい。

日々の買い物で受け取るつり銭の小額硬貨がたまってきたので先日整理していると、見慣れないコインが出てきた。25センターボと大きさ、色がほぼ同じなので店側が間違えて渡したのだろうが、よく見たら1949年の2クルゼイロス硬貨だった。珍しいことがあるものだともう一方の面を見ると、山河の起伏をつけたブラジル国土をかたどったデザイン。最近の硬貨よりよほど気が利いている。どれくらいの価値があるものか、ふと思いついてインターネットの「売ります」サイトで調べてみた。100、200というわけにはもちろんいかないが、それでも5~6レアルぐらいの価値はあるようだ。まあ偽物かもしれず、本当にその値で売れるかも分からないが、64年前の今はない単位のコインを持っておくのも悪くない。

たまには運動せねばと先日の週末はフットサルへ。「新しい友達でもできたらな」とのんきに参加したのがそもそもの間違い。想像以上の試合スピードについていけず体力が全く持たなかった。悲鳴を上げる体にムチ打ち、何とか試合をこなしていると無理したせいか突然鼻血が。コート脇で横たわるモザイク子を尻目に躍動する上裸のブラジル人選手たちを見て、甘えてきた日ごろの生活習慣を見直そうと心に誓ったモザイク子であった。

2014年5月24日付

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 「高齢者のスポーツ」というイメージが強いゲートボールだが、全伯大会に出場したパルマスの選手に聞くと、同チームは高齢者よりも学生などの若者の方が多いのだそう。また、銀組決勝で惜しくも敗れたカウカイアBチームは5人中4人が女子選手で、彼女たちの頑張る姿にチームメートをはじめ、多くの人が優勝を願い声援を送る姿が印象的だった。

このような若い世代や女子選手の活躍の理由を探ってみると、皆共通して小さい時から両親や祖父母に交じって同競技に慣れ親しんできた経験があるようだが、加えてモザイク子が感じたのは、若い世代のチームほど従来の白基調のユニホームではなく、おしゃれに気を使ったものを着用していること。日本では若い女子がおしゃれをしながら登山を楽しむ「山ガール」という言葉が生まれたように、服装から同競技に取り掛かりたくなるイメージを作っていることも若い世代に人気を博してきている理由の一つだろう。古いイメージを捨て、新しいものを取り入れる懐の深さというのも、文化を3世、4世へと継承する上で必要になってくるのではないかと考えさせられた。

サッカーの試合で、ベンチは選手にとってリザーブメンバーを意味する「居たくないもの」。観客にとっては、試合観戦の妨げになりうる「ないほうがいいもの」かもしれない。しかしAGCのベンチは、選手の座り心地や観客の視界確保を考慮した機能とは別に、見た目がとても芸術的だ。「製品」よりも「作品」の印象が強い。今年のW杯、完成の危ういブラジルのスタジアムの中で、同社のベンチが一際存在感を放つかもしれない。

2014年5月23日付

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 平安山氏はコーチとして、「選手からの信頼を感じる時がうれしい」とやりがいを話してくれたが、うまくいかずに夢をあきらめようと思ったことも「100回くらい」あったという。プロ選手でなくても、プロ監督になるケースは少なくない。現に、同氏が研修するコリンチャンスの監督、マノ・メネーゼス氏はプロの経歴がなく、ブラジル代表監督にまで上り詰めた人物だ。平安山氏のこれからを楽しみにしたい。

日本の報道によると、富山県の高岡市教委は6月開幕のサッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会に合わせ、市内の小中・特別支援学校の全39校でブラジル料理の給食を提供するとか。W杯応援給食は、チーズパンやキッチンソテーのトマトソース掛け、ブロッコリーサラダ、インゲン豆入りのブラジルスープのほか、デザートは黄桃とW杯にちなんだサッカーボール型のチョコレートなど。「ブラジル料理の給食を残さず食べてブラジルへ行った気分になり、皆でW杯を応援したい」と関係者は思いを述べているそうだが、肝心のブラジル国内はW杯を前に抗議デモが相次ぎ、それどころではなさそう。

NHK国際放送の連続ドラマ「花子とアン」。舞台は明治から大正への過渡期の東京にあるカナダ系キリスト教女学校。これを見ていると約100年前の日本に住んでいた西欧人たちは全く日本語を話そうとせずに日本文化はほぼ無視。変わって現代日本に住む西欧人たちがNHK番組などに出てくると流暢な日本語を駆使する。戦後日本の経済力に引きずられて文化力も強まったものとため息が出た。20~30年前のブラジルでは国際交流基金などを通じて無駄かと思えるほどの日本政府による日本語普及努力が行われていたが、今やっと花が咲いたのかと思った。

2014年5月22日付

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 名護市研修制度に参加した前田さんは、水墨画と書道の研修以外に、市内の大学で日本語や英会話の勉強をしたほか、保育園でボランティア活動を行うなどした。また、文化研修として挑戦した三線について前田さんは、「初めはあまり好きになれなかったけど、弾けるようになっていい経験だと思えるようになった。今後の研修生は何でも挑戦する気持ちを持って取り組んでほしい」と未来の研修生にエールを送る。

また前田さんに印象に残っていることを尋ねると、「父が生まれ育った場所を案内してもらったこと」と答えた。同市出身の父を生後6カ月で亡くした前田さんは、同市を訪れるのは今回が初めて。「これまで父がどんな人だったのか想像できなかったけれども、父が生活していた町へ行き、父を知る方から話を聞けたことで、イメージが膨らんで父を近くに感じた」そうだ。日本や親の故郷に行ったことのない世代が家系のルーツ(起源)を知ることは、日本や日本とのつながりを自分に引きつけて考える機会となり、世代交代によって日系社会で薄れてきている日本の文化や言葉の継承を再考する上でも重要な意味を持つだろう。今後の日系社会が根を張っていくためには、その土地に足を運ばないまでも、親や大人が責任を持って家系のルーツを伝えることが大切なことではないだろうか。

先日、隣国パラグアイに旅行した日本人の話によると、今月7日に首都アスンシオンからグアルーリョス空港に到着したところ、空港職員とみられるストにより、自宅への到着が約3時間も遅れたとか。ストの影響でグアルーリョス空港到着後も機内で1時間も待たされたそうで、サッカー・ワールドカップを直前に控えながらも、こうしたブラジル空港関係者の対応の悪さにあきれていた。何があってもマイペースなのが、ブラジルですな。

2014年5月21日付

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 日本公園建設はマリンガ市と姉妹都市協定を結ぶ兵庫県加古川市やJICA、連邦政府、州政府などの援助を得て進められた大プロジェクトだった。各日系団体は園内整備をボランティアで定期的に実施し、加古川市は敷地を囲む塀に使用するための瓦をコンテナ3台分寄付。加えて茶室道具も寄贈したとか。JICAは日本庭園の専門家として川下滉氏を2006年から2年間派遣し、庭園の設計段階からサポートすることは中南米地域の日本庭園では初めてのことだったという。このような人々の思いで生まれた景観美を多くの人が楽しめることを心から願う。

川窪氏は日本で義務教育を終えないうちに来伯したため、日本語を忘れないように毎日日記をつけていたという。日記のもう一つの目的は「将来有名になったら自伝も書けると思って」と冗談(?)も言っていた。また数学の勉強は特にしていなかったというが、「お金の計算ばっかりしいてたから数字は強い」と笑っていた。

また、来伯当初は12歳の「教育されてないやんちゃ坊主」。周りには高校生や大学生の留学生の先輩がいたが、敬語や年上への接し方を知らずに、毎日のように「いいお説教」を受けたという。当時は、家がどれだけ居心地いいか。家族のありがたさが身に染みたそうだ。小学生で一人伯国で生活する。小学生時代の記者には到底想像できない世界だ。選手でなくても、夢見たサッカーの世界で生きる川窪氏に頭が下がる。

18日午後5時ごろ、サンパウロ市リベルダーデ区では突風が吹きだしたかと思うと大雨とともに直径1~2センチ大のひょうが降り出した。わずか数十分の間に道には降り落ちたひょうが埋め尽くされ、辺り一面が雪のように白くなったのには驚いた。しかし、その影響で屋根瓦が傷んだのか、自宅の壁から滝のような状態で雨漏りがしたのには本当に参った。今年の水不足で雨が欲しいのはやまやまだが、極端過ぎるサンパウロの気候にはいつも閉口させられる。

2014年5月20日付

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 来月開幕するブラジルW杯。水島氏は不安視される諸問題について「飛行場やホテルで僕もさんざん苦労しているし、値上げや強盗などもあるだろうね」と心配してはいたが、ブラジルのホスピタリティー(もてなし)で全世界を受け入れてほしいと期待した。ブラジル代表については「局面局面でのプレーの選択幅が広い。僕のサッカーの理想」と評価。一方、日本は「順調に伸びてW杯常連にはなったけど、ここから先が難しい」と述べた。自身の代表監督就任希望について水を向けると、「もうちょっと先に考えましょう」と笑っていた。

またW杯にちなんだ話では、2002年日韓W杯の際に横浜での決勝戦招致活動を行った同氏。その一環で、ブラジルから18歳以下の選手たちを横浜に招き、日本と交流を図ったという。ブラジルの選手たちはホームステイをし、言葉が分からなくても一緒にテレビゲームをしたり、有意義な滞在ができたとか。ちなみに、当時ブラジルからやってきたメンバーの中には、現在帰化してイタリア代表となったチアゴ・モッタ選手がいたそう。水島氏は「実力がずば抜けていた」と言っていた。

ブラジル・サッカーワールドカップ(W杯)の開催まで1カ月を切り、各国の登録メンバーも続々発表され、いよいよ開幕モードに突入。我ら日本代表のメンバーを見てみると、34歳にして3度目の出場を果たした遠藤保仁選手の名前があった。遠藤選手とモザイク子は地元が同じで、幼稚園から高校まで同じ進路だった。世代が違い面識はないが、モザイク子が小6の時、2000年シドニー五輪の代表選手に選ばれ母校に凱旋(がいせん)した時のことを覚えている。あれから14年。今なお第一線で活躍する姿に幾度となく元気をもらってきた。15年間同じ教育を受けてここまで違う人生になるのも考えものだが、偶然にもW杯開催国に居る地元人として、心から応援したい。

2014年5月17日付

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 PSTC卒業生は、同クラブに思い入れが強い選手が多い。2002年W杯ブラジル代表のクレベルソンは、優勝して帰国すると、実家に戻る前にまずPSTCにやって来たという。そしてスタッフや選手たちと抱き合って喜びを分かち合い、同クラブに記念樹も植えたそうだ。またフェルナンジーニョ、ラフィーニャ、ジャジソンの3人は皆ロンドリーナ出身で、今でもオフにはPSTCを訪れ、子どもたちと一緒にトレーニングするそうだ。PSTCがいかに育成クラブとして優れているかを、その選手輩出の実績以上に物語るエピソードだ。

また、教育的な側面とは別にPSTCは選手を育てて売る、ビジネス的な側面も特筆に値する。有望な選手を連れてくるスカウティングのスキルや、ブラジル全国にある選手発掘のネットワーク、あるいは選手を放出する際の権利の残し方など、秀逸なサッカービジネスのノウハウを持つクラブだ。取材を通して、多くのクラブが経営難にあえぐJリーグにおいても、参考にすべきことが多くあるはずだと感じた。

ブラジル・サッカーワールドカップ開催まで1カ月を切り、日本ではブラジルに関連した便乗商品が続々と発売されているが、中には首をかしげたくなる商品も多い。26日から大手食品会社が発売するのはシュラスコを再現したカップ麺3種。3種とも中身はチキンベースの味付けを施し、炭火焼チキンなどの具材が入っていて、味はスパイシーさを強調しているとか。まあ便乗して売り上げを伸ばしたい企画者の気持ちは良く分かるが、これのどこがシュラスコなのか? せめてブラジル産鶏肉でも使っていれば理解の余地はあるが。日本人はよく、海外で中国・韓国人が経営する日本食屋に文句を付けるが、やっていることは同じですぞ。

土、日のイベントに取材に行くことが多い記者の仕事に週休はあまりないが、先日休みが取れたので南米最大級の公園ともいわれるサンパウロ市内のイビラプエラ公園に足を運んでみた。園内にあるフットサルコートの側で試合を見ていると、一緒にやろうと誘われ参加させてもらうことになったのだが、いざコートに立つと歓迎ムードは一変、そこは戦場と化した。顔をひじで打たれるわ、腕は引っ張られるわ、暴言を浴びせられるわで、もはやこれは遊びではないことを悟ったモザイク子。どうやらブラジルでは「週休=蹴球(しゅうきゅう)」をゆっくり楽しむことはできなさそうだ。

2014年5月16日付

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 映画「Grande Vitoria」に出てくるバストスでの寒げいこの映像は、柔道場など一部はバストスで撮影されたが、スタッフ及び俳優の時間と経費削減のため、ロケそのものはサンロッケにある国士舘スポーツセンター内の剣道場で行われたとか。また、主演俳優のカイオ氏に柔道の技などを教えるため、トロンビーニ氏の家で約半年間一緒に過ごすほどの力の入れようだったとも。この映画を見たブラジルの子供たちの中から、将来の五輪選手になる人材が数多く出てほしいものだ。

土井エジソン氏の事業はリーマンショックや震災の影響もあり、順風満帆だったとは言えず、「食えなくなりそうな時もあった」という。その一つの原因を、日本人のお金のかけ方にあると分析する。「ブラジルでは経済が悪くて貧しくても、お金が無いなりに誰もが週末の娯楽を楽しむ。サッカーが好きならそこにお金をかける。でも日本では、景気が悪化するとまずはじめに趣味の予算を削る。サッカーなんかにお金をかける場合じゃないとね」。なるほど。日本人のストレス社会の原因は、ここにもあるかもしれない。

クリチバで悲惨な事件が起こった。4月24日、ある警察官が駐車場の車内で恋人と口論となり、女性を車外に引きずり降ろして、銃を4発撃ち込み、5発目を自らのこめかみに放ったという。このたぐいのニュースは特別に珍しいものではない。たかが口げんかで銃殺までしてしまうブラジルの色恋。個人的に日本の女性は「外国人」に弱い傾向があると思うが、W杯で来伯する際は十分に気をつけてほしい。ブラジル人の引っかけ文句に乗せられ、悲劇に巻き込まれるところを見たくない。

2014年5月15日付

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 今日から始まった連載「続・ブラジルサッカーを支える人々」。第1回のFC大阪はわくわくするクラブだ。U―18や女子サッカー、あるいは50歳以上のシニアチームも持ち、またFC大阪TVというクラブやスポンサーの情報を発信する番組も制作する。さらに16~18歳の伸び盛りの選手がサッカーに集中できるよう、自ら高校まで創立している。これまでのJリーグクラブにはないビジネスモデルと明確なビジョンを持つ彼ら。ブラジルでの事業も拡大中のようだ。FC大阪のこれからの挑戦をも楽しみにしている。

ブラジル人なら知らない人はいないであろう「マラカナンの悲劇」。これは64年前の1950年にブラジルで開催されたサッカー・ワールドカップ(W杯)の決勝戦で、優勝間違いなしとされていたセレソン(伯国代表チーム)がまさかの逆転負けを喫し、優勝を逃した失意から自殺者やショック死者が出たブラジルサッカー史に残る大事件だ。この試合で初めて白色のユニフォームを着たセレソンは、以後その悪運を断ち切るかのように白色のユニホームを避け続けてきた。にもかかわらず、今年のW杯公式キャラクター「フレコ」が着ている服はまさかの白色。64年間敬遠してきたものをくしくも採用してしまっており、モザイク子は何か不気味な未来をそこに予感する。

時事通信社の報道によると、W杯でブラジル航空当局は12日、大会期間中に飛行機の離着陸時間が遅れた場合、航空会社に最大で4万ドル(約400万円)の罰金を科すこともあり得ると警告したという。フライト遅延による観戦客の混乱を避けるのが狙いらしい。飛行機の遅延で試合が観戦できなくなるのは論外だが、他方ではこの警告により普段のんきに仕事している人たちが時間に追われ、整備や連絡がおろそかになり、予期せぬ事故の発生が想定できるので少々不安。先日は、ブラジルの強盗発生率は日本の400倍と日本の報道機関が伝えていたが、ブラジルには地上も上空も安心できるところなんてありませんな。

2014年5月14日付

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 野村市議の会見で工事関係者の意見を聞いて、比喩(ひゆ)表現のまんま「ドロ沼にはまってんなー」と妙に納得してしまった。工事関係者に意見する中華系の人からは「そもそもブラジル社会のシステムが悪い」と怒りが収まらない様子で、野村市議も困惑気味に。まあ、工事現場に隣接する飲食店側からすれば死活問題であり、頭に来て当然か。一刻も早く17メートルもはまってしまった沼から抜け出してもらうために、解決に向けて行動に出た野村市議を支持したいところ。しかし、焦って工事を進めて二次災害でも発生してしまえばそれこそ、どこかの国のサッカースタジアム建設と同じで、さらに工事が遅れることにもなりかねない。

工事で通行止めとなっている東洋街文協前のガルボン・ブエノ街が18日をめどに車両通行ができるようになるとのことだが、今までの工事の進行具合を見ていると、本当に通行可能になるかは疑問だ。通れたとしても、商店がある側に直径約3メートル深さ10メートル以上もある大穴が開いており、道路の片端で工事を継続する可能性もあり、車両通行による粉塵などで周辺の混乱はかえってひどくなるかも。工事関係者は、同地域の地盤の緩さをどうも甘くみているようで。

日本の報道によると8日、STAP細胞の問題で、理化学研究所の調査委員会は小保方晴子研究ユニットリーダーが提出した論文に画像の「改ざん」や「ねつ造」があったと結論し、再調査を行わない考えを示した。同氏の弁護士側はこれに抗議を示しているが、右往左往していた不正疑惑問題がこれで「一応」不正と確定したことになる。以前STAP細胞の存在を願うある人から「不正があったとしても新細胞があればいいじゃないか」という主張を聞いた。大学の先輩でもある彼女を応援したい気持ちがあったモザイク子は、その時は確かにその通りだと思っていたが、もしその話が世紀の大発見ではなく日常の些細な話に置き換えたとしたら許されるのだろうかと考えた。

答えは明らかである。一連の報道を見てつくづく感じたのは、何かをごまかしてしまうとこんなにも期待や信用が失われてしまうのかということ。発見した(という)新細胞を信じる気持ちは今でももちろん持っており、科学の新境地を切り開いて人類のために貢献してほしいと願う。しかし、本当に我々のためになるのは、新細胞の発見よりも一連の騒動が教えてくれた教訓のほうなのかもしれない。

2014年5月13日付

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 物価の高騰が激しいブラジルだが、6月開催のサッカー・ワールドカップの各試合会場ホテルのように、各地の観光地でも便乗してパコッテ(パック)制を取っている所が多い。連休などに遊びに来る観光客を対象に、数日間のパコッテでないと泊まらせず、その上に普段より高い宿泊料に引き上げるのがブラジルの観光地ホテルのやり方。金持ち客から金を巻き上げ、金の無い庶民は相手にしないという考えがミエミエ。大したサービスもしないのにサービス料を10%も取るレストランも許せないが、自助努力もせずに高い金をぼったくるホテルがブラジルには、いかに多いことか。

米系デルタ航空の機内誌「スカイ」が最新号でサンパウロ特集を掲載している。「沸騰都市サンパウロは、いま」のタイトルで、コーヒー景気で発展した町の歴史や、フェイジョアーダ、カシャッサ等の食文化、現在の高級レストランなどを紹介。サイトの日本語版を見ると、活躍する日本人として料理人の小池信也氏、ホテル経営の青木智栄子氏の名もある。ブラジル国内の雰囲気は今一つでも、周囲では着々と盛り上がっているようだ。もっとも、同時に治安面等の暗いニュースも世界で報じられているが。リベルダーデでもそろそろ町中でブラジル国旗の飾り付けが始まってもよさそうなものだが、それも11日の「母の日」以降か、それともマニフェスタソン(抗議デモ)の影響か。

東洋街リベルダーデ区のニッケイパレスホテル前に日本の「子供の日」にちなんで2日から飾られていた「こいのぼり」が、8日には早々に取り外されていた。こいのぼりが風になびいて泳いでいるように見せるように、最も大きなこいのぼりの中に扇風機を入れるなど苦労していたようだが、どうせなら今月いっぱいとかもう少し長く飾っていても良かったかと残念に思われる。今度は6月のサッカー・ワールドカップに向けて日本代表を応戦するような飾り付けをして、少しは盛り上げてもよさそうなものだが。

2014年5月10日付

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 カズユキさんが6歳の時、ブラジルに帰国したのはブラジルで理髪店を開くためだった。その時、スエリさんが不安に思ったのは、日本での生活しか知らないカズユキさんのこと。ブラジルの生活に慣れず、カズユキさんにつらい思いをさせるかもしれないということだった。カズユキさんがブラジルの生活になじめないと分かると、すぐに日本に戻った。そうすることは、帰国前から決めていたからだ。デカセギで来日した親に連れられ、日伯間を行き来する子弟の教育問題が取り上げられている。我が子のために、故郷のブラジルよりも日本での生活を選んだスエリさん。その決断が、母の背中を追うカズユキさんの現在の姿につながっているのだろう。

ブラジル錦鯉品評会の際、審査員の大町氏から興味深い話を聞いた。なんでも最近は経済的に注目されている東南アジアで錦鯉が大人気だという。特にインドネシアでは錦鯉に関する団体が200以上もあるとか。錦鯉の飼育には大きな池や水質管理装置などが必要で、それなりの経費がかかる。結果、錦鯉が趣味ということは経済力の誇示となっているのだ。実際、錦鯉の広まりは欧州、北米、中国という経緯をたどっているそうな。アフリカで流行するのも時間の問題か。

6日午後7時半ごろ、ここ2カ月で2度目の強盗被害に遭った。犯行場所は前回とほぼ同じ、本紙近くミツト・ミズモト街とグロリア街がぶつかるT字路。歩いていると自転車に乗った30代ほどの褐色系の男が前方に現れ、後ろから別の40代とみられる同じく褐色系の男が拳銃を持ち銃口を向けながら近付いてきた。モザイク子は無条件で両手を挙げ、相手を刺激させないようにゆっくりとした動作でポケットから財布を取り出し、自転車の男に渡した。その後、ポケットを拳銃の男に探られたが、金品は財布のみだったので、財布を持って犯人は立ち去ろうとした。

「早く立ち去ってくれ」と願っていると突然、自転車の男が「お前は中国人か?」と聞いてきた。なぜそんなこと聞くのか理解できず、答え次第では状況が悪化するかもと思い「N縊 Entendi(分からない)」と告げた。ドキドキしながら相手の反応を待つと、どういうわけか財布をそっくりそのまま返され、2人は駆け足で去って行った。被害額はゼロ。2人が去り、哀れな目で通行人がモザイク子のことを見ながら通り過ぎて行く中、しばらく頭に「?」の文字が浮かんだ。どうして犯人は財布を返したのだろう? 推測だが(1)犯人は中国人を狙っていた。(2)犯人は中国人には手を出すなと誰かに言われていて、モザイク子を中国人と勘違いして財布を返した。(3)日本人でただの貧乏人かとあきれて財布を返してくれた、ということが考えられる。被害がなくて幸いだったが少々気味が悪い今回の一件。(3)であればいいのだが。

2014年5月9日付

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モザイク

 ドウラードス市を初訪問した和歌山県の仁坂県知事一行が26日午前10時に同地を飛行機で出発しようとしたところ、トラブルで別の飛行機を待つ羽目になり、結局同地を飛び立つことができたのは6時間遅れの午後4時だったとか。その分、一行は当初予定になかった同地の共栄移住地を訪問し、思わぬ交流の場になった。しかし、同日にサンパウロ市で予定されていた開拓先亡者慰霊碑参拝ができず、翌27日の式典終了後に改めて参拝することに。日々、何が起こるか分かりませんが、まあ、ここはブラジルですから。

サンパウロ市リベルダーデ区の一部で、電話配線盤の金属製扉が壊れて無くなったのか、配線盤が露出されたまま放置されている所がある。以前はよく、電話会社の人間が特別な装置でその配線盤から電話をかけ、配線の調子をみていたようだが、そのまま放置されているのを見るたびに、普段使用している電話線が麻痺したり盗聴されたりしないのかと心配になる。既に使用されていないのかもしれないが、電話会社が何らかの処置を施すなり、手段がありそうなものだが。

放置と言えば、以前にもこの欄で何回か書いているが、電線の切れ端が無造作に地上や地上近くにまで垂れ下がっている光景をリベルダーデ区で目にすることが多い。通勤路でもあるため嫌でも目に付くのだが、そうした電線の切れ端を見るたび、「この国の電力会社の人間は危険とも何とも思わないのか」と疑問に感じてしまう。ブラジル政府はインフラ整備に力を入れていると報道されているが、日常を見た限りでは決してそうとは思えない。まあ、これがブラジルか。

2014年5月8日付

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モザイク

 今年は「あめりか丸」同船者会にとって55周年という記念の年であった。なぜここまで長期にわたって会を継続できるのか、モザイク子が会場を訪ねまわると、やはり運営の中心的存在、坂東氏を称賛する声が多かった。当の本人に話しを聞くと、「毎年100人近くに電話する。みんな一度でつながればよいのだけれど」と電話代だけでも相当な額になりそう。坂東氏の見返りを求めるどころか、経済的な負担もいとわない仲間への誠意が半世紀以上もの友情を支えている。

2週間ほど前から日本の大手ポータルサイトでブラジルを紹介する特集コーナーが、某飲料メーカーの企画によって設置されている。コーナー中には「日替わりブラジル・スナップ」という街中の一般ブラジル人女性を写真で紹介している企画などもあり、結構面白い。基本的にはブラジル文化、音楽などを分かりやすく説明しているコーナーなのだが、どういうわけか細かな間違いが目に付く。例えば、「リベルタージ」と「タ」に点が付いてなかったり、スターフルーツをポ語で「クプアス」(カランボーラが正解)と紹介してたり、ほかにもいくつか。同コーナーでは「日系人も多く日本と近しいブラジル」と紹介しているが、その近しいバイリンガルな日系人にでも情報確認を頼めなかったものか。多くの人が見ているサイトであろうし、少々残念だ。

先日、スペインで行われたサッカーの試合中にバルセロナ所属のダニエル・アルベス混血伯人手に向かってバナナが投げ込まれ、人種差別を意味するその行為に「拾って食べる」という形で抗議を示した彼の姿勢を称賛する声が世界に広がっている。また、チームメートのネイマール選手が発端となり、「僕らは皆猿だ」と各国著名人がバナナを食べる写真をソーシャルネットワークサービスなどで発信して差別撲滅を訴える活動が行われたことも既報の通り。この両伯国選手の行動に便乗し、最近はあまり活動を聞かない「申(さる)年会」の皆さんと会合の機会を持ちたいと申年のモザイク子は思っております。

2014年5月7日付

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モザイク

 ワインの見本市ではいろんなワインを試飲して回ったが、回った先々で担当者に感想を求められてもポ語ができないモザイク子は「ボン(良い)」としか言えなかった。しかし、何がおいしくて何がまずいのか違いが分からない素人からすれば、試飲したワインは本当においしく感じ、仮に日本語が通じるなら「おいしいっすね」とか似たような感想を告げているであろう。まあ、深みのないあっさりとした感想とは対照的な、樽味の染みた濃い赤ワインを出展ワイナリーの令嬢らしきイタリア、ドイツ系の奇麗なお姉さんたちを酒のつまみにハシゴして探し回る「ボン」な取材ができました。

援協総会の最後に出席者からの発言を受け付けたところ、サンパウロ州奥地から訪れた男性から、巡回診療に関する要望が伝えられた。長年地元文協の会長を務めたこの男性は、胃カメラ等の検査機材が少なくなっていくことへの不安を挙げ、「田舎の人は忙しいが巡回ぐらいはと参加を呼び掛けてきた」と述べ、胃がん等病気の早期発見のため機材の充実を求めた。これに対して菊地会長は協力医師の不足や、病気の予防に力を入れている現状などを説明。要望の検討は約束したものの、両者のやりとりにはどこかちぐはぐな部分も感じた。この日、地方から発言したのはこの男性だけだった。せっかくの定期総会なのだから、もう少し一般会員からの率直な疑問や要望などを直接伝えられる機会になればと思うのだが。

4月中旬の連休初日、モザイク子は人で溢れ返るチエテの高速バスターミナルで出発時刻を過ぎても一向に姿を見せないバスを待っていた。結局2時間弱の遅れで出発したのだが、いくら何でも遅れ過ぎではないだろうか。ただその一方、バスが来ない不安から「待たされ仲間」の有無を確認するために話しかけた青年と仲良くなれた。彼とは隣の席になり、家族や恋人の話をし、途中モザイク子の頭上の空調から水が垂れ始めては2人で笑いあった。お陰で読もうと思っていた分厚い本は全く進まなかったが、心労が予想された18時間の長旅はあっという間に過ぎ去り、青春の1ページに「篤(あつ)い」友情の旅が記された。

2014年5月6日付

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モザイク

 和歌山県知事の仁坂氏は、関西広域連合の副連合長。同連合は周辺府県が一緒になって設立した行政機関だが、観光招致やノービザ協定を同連合の活動として取り組む予定があるのかを尋ねると、「頼らずとも、和歌山県単体で遂行する力がある。また『全国知事会にお願いして』などは官僚的な表現。自身の無責任さを棚に上げる発言とも取れるため、そういう人はあまり信用しないほうがいい」と力強く語った。

また、当日試飲試食会のあった商品をいくつか口にしてみたが、本当においしかった。例えば、東京に住んでいても和歌山県本場の商品はなかなか手に入らない。地方には他都道府県にいては知ることができない名企業が多く存在し、日本よりもむしろ外国での評価のほうが高かったりもする。日本の物作りの力は日本人の財産であり、こういった企業の方々にはぜひとも頑張っていただきたい。

「ヤン坊マー坊天気予報」で有名な同社。その歌詞には「小さなものから大きなものまで動かす力だヤンマーディーゼル」とある。これは「船や機械の大小」を指すのかもしれないが、支店を開き顧客満足の充実を図る同社にとって本当に大きなものとは「人の心をつかむこと」ではないだろうか。この度の取材は、北原社長が学生時代に南米大陸を一人旅し、その際さまざまなものに触れて多くの経験を得たことから、「今の若い者にも」との思いで若いモザイク子を招待してもらった。お陰で初めて訪れた同地では想像していたアマゾンの密林とはかけ離れた大都会ぶりや、対岸が見えないほどの大きな川、初めて食べる魚料理や活気に満ちた市場や造船所など、新しい発見と驚きの連続に「大きなもの」を動かされた。船や機械だけでなく、人の心も動かすことができる同社なら、同地での業績も「晴れ」予報となることだろう。

1日に没後20年が経ったアイルトン・セナ。同日、ブラジル国内はもちろん、世界各地でファンらによって追悼イベントが行われた。日本でもいまだに絶大な人気のセナだが、同氏が眠るモルンビー墓地は日本の観光案内書やインターネットで紹介されているためか、日本人がサンパウロ市を訪れた際、立ち寄る観光地となっている。モザイク子も訪れたことあるが、セナの墓だからといって特別な墓というわけではなく、他に眠る人と同様、芝に覆われた墓地一角の墓標に名が刻まれた、ただの墓だ。訪れる際はそのへんをわきまえてもらえるといいのだが。「ハイ・チーズ」とピースサインをして写真を撮るような場所ではない。

2014年5月3日付

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 元は野球少年だったという川淵三郎氏。そのためか、サッカーに限らずスポーツ文化の発展が日本を元気にすると訴えてきた。その同氏がJリーグチェアマン時代から進めるのが、幼稚園や小学校校庭の「芝生化」だ。目的は子どもが裸足で思う存分運動できる場を提供すること。サッカー王国ブラジルに目を移せば、意図せずしてだが、コンクリートの路上で子どもたちは裸足でボールを蹴っている。裸足での運動は将来的な運動能力向上に関係がありそうだ。子どもを将来優秀なアスリートに育成したい親は、高価なシューズを与える前に、裸足で走らせるほうが効果的かもしれない。

サンタ・クルス病院の75周年を記念して行われたコンサートはピアニストのジョアン・カルロス・マルティンス氏を招いての豪華なものに。コロニアの余興らしからぬ洒落たクラシック・コンサートに普段と勝手が違うためか「こういうのも悪くない」と妙に感心した。現在はもちろん日系コロニアだけの団体ではないが、コンサートでは映像で歴史を振り返ったりカルロス氏が語りで「日本人らの努力によってできた病院」とたたえるなど、周年事業をきっかけに「温故知新」を学んだ来場者は多かったのではないか。

ワールドカップ(W杯)ブラジル大会を間近に控え、日本でもブラジルにちなんだ食品・飲料等の新商品発表が盛んな昨今。今度はブラジル料理ムケッカのスープが発売されるそうだ。インスタントラーメンメーカー、エースコック社の「旅するスープ」ブランド商品の一つで、リリースによれば、魚介・トマト・ココナッツミルクを煮込んだ「トマトシーフード味」。味の方は食してみないと分からないが、日本のインスタント食品にムケッカの名が出るのは珍しい。こうした流れは一過性のものか、それともいつかフェイジョアーダが発売される日も?

今日1日が「メーデー」の祝日のため、明日2日付本紙は休刊となります。

2014年5月1日付

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モザイク

 サンタ・クルス病院の記者会見は理事らが30分遅れて登場して始まる始末。中には時計をにらんでイラつき気味の記者もいたが、何年もこの仕事をしていると遅刻はごく当たり前のことで気にも止めなくなる。当日は昼食も用意されており、モザイク子としては少々の遅刻なんてどうってことはなかったが、それが日本企業が相手となれば違う。石川理事は会見で「日本の医療企業ともいい関係を持ちつつある」と話をしていたが、日本企業の場合、ちょっと遅刻しただけで交渉決裂なんてこともあり得る話だ。日本人によって建てられた75年の歴史ある病院。30分の遅刻が原因で日本人の信用を失ってしまっては元も子もない。

久しぶりに援協役員会の取材を担当したが、相変わらず役員、事務局、各施設等から盛りだくさんの報告があり、あらためて同会の事業の幅広さを感じた。配布された資料は10ページで、その中で一番スペースを取っているのが本部や各施設への寄付の内訳だった。3ページのリストに記されている内容は、3月だけで136件。お金に限らず、食料品、衛生品や服、古本など、定期的に届けている人も多いのだろう。麻雀セットというのもあって面白い。とかく事業の大きさに目が行きがちだが、こうした資料を見ると援協の原点を感じる。

5月25日に愛知県人会館で開催される元防衛省航空幕僚長の田母神俊雄氏の特別講演だが、前売り券は一枚30レアルで本紙でも取り扱っている。来社した主催の小森広日本会議理事長は「多くの来場が予想されるので、確実に講演を聞きたい人は前売り券を購入してほしい」と呼び掛けた。会場の定員は450席あるが、実際は同会議関係者で100席以上が埋まるため、300席ほどしか余ってないという。前売り券は本紙ほか同会事務所、リベルダーデの文協事務局などでも扱っている。詳細は同事務所(電話11・3271・6304)まで。

2014年4月30日付

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 在伯和歌山県人会連合会創立60周年記念式典は母県から75人もの大型慶祝団も来伯参加して盛り上がり、開始時間も定刻の午前10時ときっちり始まったが、今年の10月の統一選挙を意識してか日系議員たちの祝辞が相変わらず長く、式典が終わったのは結局、午後0時半だった。「幸せは長く、あいさつは短く」と口癖のように言っていた元議員さんの話も結構長く、聞いているほうは修行のようだった。個人のアピールも大事ですが、場の雰囲気も読んでほしいものですな。

6月から始まるサッカー・ワールドカップ(W杯)などでブラジルに来る日本人が増えているようだが、訪れる人たちの多くに言われるのは「ブラジルの物価は日本より高いですね」という言葉。ブラジル政府が発表するインフレ率と実際の物価上昇率には格段の差があるため、庶民の暮らしは一向に楽にならない。「民衆の憩いの場」だったバールも最近は値段が高く、おいそれと足を運べない状況。自宅で安い酒でも引っ掛けて寝るしかないか。

先日、東洋街を歩いていると、70代とみられる日系女性がこちらに近付いてきたので、道でも尋ねられるのかと思っていた。ところがその女性は手を差し出しながらポ語で「ミ・アジューダ(恵んでくれ)」と話しかけてきた。身なりも悪くはなかったため、思わずその人の顔をまじまじと見てしまった。物価高が続くなどブラジルの経済が悪いこともあり例外もあるが、一昔前では身なりの悪くない日系人から金をせびられることなどほとんどなかった。今の日系社会には「武士は食わねど高楊枝」の精神もすっかりなくなってしまったのかな。

2014年4月29日付

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 第2回日伯シニアカップ初日の夜は交流会が行われ、ブラジル料理とスペイン料理が振る舞われた。食事を作ったツカモト・マリアさんは「日本チームのために、味があまり強くない、食あたりにならない食べ物を選んだ」と話し、遠方からやってきたゲストたちをもてなした。来伯したばかりのモザイク子も日本チームに交じり、異国の家庭料理に興味津々。地球の反対側でも変わらない「おもてなし」の精神に触れ、おなかも心も満たされた。

日本語を勉強しているブラジル人や長年ブラジルに住む1世にとって難しいのが、日本国内で流行しているカタカナ語や短縮語。近年、日本で使用されているカタカナ語には「オーソライズ(承認すること)」「オルタナティブ(代案・二者択一)「エビデンス(証拠)」などがあるようだが、一見しただけでは「エビダンス(エビの踊り)?」と間違いそうな言葉もある。

また、イケメン(イケてるメンズ=カッコいい男子)などの短縮語もあるが、これなどはまだ分かりやすいほうか。最近の日本では理由の分からない事件が多数発生しているようだが、「イチャメン(イッちゃっている(精神不安定な)男子)」が多いからなのか? ちなみに、「イチャメン」という短縮語が存在するかは知りませんが。

2014年4月26日付

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 AGCのベンチで、W杯に日本の技術が使われるのは喜ばしいことだ。しかし、質疑応答でブラジルのマスコミは、ゲストのフィーゴ氏へのサッカーに関する質問ばかり。同氏も「今日はベンチの発表会だからサッカーの質問は答えないよ」と最初に断ったが、同様の質問がやむことはなかった。個人的にはAGCにもフィーゴ氏にも失礼だと思うが、彼らがどんな報道をするのか大変興味がある。

また、帰り道にとても心地よい体験をした。会場から最寄り駅までタクシーを使い、料金を支払おうとポケットに手を突っ込むと、100レアル札しかない。運転手は釣りの分だけお金を持っておらず、笑顔で「タダでいいよ」と親指を立てた。それを全力で断り、近くのスタンドでフライドポテトを買って100レアルを崩すと、タクシー代とポテトを手渡した。タクシーの運転手に握手を求めたのは人生初だ。W杯期間中、ホテルも飛行機もがめつく料金を値上げするが、来伯者にはこんな寛容なブラジルの側面も知ってほしい。

ブラジル独特(?)とも言える手巻きずし専門の店「テマケリア」。サンパウロでは既におなじみの存在だが、中身の定番はやはりマグロやサーモンだろう。一方、インターネットのニュース記事によれば、サンタ・カタリーナ州フロリアノーポリス市の某テマケリアでは「バカリャウ(タラ)の手巻き」があるとか。レシピによればマヨネーズは入れず、すし飯のほか、中身はタラの身とネギ、そしてオリーブオイルという。2カ月ほど前の報道では、同じくサンタ・カタリーナの企業家が15秒で巻ける「手巻きずし巻き機」なるものを紹介していたが、南では手巻きが独自の進化を遂げつつあるようで。

2014年4月25日付

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 先日のイトゥの日本代表キャンプ地の取材では、工事中の宿泊棟の内観がNGだった。担当者によれば、理由は前日の雨で土がぬかるんでいるから。中は見られなくてもせめて間近で様子を見たいと建物に近付きカメラを構えていると、現場監督らしき人に「写真はダメだ」と怒鳴られた。内観取材がNGなのは、見せられないほど工事が遅れているからなのではないかと疑いたくもなる。果たして、期日までに間に合うのでしょうか?

安部下議との昼食会で同氏は、1月付の雑誌「VEJA」内で行われた「連邦議員ランキング」で、全513人中13位、サンパウロ州からの議員では全70人中3位と上位に選出されたことを告げた。一方、「教育制度の改革」の話では、日本のように朝から夕方まで勉強する義務教育制度を提案しているが、受け入れ施設の有無など、問題は一枚岩ではない状況だ。治安や汚職問題などと並び、ブラジル社会に根深く潜んでいる問題だけに、「優良議員」がそれらをいかに打開してくれるか今後注目したい。

毎日新聞の報道によると22日正午ごろ、愛知県知立市の名古屋―三河安城間を走行中の東海道新幹線の線路内に侵入していた同市在住無職の日系人リカルド・ナオキ・イチノセ容疑者(44)が新幹線特例法違反(線路内への立ち入り)の疑いで現行犯逮捕されたとか。同容疑者は逮捕時に意味不明なことを話し、ハーブのような植物片を持っていたそうだが、ラリッていたのか精神障害だったのか。いずれにせよ、この影響で上下線が一時運転を見合わせ、約2500人に影響したというから迷惑な話。日本在住日系人の印象が悪くならなければいいのだが。

2014年4月24日付

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 安永忠邦さんの長男である和教さん(67、3世)によると、安永家100周年記念祭は昨年7月ごろに一族代表者が集まって今年の4月の4連休に開催することを決定し、今年に入ってから5回も打ち合わせを行ったとか。また、自宅で400人もの人々を呼ぶために、長さ20メートルほどもある屋根をさらに5メートル増築。そのほか、1週間前から玄関前に手作りの「鳥居」を設置するなど、事前準備を着々と行ってきたのはさすが。そこらへんの文協よりも組織力があると思われる安永家の団結力にびっくり。

記念祭当日は、鳥居をくぐった左側に即席の展示室も設置。各家族の写真入りの家系図が来場者の目を引いた。また、和教さんが中心となって考案・展示したのが安永家の「ルーツの木」。自宅近くで切った高さ約1・5メートルの大木の根をきれいに洗浄。その土台には1918年にプロミッソンに入植した耕夫さんら1世から始まり、各世代ごとに枝分かれして現在、ブラジル各地や日本に住んでいる状況が一目で分かるようにしていた。安永家オリジナルの史料館完成が楽しみ。

ふるさと巡り全体を通して「自分は兄弟で何番目だったから」という話をよく聞いた。「長男だから農家を継がなくてはいけなかった」と嘆く人がいる一方、「長男だから農家を継げて苦労しなかった」と喜ぶ人もいる。こういった話を通し、当たり前かもしれないが、たとえ同じ「長男」であったとしてもその苦労や喜びは同じではなく、その一人一人の思いを偏見や独断で判断せず、尊重して受けとめる必要があると感じた。

訪れた街や、そこに住む人々、参加した一行の一人一人の歴史に触れ、少なからず「歴史という迂回(うかい)路を経た到達感」を得たモザイク子は、以来ブラジル日系社会の勉強にも熱が入る。新来者の駄文にお付き合いいただき、これからも諸先輩方のご指導のほどよろしくお願いします。

2014年4月23日付

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 ボリビア・サンフアン移住地出身で日本在住の青年がこのほど、日本の医師国家試験に合格したそうだ。同地の会報「ABJ通信」4月号に「快挙」と喜びの報告が掲載されている。合格したのは徳永伸太郎さん(27)。同国の大学医学部を終えて免許を取得後、2012年に訪日した。海外の医大を卒業した日本人、日系人で日本の医師になりたい人をサポートする藤林学園に入学。日本語能力試験の勉強から始め、日本語診察能力調査に合格、そしてこの3月、約2年を経て国家試験合格を果たした。同学園の学園長によれば、「素直でまじめな人だから、良いお医者さんになるでしょう」。4月から埼玉県の病院で仕事を始めているとか。頑張っていただきたい。

最近、国外からブラジルに戻り伯国の入管を通って入国した。6月から開催されるサッカー・ワールドカップ(W杯)や2年後のリオ五輪を控え、観光客に配慮してさぞや入国手続きも整備されているかと思いきや、旧態依然のままだった。国外からの観光客、特に長いフライトで疲れている日本人たちを含めた外国人を入管手続きで長蛇の列で待たせるのはお手のもので、入国管理官のそれでも動じずマイペースで仕事に取り組む態度にはあきれを通り越して感動すら覚える。W杯も近いが、どうなることやら。

日本では、各地方や都市が町おこしや知名度を上げるために、ご当地キャラクターを作るのがここ数年ブームとなっている。どれも総じてしまりがなく愛嬌のある顔をしていることから「ゆるキャラ(ゆるいマスコットキャラクター)」と呼ばれる。ブラジルにもそれは存在するらしく、「セニョール睾丸(Sr. Testiculo)」もその一つ。がん患者を支援するブラジルの非営利団体「がん患者支援協会(AAPEC)」が、精巣がんの認知度アップのために生み出したという。ブラジルで人気があるのかは不明だが、興味がある方は一度ご覧あれ。

今日18日が「受難の日」、21日が「チランデスの日」の祝日のため、19日と22日の新聞は休刊となります。

2014年4月18日付

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 石井千秋さんが発刊した「ブラジル柔道のパイオニア」には、今では撮影することができない貴重な写真が数多く掲載されているが、裏表紙や各項目の見出しの上には石井さんの似顔絵や柔道の技をかけている可愛らしいイラストもある。イラストを描いたのは、サンパウロ絵手紙の会の会長も務める惠子夫人。夫婦そろって思いを込めた手作り感のある1冊。ブラジルの柔道秘話を知る上でもぜひ、ご一読を。

ふるさと巡りで訪れたカラグアタツーバの黒澤さんはグァタパラの出身。妹はグァタパラ最初の2世だということで、アルファベット順に名前を付けようということになり1番目のAからはじまる「あんな」という名前になったのだそう。2番目の2世は「Berry」だといい、その後しばらく続いたとか。一郎、二郎、三郎などという名前を付ける日本人ならではの(?)発想なのだろうか。改めて自分の名前の由来を調べてみたら、もしかしたら面白い由来が分かるかもしれない。

先月、日本へ帰国した女性の出水(いずみ)記者が抜け、現在本紙にはデスクも含め男の記者が5人。しかも、そのうち4人が身長180センチ以上。最近、新来記者がやってきたがそれも男。女性はまだしも、「どうせ取材を受けるなら会話する楽しみ(?)がほしかった」という男性には、少々がっかりなメンツがそろった。しかし日系社会は紳士の集まり。華は現場でなく、紙面で咲かせるよう努力しますので、引き続きのご支援を何卒よろしくお願いいたします。

2014年4月16日付

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 発足40周年を記念した「梨の木会」のコーラス発表会は各部での歌声も素晴らしく、会場を超満員にした来場者の入り具合でも、そのことが分かるほどだった。その一方で残念だったのは、会場である文協小講堂の設備の粗末さ。舞台上は天井からの蛍光灯照明しか無いために薄暗くて貧相に見え、空調設備も扇風機しか無いことから、熱気ムンムンの会場の蒸し暑いこと。

第3部の増田氏の独唱では、扇風機の音がやかましいためにわざわざ同会関係者が扇風機の電源を切るなど、涙ぐましい努力での発表会だった。文協さんも高い金を取って会場を貸しているのなら、それなりの設備を整えてほしいもんですな。「1億円の寄付」という他人のふんどしで相撲を取っていい気になるのでなく、役員自ら頭を下げてさらなる寄付回りでもやったらいかがでしょうか。

「ふるさと」の歌詞に出てくるのは山や川といった景色。「雨や風につけても」ふるさとのことを思い出すとはよく言ったもので、安田良一氏も自然を決め手にピンダに移り住んだというから、人々の体というのは不思議なことに無意識にふるさとの自然を好むものなのだろう。今、日本は桜のシーズン真っただ中。モザイク子は毎年楽しみにしている地元の桜並木を今年初めて見ることができず、どこか心が寂しい。ブラジルで桜を楽しめる場所をまだ秋が始まったばかりだというのに調べる始末。どうやら、ふるさとの自然を懐かしむ気持ちは切っても切り離せないものなのだろう。

花祭り最終日には、参加した幼児の保護者も多く訪れていた。その中には駐在夫妻と思わしき人も居て、リベルダーデ区の治安の悪さを知らないのか、ルイ・ビトンのバッグや高級カメラを無防備にぶら下げている人が数人見かけられ、見ているこっちがヒヤヒヤした。同時に、これだけ強盗に狙われやすそうな人たちの中だったら、モザイク子が狙われることはまずないと、警戒心を緩ませて取材できた。まあ、それでも被害に遭っていたら「ブッダ様の意地悪!」と火の粉を飛ばしていたかな。

2014年4月15日付

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 在サンパウロ総領事館の佐野浩明首席領事の案内で、恵子夫人とともに本紙に来社した梅田大使。自らブラジル行きを志願したそうで、役人らしからぬ気さくな人柄で記者たちの質問にも快く答えてくれた。本紙ポ語版編集長の「W杯で日本とブラジルの成績はどうなると予想するか」の質問には、日本がベスト8。「ブラジルには個人的にもぜひ優勝してもらわないと困る」とW杯による経済効果を期待しており、伯国籍のポ語版編集長を喜ばせた。日本サッカー協会の国際委員という立場もあり、3月下旬には既にレシフェとナタールを訪問しており、来週にはクイアバにも足を運ぶというからフットワークも軽い。腰が重い聖市日系社会の役員たちを叱咤(しった)激励して、今後のビッグイベントに臨んでいただきたい。

さまざまな地で活躍しているJICA青年及びシニアボランティアの皆さん。ピンダで働く神田さんは、サントス厚生ホームで働いている仲間から「一人きりの患者さんの最期を看取る際、『最期は日本語で話せて良かった』と言われ泣いてしまった」という話を聞き、自分たちの仕事の意義や大切さを実感したそうだ。その話を聞き、自分も邦字紙の記者として日系社会のためにならなくてはという身の引き締まる思いだった。

日本の報道によると、宮崎県産の高級完熟マンゴー「太陽のタマゴ」の初競りが10日、宮崎市の宮崎中央卸売市場で行われ、2個(約1キロ)30万円(約6500レアル)で競り落とされたという。モザイク子も何度か太陽のタマゴを食べたことあるが、期待を裏切らない味でおいしかった記憶がある。というのも光センサーで糖度、酸を測っているため、どれを食べても味はすべて同じで「クローン・マンゴー」と呼べる。個人的には値段が高くて必ずおいしいものよりか、安いけれどおいしいものがたまに混ざっているブラジルのマンゴーのほうが宝探しみたいでワクワクして好きかな。

2014年4月12日付

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 「桃栗3年柿8年」といわれ、種から芽が出て実がなるまで長い年月がかかる桃や栗や柿の栽培。転じて何事も成就させるにはそれ相応の長い年月が必要の例えとしてもいう。品評会で上位を独占した細谷さんは、柿を作り始めて50年。その努力がこの結果となっているに違いない。試食させてもらった柿のおいしさに言葉を失ったモザイク子。ブラジルでようやく秋を感じることができた。

「月を見て海の絵を見て、ピンガを一杯ひっかけながら思い出すのはふるさと」というのは、かつて東山農場研修所の2期生として参加したふるさと巡り団長の本橋氏。同氏によると研修所では移民画家の半田知雄氏がロバットの作品を教科書にして教鞭を執っていたのだという。本橋氏によると半田氏は「海を書いてほしい」と言われることが多かったのだそうだ。それぞれのふるさとを説明し描くことは難しいが、船に乗ってやってきた移民にとって、海はふるさとを思い出させる共通なものであるためだろうか。それぞれどんなふるさとを思い出してその絵を見ていたのだろうか。

日本の報道によると、安倍晋三首相は5月初旬にフランス・パリでの経済協力開発機構閣僚理事会への出席に合わせ、スペインも訪問する予定だとか。また、7月下旬か8月ごろには中南米諸国の訪問も検討しているとし、首相としてのブラジル初訪問も実現する可能性がありそうだ。もし実現すれば、現役首相としては2004年の小泉純一郎氏以来、10年ぶりの来伯となる。日伯間のノービザ協定実現やさらなる経済交流などが期待されるが、ブラジルへの原発持ち込み販売だけはご遠慮いただきたいものだ。

2014年4月11日付

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 ふるさと巡りでヘリコプター基地を見学中、参加者の一人に「世界で初めて飛行機に乗って空を飛んだのは誰か」と質問されたモザイク子。あまりにも常識的な質問に何か裏に隠された意図を感じたが、「ライト兄弟」と答えると予想通り違う答えが返ってきた。諸説があるようだが、ブラジルではサントス・ドゥモンというブラジル人発明家が1901年に世界で初めて飛行した人物として教えられているという。さらには「57年前の雑誌にブラジル上空が世界で一番飛行量が多いと書いてあった」という。最近ではW杯を控え空港の整備不足などを指摘されているが、これを機に「航空大国」のイメージを取り戻し世界に見せつけることはできるだろうか。

情報によると、6日に行われた鹿児島県人会4月度定期役員会で、売りに出していた同会館の正式な購入者が見つかったことが報告され、審議によって売却が承認されたという。34年間にわたり多くの人に利用されてきた会館の幕引きとなった。同会館は当初、「プール付きの豪華な県人会館」として一目を置かれたが、時の経過とともに管理費や老朽化の問題が深刻化し県人会運営を圧迫。会館移設を2007年の臨時総会で決めていた。新会館の場所については現段階では未定。関係者によるとメトロ駅周辺の地区を中心に物件を探している最中とか。

日本の国土交通省の発表によれば、今週、リオ市で日本とブラジルの航空協議が開催されている。日本航空のサンパウロ―成田線休止以来途絶えている日伯間の直行便。しかし、近年の両国間渡航者の増加(3年で25%増)、また日本航空がボーイング787型機でのサンパウロ線就航を計画との報道もあるなど、前向きな雰囲気を感じさせる。サッカー・ワールドカップ、オリンピックを機にブラジルからの訪日者が増え、日伯航空会社の翼がそれぞれの国へ降り立つ日が来るか、今後の進展に期待したい。

2014年4月10日付

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モザイク

 第8回果樹生産者技術交流会で視察した畑を管理する佐藤ハルさんは野菜農家としてカンピーナス、フロリダ・パウリスタを転々とし、ツルボランジアに移ったのはコチア産組が同地で開墾を始めたころだという。「果物を植えるようになってこの地に落ち着いて住めるようになった」と話し、果物栽培は同じ土地で生活できる利点が大きいなと、佐藤さんと共にがっしり地に根付いていた柿の木を眺めながら感じた。

先週末、 韓国ガールズグループ「KARA」のリーダー、ギュリが韓国人街ボン・レチーロ区でサイン会とライブを行い、多くのファンを魅了したという。ブラジルにおける韓国のポップカルチャーの人気も然ることながら昨年は移民50周年を迎え、大手家電、自動車メーカーも続々と進出し、着実にブラジルでの影響力を増す韓国。そうした状況で日本人として懸念するのが世界各地で韓国系移民が慰安婦像の建設に乗り出しているが、ブラジルでも同様の動きが起きるのではないかということだ。

当然、ブラジルで建てようものなら圧倒的数で勝る日系コロニアが黙っているはずがない。だが1世が減り現地と同化が進むにつれ、歴史を知らない、関心を示さない人が増えるのも必至だ。もう手遅れに近いアメリカの二の舞にならないよう、ブラジルでも歴史の真実を知る1世が注意深く観察する必要はある。

2014年4月9日付

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モザイク

 真宗大谷派の門首後継者への就任がほぼ確実となっている大谷暢裕氏。日本の報道では、現門首の暢顕氏の父親である前門首の光暢(こうちょう)氏には4人の男子がいたそうだが、「東本願寺紛争」で暢顕門首を除く3人が宗門を離脱した上に、暢顕門首に子供がいないため今回の暢裕氏の次期門首就任要請につながったとしている。どこの宗教や団体でも後継者問題は大きな問題。なかなか一筋縄ではいかないようで。

こどものそのの新理事長となった頃末アンドレ氏は、日本でJリーグが始まった1993年から数年間、某伯国テレビ局でジーコなどのブラジル選手が活躍する試合の録画を日本語からポ語にする解説者をやっていたそうで、お陰でそのテレビ局は初めて視聴率10%台を獲得したという。持ち前の明るさと長年の経験で同園の運営をチームワーク良く引っ張っていけるか注目である。

しかし、こどものそのが預金していた利率の高いBMD銀行が98年に破たんし、当時で約156万レアルにも上る資産を10年以上、回収できなかった経緯もある。同園は2010年、前年末までにようやく約138万レアルを回収できたと谷口前理事長が発表したが、こうした過去の出来事を新理事長たちがさらに反省してやっていけるかが焦点になる。園生の高齢化が年々進む中、同園関係者の努力はもちろんだが、日系社会からの浄財で成り立っていることを忘れることなく、気持ちを引き締めてやってほしいものだ。

2014年4月8日付

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モザイク

 総領事公邸で行われた日伯少年サッカー交流のレセプションで選手たちに話を聞くと、サッカーの技術だけでなく、人間としての成長も実感できたようで、表情は充実感に満ちていた。その一方で、「中学生らしさ」全開の場面も。選手たちがサインや写真を求めた人気ナンバーワンは、元Jリーガーや関塚氏でなく、フリースタイル・フットボールのエドワルド氏、と同伴していた女性だ。恋人か夫人かは不明だが、日本の男子学生の多くが一度は憧れる、目鼻立ちのはっきりした「外国人のきれいなお姉さん」。彼女の周囲には、日本の男子中学生の群れが絶え間なくできていた。伯国に滞在した10日間は、彼らにとって忘れられない経験となるだろう。

たまった名刺を整理していると、同じ人の名刺がいくつも出てきた。一番多い人で5枚。モザイク子の印象が薄いせいもあるが、イベント案内で来社する人など、「そろそろ覚えてくださいよ」と思う人は多い。しかも毎回名刺を渡してくる人の多くは、記者と同じく人の名前を覚えるのが仕事の癖になるはずの学校や病院の関係者。何度も名刺を渡す行為は「生徒、患者に関心ないな」と思われてしまうのでは。同じことをしているであろう「仲間」として、我が身を振り返りつつ。

ジョエルマビルの写真を撮りに現場に行ったが、本当に古い新聞で見たままのビルが残っていた。40年前と違うのは辺りに高いビルが建ち並び、当時新しいビルだったオーラはなく、セントロの古い街並みと同化していることくらいか。ビルの写真を撮っていると通勤している人たちが「このビルが何か珍しいのか」と言わんばかりの顔で様子をうかがっていた。40年前のことなど知る人は少ないのかもしれない。しかし、当時の人がそのままの形でビルを残したのに意図があったのかは定かではないが、ビルが現存する限り火災が忘れ去られることはない。

2014年4月5日付

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モザイク

 今年のブラジル日本語センター総会には50人ほどが出席し、会場の部屋の半分ほどに椅子が並んだ。会計を務めて6期になる田中栄一さんによれば、「1期目のころは(会場の)後ろまで人がいた」という。会員数自体は497人で、近年は下げ止まっているそうだが、こういう話を聞くとやはりさびしく思う。もっとも、当日の出席者からは、センターへの要望、注文、提案などさまざまな声があり、時間の都合で終了しなければまだ続きそうだった。やはり、特に地方の関係者にとってはセンターに直接意見を伝える機会でもあるのだろう。

取材で地方を訪れると、日本語学校の形もその場所によってさまざま。町によっては生徒の大半が日系以外の若者のところもあるが、マンガやアニメなど自分の関心から始めているだけあって、そのやる気と上達のスピードに驚かされる。日本語センターの新役員が話していたように、地域によって日語教育のやり方は違うだろうが、違う中でもいくつかは自分たちのところで役に立つ知恵というのはあるはず。全伯の代表者が一堂に集まって自分たちのやり方を発表する、そんな会議の風景を想像してみた。

先週水曜日に取材でリオに行った。取材は正午から。朝6時に着き、時間をつぶしにコパカバーナ海岸を散歩していたら、白と黒の人型のパネルが並び、手には赤い花を持っていた。その時はただのオブジェくらいにしか思わなかったが、後に調べてみると、これは社会全般とスポーツの試合における人種差別反対を訴えるもので、約200体が置かれていたという。主催は、リオ州立スポーツ・レジャー局とリオ州スポーツ・レジャー管理評議協会で、人型パネルと共に設置された横断幕には「魂には色はない」と書かれていたのだという。州が率先してこうしたメッセージを発信することに、ブラジルの度量の大きさを感じた。

2014年4月4日付

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モザイク

 パナソニック・ブラジルの村上社長は、BtoB(企業向け)の製品やサービスは「既にあるものを提供するのではなく、ニーズに合わせて提案するもの」と話した。一方でBtoC(消費者向け)の日本製商品もまた、顧客のニーズを最大限考慮したモノ作りをしているとコラム子は信じている。しかしパナソニックに限らず、日本製は伯国市場で苦戦を強いられていると聞く。

家電に限らず自動車などもそうだが、使ったら気付く日本製のよさを、購入検討段階で消費者に分からせるマーケティングや広報活動がもっとできないものか。顧客の使いやすさにこだわる機能や耐久性、あるいはアフターサービスの充実など、製品の見た目のよさや、価格の安さなどを超越した、他国にマネできない品質が日本製商品にはあるはずだ。またBtoC市場での認知拡大は、BtoB事業の拡充にもつながるだろう。一人の日本人として、BtoC市場でのパナソニックの躍進にも期待したい。 

知人の情報によると今月1日、日本人高齢女性がリベルダーデ駅近くの無人の銀行ATM店内で現金を引き出そうとしていたところ、店内にいた男にカードをひったくられ現金を引き出される強盗事件が起こった。被害額は3000レアルで、逃走した犯人は20代と見られる白人男性。被害者女性にけがはなかったという。高齢者を狙った悪質な事件に腹立たしさを覚えるが、同区では1人で出歩く高齢者をよく見かける。せめて現金引き出しの際は知人、家族同伴にするなど対策が必要と思う。読者の皆さんも十分注意してもらいたい。

2014年4月3日付

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モザイク

 日本の全国大会でブラジル勢初の入賞(5位)を果たしたピニャール飛翔太鼓。彼らの演奏は動画投稿サイト「ユーチューブ」で見ることができる。飛翔と日本のチームの演奏を視聴したモザイク子の個人的な感想を言えば、日本のチームは音を合わせようと力の70~80パーセントで太鼓を叩いているように感じたが、飛翔の場合、力をすべて出し切って叩いていて、それによる音の迫力、また勢いが伝わってきた。関心のある人は下記URL(www.youtube. com/watch?v=MrNvLA 865Ag&fea ture= play er_embedded#t=43)で。

青年男子中量級で優勝し世界相撲選手権への出場権を手にした青山さん。関係者の予想通り5戦全勝の圧倒的な強さで優勝を果たしたが、何と出場を決めたのは大会の1週間前だったそうだ。代表の監督から打診を受けて出場を決め、相撲の練習は久しぶりという中での優勝だった。青山さんからは「ブラジル人のレベルは上がってきているけれども、足腰の筋肉とバランス感覚が悪い。まだまだみんな練習が足りない」との指摘も。週末の畑仕事で土いじりをしながら体を鍛えているという青山さんに相撲で土が付くのはまだまだ先のことのようだった。

4月は日本では始まりの季節。昨日1日は多くの会社で入社式が行われ、学校の入学式ももう間もなくだ。今年はもう一つ、4月1日から始まったことがある。消費税が8%になった。政府は主な理由として、増え続ける社会保障費の財源にするためで、高齢者から最も徴収しやすい消費税を増税するという。安定した財源確保は確かに必要だが、人々の購買意欲が下がる、景気が悪い今やるのが得策か?等々の声もあった今回の増税。果たして吉と出るか凶と出るか。一方の当地で気になるのは日々の物価上昇。生活実感としては一時より値上げのスピードは落ち着いたように思うが、何せ一度上がったら中々下がらない。ある意味では、物価の上がらない日本での消費税率アップよりたちが悪い?

2014年4月2日付

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モザイク

 UCES定期役員会で和食祭りの開催が決まったが、これについてある人と話していてなるほどと思ったことがある。日系社会の行事などでは和食が頻繁に出されるが、味付けがうまみ調味料頼りになる傾向は否めない。しかし和食の醍醐味は、実はダシにあり、例えば和食祭りで料理人にダシの取り方や、うまみの引き出しかたを学ぶ機会があってもいいのではないか。材料が手に入りにくいのは事実で、かつお節やニボシ、干しシイタケなどから取る薄いダシよりも、うまみ調味料のほうが口に合うと言われればそれまでだが、日本の家庭では当たり前に行われている風味付けや、基本的な味付けを学べば、簡単な和食でも質は格段に上がると思う。

4月28日は第1回ブラジル移民船「笠戸丸」が神戸を出港した日。毎日新聞の報道によれば、同地の旧移民収容所を改修してできた「海外移住と文化の交流センター」で活動する関西ブラジル人コミュニティ(CBK)では今年も「ブラジル移民祭」を計画している。4月の4、12、27日の3日間実施され、花嫁移住者紹介の写真展や移住者への電話インタビュー、歌手中平マリコさんのコンサート、27日には在日日系ブラジル人児童の作文発表や、同センターから「移民が歩いた道」をたどるハイキングも行うという。同報道で、CBKによる移民祭が04年から続いていると知って驚いた。こうした機会に一人でも多くの人に足を運んでほしいものだ。

岐阜県から毎年、農業高校生が海外実習のためブラジルを訪れている。岐阜県人会の会報で知ったのだが、同県には実習参加者らによる「県農業高校ブラジル会」があるそうだ。1985年に発足し、現在の会員数は429人というから、同実習事業の歴史を感じさせる。農業に限らず、他の県でも、研修等でブラジルに滞在した人たちによる集まりがあると思う。ただ残念なのは、そうした集まりが県や市町村のレベルにとどまっているのではないかということ。決して多いとは言えない日本のブラジル関係者の中で、様々な団体、自治体が長年積み上げてきた実習・研修事業は大きな財産と言える。ひとつの団体だけで大きなことをするのは難しいが、横のネットワークが広がれば新しい交流事業も生まれるかもしれない。

2014年4月1日付

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モザイク

 県連の本橋新会長は、与儀氏、園田氏と順調に運営してきた流れを崩さずにやっていきたいと述べたが、その上で新しい試みとしては、各県人会の課題を解決し、組織として活性化させるための委員会を立ち上げたいと語った。これは県連全体で動く日本祭りやふるさと巡りといった大きな行事だけでなく、例えば現在県人会の半分しか活動していない県費留学生や研修員制度を復活させるなど、各県人会単体での成長を促す施策だという。「私は能力も高くないので、皆で協力して作り上げていきたい」と謙遜する本橋氏。学生時代に「勉強そっちのけで打ち込んだ」と語る馬術で鍛えたバランス感覚で県連の均衡を保ち、ここぞの場面では鞭を入れて発展を加速させてくれるだろう。

近年の日本企業進出は目を見張るほど活発化しているが、先日、海好きなモザイク子は日ごろ通う海岸へ水遊びを楽しみに出かけた。いつものように沖合で波待ちをしていると気づけば周りには日本人と思しき集団。「日本人の方ですか?」と尋ねられ、波に揺られながら談笑を交わした。翌週もそのまた翌週もたくさんの邦人と顔を合わせた。どうやら皆、進出企業の駐在員だという。「どのくらいの滞在予定ですか」と聞けば、「う~ん、まぁ2年くらいは」とはっきりしない様子には、どうやら進出も手探りといったところだろうか。同じ趣味を共有して楽しんでいるのだから企業名や役職など、野暮なことは聞く気もないのだが、「洋上に揺られながら大波を待ち、波をつかむ」。なんとも『情緒』を感じられる様子に、ひとり膝を打つのだった。

先日インターネットで調べて驚いたのだが、ブラジルはフェイスブックとツイッターの利用率が、どちらも米国に次いで世界第2位で、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)大国だということだ。確かに地下鉄や街中で一斉にスマートフォンをいじりだす様は日本のそれ以上で、盗難を心配した数年前とは様変わりした。コラム子はあまりフェイスブックなどを使わないが、全く個人的な偏見を言えば、休日の恋人とのデートの様子を時間軸で投稿している日本人に経験上ろくな人はいない。ブラジルではどんな使われ方がされているのだろう。

2014年3月29日付

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モザイク

 サッカーW杯を目前にブラジルに関連した商品の発売が続く日本。プレスリリースによるとエルビー(埼玉)は果汁入り乳飲料「アサイー&トロピカルフルーツ」を4月1日から、明治(東京)は「ゼリーdeアサイーボウル」を31日からそれぞれ発売する。どちらのアサイーもパラー州トメアスー産で、気になるのはこれだけ日本から需要があって供給が追いつくのかということ。日本への輸出は「フルッタフルッタ社(東京)」との契約で行われているが、「コマッタコマッタ」と、現地の日系農家が畑で叫んでいそう。

日本の警察庁が20日、平成25(2013)年の薬物・銃器情勢の統計をホームページで公表した。薬物事犯で検挙された総人数は1万2951人で、うち外国人は748人。ブラジル国籍者は71人で、韓国(226人)、フィリピン(81人)に次いで3番目に多い。密輸・密売は2人だけで、8割以上が覚せい剤事犯、大麻が1割強。残念な結果ではあるが、その中で救いと言えるのは、検挙者の数が前年から25人減少したことか。率にして26%、外国人全体の検挙者数減少率4・6%をはるかに上回っている。

ブラジルで銀行口座を所有している人なら経験ありだろうが、頼みもしていないクレジットカードが「現金引出機でブロック解除してお使い下さい」ぐらいの書面と共に銀行から郵送されてくる。もう1枚他社のカードがあっても良いかと郵送されてきた大手某銀行系V社カードをブロック解除したモザイク子。そして生活用品等を購入して郵送されて来た振込用紙を見て愕然とした。カードの年間使用料が40×6=240レアルとなっている。カードを所有しているだけで1年に240レアルが没収されてしまうシステム。慌てて銀行に直行、最初の使用料40レアルは授業料の気持ちで支払ってカードのキャンセル手続きを行った。今やクレジットカードなしには旅行もできない時代だが、くれぐれも銀行及びカード会社の手数料はご確認を。

2014年3月28日付

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モザイク

 東洋人街リベルダーデで近頃気になるのは、町のあちこちでアスファルトに穴が開いていること。この1、2カ月でも、Veja誌でも報じられたシケイラ・カンポス街に始まり、日本料理店の並ぶトマス・ゴンザガ街にも大穴。目抜き通りガルボン・ブエノ街では2カ所で地下の配管工事が行われているが、その中間部分で穴が開き、目印に木材を突き刺す始末(現在はふさがれている)。このまま町が沈むのではといらぬ心配をしてしまうほどだ。文協のあるサンジョアキン街の坂下で2年ほど前に工事をした部分も再び穴が開き、あきらめ半分なのか今回はセメントのようなもので埋められている。といった新来住民の不満を長年この町で商店を営む1世男性にぶつけると、何度も工事をすればそれだけお金が動くからね、と含蓄のある言葉。市民会議の選挙が行われるそうだが、ぜひこうした部分にも目を配ってほしいもの。

昨年のモジ秋祭りを訪れた日本人の中に、強盗被害に遭った人がいた。現場は特設駐車場。銃を突き付けられ金目のものを奪われたという。その人によれば、会場近くにはファベーラがあり、広大な会場はフェンスでは覆いきれない部分もあって容易に侵入できるとのこと。味をしめた輩が今年も来ないとは限らない。同事件は祭り関係者にも伝わっていると思うが、多くの来賓が訪れるイベントだけに、治安対策にも万全を期してほしい。

JETプログラム派遣員の歓送昼食会であいさつした佐野首席領事は、「今年の日本祭りのテーマともなっている『三方良し』とは滋賀県の近江商人の言葉」と紹介。「仕事をする上で社会の皆がどう喜ぶかを考えてもらえたら」と話した。調べてみると三重県は近江商人と並び日本三大商人の一つとされる伊勢商人のいた地域。参加者の3人が商人の町から伯国へ戻ってくる際にはぜひプライスレスな(値の付けられない)お土産もたくさん持って帰ってきてほしいと思う。

2014年3月27日付

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 日伯国際サッカートーナメントが開催されているイツー市は、W杯期間中日本代表の合宿地となるが、ロンドン五輪で日本代表を率いた関塚隆氏は「ロンドンでは事前合宿以外は、基本的に毎試合移動だった」と前置きし「現地の関係者とも合宿地の正否について話すことがあったが、ずっと暑い場所にいるよりも、中4日あるW杯ではクーリングダウンも必要。その意味でイツーを拠点にするのは悪くないのではないか」と話した。また関塚氏はすでにサントスやクルゼイロ、アトレチコ・パラナエンセといった地元クラブのトレーニングや施設を視察しており、特にユース世代の食事の管理が徹底していて、一日五食摂取することなどに驚いたという。

今回イツーの国際サッカー大会に日本から来伯している選手たちは、14、15歳の中学生だ。試合中の真剣な顔つきから一転し、試合後の取材中、笑顔で仲間と盛り上がる様子が、当時の自分とも重なり、勝手に懐かしい気持ちになっていた。取材で話を聞く大人たちが口をそろえて言うように、日本と外国の文化や、そこに住む人々との価値観の違いを、彼らの年齢で肌で感じられるのは、うらやましいとさえ思う。サッカーの技術的な向上もさることながら、仮に将来サッカーの道を進まない選択をしても、彼ら全員の人生にとって大きな意味のある滞在となることを心から願う。

先日、バックパックで南米を旅している北朝鮮系の在日朝鮮人と話す機会があった。彼によると北朝鮮のパスポートですんなりビザが出る国は数えるほどしかなく、「日本のパスポートがうらやましい」と話していた。また北朝鮮のパスポートで海外を回るのは危険すぎて日本から出る人はまずいないという。日本での生活については安倍政権後、朝鮮人に対する風当たりが厳しくかなり住みづらくなっているとも。そんな状況もありブラジルの自由で気楽な雰囲気を気に入っていた。帰国後、朝鮮学校で旅の報告会を行うそうだが、彼の発表を聞いて「世界って広いんだ」と学生に感じてもらえれば他人事ではあるが何となくうれしい。

2014年3月26日付

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 ボン・レチーロ球場で行われた日体大とアニャンゲーラチームの親善野球試合。試合後、マット・グロッソ野球ソフトボール連盟で青年ボランティアとして活動している高丸博文さんに話を聞くと、同連盟で日体大野球部が指導した際、「今までは指導してきた子供たちには口では伝えていたり個人プレーを見せることはできたが、チームプレーは見せることはできなかった。グループ派遣によってそうした指導できない部分が理解でき、意欲を沸かせる子供が多かった」という。今回の派遣で個の能力が高いブラジル人に今一番必要とされているであろう「連携」の精神を注ぎ込んだに違いない。

昨年はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の影響で盛り上がりを見せたブラジルの野球。その後の各地の様子について大塚会長、伊沢会長らに聞くと「(WBCで)日本と良い試合をしたこと。アンドレ・リエンゾとヤン・ゴメスの2人のメジャーリーガーが誕生したこと。この二つがいい刺激になっている」と同じ答えが。特にメジャーリーガー2人の活躍はケーブルテレビでも放送されていて、メジャーをより身近に感じている人が多くなったという。「将来の夢は野球選手」というブラジル人が増えてくるかも。

先日の本欄でキリン社がビール「一番搾り」のブラジル国内製造品を販売する件について書いた。現在のところ、ブラジル・キリンより、前社名のスキンカリオールの方が一般的だろうが、最近になってパッケージが変わり、サンパウロ市内で見る機会も増えてきたように感じるのはコラム子だけか。そういえば、時々行くバールでスキンカリオールを頼むと、少し前から「キリンか?」と言われるようになったのは知名度の表れ? 将来「イチバンか?」と聞かれるようになるかどうかはさておき、競争の激しい伯ビール業界での健闘に期待。

2014年3月25日付

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 レシフェは日本代表の初戦が行われる場所であり、同地の日本代表応援委員会は、日本からやってくるサポーターが最初に触れ合う現地の日系団体となり得る。しかし、例えば宿泊などに関しては、緊急時に手を差し伸べる役回り。大会期間中、同委員会に過度に依存し、好意を無下にするような日本人がいないことを望みたい。配布される手袋型の旗は、大会を通じて使える応援グッズだと思うので、日本代表を盛り立てる意味でも、とてもよい試みだと感じた。 

以前大相撲の魁聖を取材した際、ブラジルでは力だけで勝てると思っていたと話していたが、ブラジル相撲連盟でも、選手に技術をいかに習得させるかは課題だと話していた。世界大会出場の切符を手にし、日本へ行く選手には、本場の相撲を経験できる貴重な機会となるだろう。先の魁聖も世界大会で日本へ行き、テレビで見た大相撲に憧れ、日本へと渡った。今回の大会出場者からも、魁聖のように、相撲と日本を愛してくれる力士の出現を望んでいる。

暦の上では秋を迎えたブラジル。「暑さ寒さも彼岸まで」と言いたいところだが、雨の降らない日中は依然として残暑厳しく秋の実感はあまりない。かといって夜に扇風機を付けたまま眠りに就くと、朝方は気温が下がるため起きると体が冷たくなって体調を崩してしまうこともしばしば。季節感のないブラジルに体がついていかない。そんな状態なので、この週末は焼きナスと鮭のホイル蒸しでも食べて味覚だけでも秋を感じることにしようかと思案中。読者の皆さまも体調管理に気を付けて良い週末を。

2014年3月22日付

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 ピラール・ド・スルで果樹栽培の指導に取り組む農業技師の増永セルジオさん。ブラジル人に人気があるブドウについて聞くと「ナイアガラ」を挙げた。「ブドウは痛まないように早取りするため、大粒のブドウだと種の周りが酸っぱさが残り好まれない。ナイアガラは小粒で種ごと飲み込めることもあって酸味を感じることが少ない」のが人気の理由としている。皮肉にもかつての労働者に技術を「盗まれ」、競合相手になってしまったブドウ農家の状態だが、様相が似ている日本の家電業界と照らし合わせるとすれば、今後は種なし技術とか品種改良に特化した「最先端テクノロジー」で勝負するしか方法はないことを増永さ んも自覚しているようだった。

19日の折り紙ワークショップ。記者が取材したのは午前の部だったが、午後の部では折り紙で 誕生月の宝石を冠した指輪を作ったそうだ。「折り紙」と「月の」という言葉から「折り紙付き」という言葉がふと頭に浮かんだ。語源を調べてみると、もとも と折り紙とは「書画や骨董などの鑑定書」で、折り紙付きとは「確かな品質や価値を保証されていること」の意味。 今や世界中に広がり英語でもポ語でも「ORIGAMI」と呼ぶようになった日本の伝統文化。今回のワークショップのような取り組みが続けば、まだまだ裾野は広がるのでは。

キリンホールディングス株式会社は20日、連結子会社のブラジルキリン(BRK)社がビール「キリン一番 搾り(KIRIN ICHIBAN)」の現地製造品(355ミリリットル)を3月中旬からブラジル国内で順次発売すると発表した。2月下旬からサンパウロ(聖)州イツー工場 で製造を開始していたもので、世界40カ国で飲まれている同商品の南米エリアでの製造は初めて。BRKが販売を担当、飲食店や量販店で販売するという。同社はホームページで、「ブラジルのビール市場全体のさらなる活性化と総需要拡大を目指します」と意気込みを表している。

2014年3月21日付

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 救済会の会長に元事務局長の吉安園子さんが就任した。事務局長だったころからの「ソノコさん」のイメージが強かったせいか、総会当日の候補者名簿を目にした時は驚いた。「会長」という役職にコラム子自身慣れていないが、総会の何日か後に訪ねると、吉安さんはいつもの様子。「まわりの人たちがしっかりしているから」と明るく話していた。戦前に救済会の前身の活動が始まってから既に70年。「初心に返る」との言葉にあるように、80歳を過ぎて会長職を引き受けるまでには色々と思うところがあったと察する。まずは体に気をつけて、仕事に取り組んでほしい。

残暑が続くサンパウロだがその影響からかいまだに蚊が多い。蚊の被害を同僚に告げると「蚊にはレモングラス系のにおいが効く」と言われ、においのするお香を渡された。以前自宅で栽培したことのあるイネ科のレモングラスだが、虫よけ効果以外にも葉を乾燥させて煎じて飲むと胃もたれや胸やけの改善、血行促進、腹痛や下痢の緩和にも効果があり家族で重宝されていたのを思い出した。まあ今回はあくまでにおいの効能しか得ることはできないが、お香のにおいを嗅ぐ限り、男臭い男子社宅に爽やかなにおいを注ぎ込んでリフレッシュ効能も期待できそうだ。

19年前の今日、日本犯罪史において最悪の凶悪事件が起こった。オウム真理教による地下鉄サリン事件だ。同事件では、都内の地下鉄に猛毒のサリンがまかれ13人が死亡、6000人以上が負傷したと言われている。一連の事件で、オウム真理教からは、松本智津夫死刑囚をはじめ、13人の死刑判決と5人の無期懲役判決が確定している。コラム子は事件当時まだ小学生だったが、子どもながらに大きな衝撃を受けたことを覚えている。決して忘れてはならない惨劇だ。亡くなったすべての人たちの冥福を祈りつつ、この日を心にとどめたい。

2014年3月20日付

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 16日、ロシアのソチで開催されていたパラリンピックが閉幕した。ブラジルは残念ながらメダル獲得はならなかったものの、日本は金メダルが3個、銀が1個に銅が2個の、合計6個のメダル獲得と健闘した。日本の報道によれば、同大会の閉会式に面白い演出があったらしい。上から落ちてくるブロックを横一列に並べて消していくロシア生まれのテレビゲーム「テトリス」が閉会式のアトラクションとなったそうだ。立て続けに落下する様々な色のブロックが積み重なると「ゲームオーバー」の文字が表れ、大会の終わりを告げたという。大会に向けて努力に努力を重ねてきたすべての選手たちに敬意を表したい。

赤間学院ピオネイロ校で行われたかたつむりアートのイベント。会場になった体育館の外にも美しい「アート」が存在した。校舎を囲む壁の内側にある「落書き」がそれ。同校の教師によると、2年前から卒業記念に描き始めたのだとか。ブラジル国内ではアートとも悪戯ともとれる落書きが目立つ。こうした「落書き」だったら見る方も楽しめるのだが。

17日から19日まで東京で平成25年(2013)度中南米大使会議が開催されている。外務省のリリースによれば、岸田文雄外務大臣はじめ副大臣、政務官、中南米各国の駐在大使、同省関係部局の幹部等が出席し、日本の対中南米外交等について議論が行われる。また今回は、大使から安倍晋三内閣総理大臣に対し中南米情勢等について報告するほか、国会議員や経済団体との意見交換も行う予定という。こうした機会を通じてさらに中南米への関心が高まってほしいもの。

2014年3月19日付

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モザイク

 昨年、ブラジル鹿児島県人会創立100周年を記念して発行された記念切手が、鹿児島在住の西郷隆盛の曾孫に当たる西郷隆夫さんに渡った。隆夫さんの知り合いの知り合いを介して行き届き、モザイク子も協力した。切手には西郷さんと桜島がデザインされており、遠いブラジルで西郷さんを崇拝する多くの鹿児島人がいることを知ってもらえたのではないか。隆夫さんが切手を仏壇に供えれば、「100年間、おやっとさんごわしたなー(お疲れさまでした)」と、天から西郷さんの声が聞こえてきそう。

ブラジルに住んでいると、陽気でフェスタのことばかり考えながらなかなか本腰を入れて仕事をせず、「休みは休み」と割り切るブラジル人を横目に、「どうしてこんなに働かなきゃいけないんだろう」と、バカバカしくなってくることがある。モザイク子の思考が当地でブラジル人化してきた証拠だろう。

前述のようなステレオタイプのブラジル人が形成された原因を、ある人は「厳しい寒さもなく、気候や資源に恵まれて、何の苦労もせずにおいしい果物が取れる環境にあったからだよ」と分析。そういえば、和辻哲郎の風土論によると、風土が性格の形成に影響するとか高校の倫理で習ったような。いやいや、それでもモザイク子は日本人ですから、今日も明日も働きますよ!と自分に気合を入れ直す今日このごろ。

2014年1月31日付

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モザイク

 オールドボーイ野球大会に参加していた人たちの元気さには驚かされた。プレーもそうだが試合後にビールをおいしそうに飲んで懇談している姿は日系コロニアならではの光景ではないだろうか。大会主催者の大矢進貞さんによると、参加者の要望から今後は76歳以上を条件とした「超オールドボーイ大会」の開催も検討しているという。サッカーブームに沸く現在の日本だが、「生涯現役」でできる野球のほうが魅力的だなと取材を通じて感じた。

第29回「いのしし会」でのビンゴ大会は計6~7回行われたが、第1回目に当たった女性は、自分が持ってきた賞品だったため、他の賞品に替える一幕も。それにしても、この女性をはじめ、3回当たった人が2人、2回当たった人が複数人と多く、その人たちにとっては今年は「当たり年」の良い年になりそう。全然当たらなかった人も、「それなりに良いことがある」と自分で願ってください。

ある日系団体関係者が日本に行った際、日本の若者が飲食店で「カ(か)うどんて何だろう?」と話し合っているのを聞いて、驚いたとか。うどんの中に餅が入った「力(ちから)うどん」であることは言うまでもないが、最近の若者は物事を知らなさ過ぎると嘆いていた。ブラジルの日系社会でも「力行(りっこう)会」という団体があるが、「『カ行(かぎょう)会』とは何をしている団体だろう?」と言われかねない。ついでに言えば、サンパウロ市リベルダーデ区にはカラオケ「力(ちから)」があるが、カラオケ「カ(か)」と呼ばれると、何とも力(ちから)が入らない話になりそう。

2014年1月30日付

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モザイク

 日本の報道によると、元サッカー日本代表の中田英寿さん(37)がサッカー・ワールドカップの開催に合わせ、6月9日から期間限定でサンパウロ市ジャルジン・パウリスタ区のオクタビオ・カフェ(Av. Brigadeiro Faria Lima, 2996)に現地の応援拠点として「nakata.net cafe(ナカタ・ドットネット・カフェ)2014」をオープンする予定だという。日本酒や和食を提供して日本文化を発信しつつ、試合を観戦・応援できる環境を整えるというから、来伯する日本人サポーターの情報交換の場になること間違いなし?

渋滞緩和のため、25日から両面通行となったサンパウロ市リベルダーデ区のタグアー街。27日の月曜は新学期が始まったためか学生たちが砂糖に群がるアリのように道路沿いのバールにたむろして車道に大幅にはみ出し、両方向から車が来ていようが渋滞しようがお構いなしの状態だった。そのため、イライラした車の運転手が無理に通過しようと突っ込んで来るため、同街を歩く一般の人にとっては危険極まりない。おまけに、学生たちが吸うマコーニャ(大麻)のにおいが周辺にプンプンと漂い、心身ともに気分が悪いことこの上ない。どないかなりませんか。

約5年ぶりにブラジルを訪問した日本人から聞いた話。サンパウロ市リベルダーデ区にある台湾系のホテルに投宿した際、日本円で約10万円とクレジットカードなどが入っていた小さなバッグを部屋のどこかで紛失してしまったという。探しても見つからなかったため、クレジットカードをブロックしようとあきらめていたところ、後日、同ホテル従業員から中身がすべてそのまま入ったバッグを返却されたとか。ブラジル国内では非常に珍しい話だが、東洋街もまだまんざらでもなさそうか。

2014年1月29日付

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モザイク

 少子高齢化が叫ばれる日本の将来を考える上で、外国人労働者移民の受け入れが大きなテーマとなる。その先進事例が、デカセギ労働者たちだった。しかし、彼らの問題点が浮かび上がってくると日本社会はこれを解決しようとするのではなく、むしろバッシングして締め出そうという方向に出た。そして今、デカセギ問題は忘れ去られ、葬られかけているように見える。しかし、デカセギ問題は潜在化した今なお存在している上、今後外国人流入数が否応なしに増加していく日本において、彼らをなおざりにはできないはずだ。日本が真摯(しんし)にデカセギ問題と向き合い、その反省から明るい日本の将来を切り開いていくことを切に願う。

26日午後4時から開演予定だった日系3世歌手、島田デボラさんの初コンサート。デボラさんの母が勤務しているという私立学校講堂で行われたが、満員となる約300人が来場し、今か今かと開始を待ちわびた同5時、「調整を試みたが、音響機器が雷によって故障し、伴奏やマイク音が流せない」との理由で延期となってしまった。デボラさんをはじめ、共演予定だった日系の音楽グループメンバーらは悔しそうに涙を流しながらわび、「日程を改め、必ず戻ってきます」という言葉に会場も拍手と総立ちで応援した。

昨年の日本祭りで「ミス日系サンパウロ」に輝いたデボラさんの美貌に見とれながらも、いくつかの疑問がモザイク子の頭をよぎる。当日は目の覚めるような青空だったが、前日や当日朝に音響確認を行わなかったのか? 機械の不具合が会場に知らされたのは午後4時40分だったが、もっと早い段階で対処すべきことではないか? そもそも、オリジナル曲を持たないデボラさんが入場料を取ってコンサートを行っていいのか、著作権の問題は? 当日はプログラムも用意されず、準備のずさんさがあらわになった。デボラさんは今年、日本のプロダクションに所属することが決まっているというが、晴れてプロデビューした際には設備の整った会場で伸び伸びと歌ってもらいたい。

2014年1月28日付

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 小長野さんの畑の各果物の収穫時期はアサイー(9~4月)、クプアスー(12~6月)、カカオ(5~10月)、ピメンタ(7~12月)と、年間を通して果物が成っている。そうした農法は日本にも存在し、例えば、ブドウ(8~11月)とミカン(12~3月)、果物と野菜を組み合わせて、年間を通じて収益を得ている農家がある。1品目が病気や自然災害により出荷できなくても他の品目で収入を補えるのが同農法のメリットとみる。そうした農法をアマゾンでは「アグロフォレストリー」、日本では「多品目栽培」と呼ぶが、名前は違えど、農家さんの知恵と努力によって生み出された農法であることには違いない。

15日に行われた移民史料館の記者会見では、予定時刻を40分過ぎても、同席するとされていたブラジル三井住友銀行役員が現れない。一体どういうことかと報道陣がいら立ってきたころ、いつの間にか姿を消していた森口委員長が事務所に帰ってきて、「今、同銀行役員と下で会ってカフェして来たんだけど…」と悪びれもなく言う姿には、報道陣も開いた口がふさがらなかった。

話を聞けば、同銀行が別件で来所する予定だったのを聞きつけた森口委員長が、「ついでに記者会見を」と思い立ち、銀行上層部に確認することなく早まってセッティング。当然ながら同役員側は「何も聞いてないよ」と困惑し、用事を済ませて帰っていったとか。事業の進行状況をなかなか明かさない団体が多い中で早々に会見を用意してくれるのはありがたいのだが、勢い任せでなく、きちんとした段取りを踏んでもらわないと。

全伯日本語教師合同研修絵手紙ワークショップの参加者は、席に着くよう呼び掛けてもなかなか集まらず、説明の最中もおしゃべりをやめず、とうとう絵手紙友の会のスタッフに「話を聞いてください」と注意される場面も。子どもたちに礼儀やしつけを教える立場にある教師として、本当にこれでいいのか。教師だからといってすべての模範になる必要はないが、騒々しい教室で授業を行う大変さを誰よりも分かっているはずの彼女たちが、周囲を気遣えなかったことは非常に残念。教授法も大事だが、そういった部分を今一度見つめ直してほしい。

2014年1月25日付

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 南米産業開発青年隊協会総会には、1期生と共に日本で事前訓練を行ったものの修了間際に大けがをし、青年隊としての来伯がかなわなかった亀井勇三さん(81、山形)が初めて出席した。亀井さんはけがの完治後、青年隊の生みの親である長沢亮太氏の呼び寄せ移民として1960年にサントス着。その後農業に従事していたが、ほかの隊員らのように1年間のパラナ研修・共同生活をしていないことに引け目を感じ、これまで青年隊を名乗らず、新聞広告などにより記念大会にのみ出席していたという。

そんな折、1期生の本間健さんと再会。同氏に「お前も立派な青年隊だ」と背中を押されてようやく同協会に届け出を行い、325番の隊員番号で入会した。長い間切望していたという総会にカッポン・ボニートから参加した亀井さんは本紙の取材に対し、「知っている人が誰もいなくて不安だったが、色んな人が話しかけてくれ、早く打ち解けられた」と笑顔を見せた。モザイク子までが皆の前で、一つの小話を要求されるノリの良い同協会。今後もその温かい雰囲気のまま、できるだけ長く存続してほしい。

10月5日の全国統一選挙に向け、今回も特に各州の州議員には数多くの日系候補が乱立して立候補することが予想される。正式な選挙活動は3カ月前の7月初旬から解禁になるとし、テレビでの選挙活動は45日前から行われるとか。ブラジルでは選挙投票が国民の義務になっているが、現役の日系議員の話によると伯国有権者の40%は誰に投票していいのかよく分からず、候補者のマニフェスト(選挙公約)を聞いた上で真剣に考えて投票する国民はわずかに20%程度だという。なるほど、選挙資金をバラまいて人気を得るやり方が票を稼ぐには一番手っ取り早いということがよく分かる。

2014年1月24日付

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 アート漆器と和食レクチャーで、コシノジュンコさんはわずか2時間弱の間に2回も衣装替えをし、3着の衣装を披露。はじめは「Opa!展」に合わせ、矢柳氏とコラボした色鮮やかな洋装、続いて漆器に合わせた赤と黒のシックな和風ドレス、最後は日本の伝統文化である着物にアマゾンをイメージしたデザインをあしらったもの。そのため、「コシノさんの着替え待ち」の時間が途中途中であったものの、空間に自分を調和させようとするそのこだわりぶりはさすが「世界のコシノ」だった。

和食レクチャーの中でコシノさんは「『おもてなし』は『表がない』ことだと思う。漆器はすべて日本から持ってきて、準備のため朝早く花を買いに行ったり奔走したが、そういった裏方仕事を一切表に出さず、一瞬にして奇麗さを見せるところにまた美しさがある」と話していたが、その話によってうっかり実際の「裏方仕事」をバラしてしまったことに気付き、会場の笑いを誘っていた。大阪は岸和田生まれでお祭り大好きだというコシノさん。夢中でサンバショーに参加したり、レクチャーの途中で「皆さんお腹がすいて早く料理を食べたいでしょうから」と冗談交じりに話を切り上げたり、彼女の気さくさとノリの良さが十分感じられる取材となった。

先日、本紙女性社員が長かった髪をばっさり切っていたが「髪の毛売って来たー」と意味深な発言をしていたので事情を聞いた。何でも切り落とした約40センチの髪がセントロの鬘(かつら)屋で、250レアルで売れたのだという。これぞまさに人身売買ならぬ、人毛売買。短髪のモザイク子からすると生理現象で金が得られるとは、まさに棚からボタ餅。アジア人の髪は太くて人気があるそうだ。素人ながらアジアから黒髪を輸入して販売するビジネスを考えたが、どうなのか。その場合、髪にも関税が掛かるのかな。

2014年1月23日付

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 来館者の数字を記録している県人会は少ないと思われるが、岩手県人会が定期総会の席上で発表した昨年1年間の来館者数(1階ホール利用者は含まず)は、5024人。月平均約400人と見積もり、月に20日と計算すると1日に20人が来館していることになる。1年のうちにほとんど人が来ない県人会事務所もあることを考えると、多いほうだろう。また図書の貸し出し数は昨年7961冊で、利用者は1695人とか。千田会長によると、図書利用者は県人会員以外の人が圧倒的に多いそうな。岩手県人会は賛助会員制度もあるし、こうした人たちにも何らかのイベントに積極参加してもらい、「岩手ファン」を増やす手立てにもなりそうだが。

岩手県人会総会後の新年会では、1990年ごろに岩手県盛岡市内にアストロ・ビジョン(大型テレビ)が設置されたことを記念して、地元テレビ局が岩手県とブラジル岩手県人会を生中継でつないだ当時のDVDが上映。元々はビデオに収録されていたものを、劣化が進む前に県人会でDVD化したものとか。新年会には、当時青年だった留学生OBたちも参加し、約25年前の自分たちの若かりしころの姿を見て大喜び。節目の年の記念動画は本棚の奥などにしまい込まれて複数回見る機会は少ないのが常だが、こうしたイベントの際に昔の動画を振り返るのも時の流れが分かって面白い。25年もたつと当時の人の多くは他界しており、ある意味で貴重な映像と言える。

コシノジュンコさんと言えば、それぞれファッションデザイナーとして活躍するコシノジュンコ・ヒロコ・ミチコ3姉妹を育て上げた母・小篠綾子さんの生涯をモデルに2011年下半期に放送されたNHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」を連想する人も少なくないだろう。当地での評判は本人にも届いているようで、元サッカー選手・ペレとの親交を含め、「ブラジルとは不思議な縁がある」と感じているそう。Opa!展では、「オスカー・ニーマイヤーの建築とファッションの出会い」の写真展示も行うといい、「今やファッションはアートだ!」とパワフルに精力的な活動を続けるコシノさんから目が離せない。

2014年1月22日付

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 「システムの不具合により掲載が遅れている」(飯田領事)らしいのだが、在ペルー大使館のウェブサイトを確認しても、「旅行代理店による詐欺に関する注意喚起」は出てこない。また、同書類はメールを通じてペルーの正式な日系旅行代理店に送られたもので、果たして在留邦人に情報が行き渡ったのか疑問。もっと早い段階で日本と南米全体で情報を共有し、注意喚起できていれば被害は少なくて済んだのでは? まあ、モザイク子が旅行者になりすましてメールを送っても返事は来ないから、同社はもうとっくにトンズラしたのかもしれないが。

沖縄県人会サント・アンドレ支部の新年祝賀演芸会では、豚の丸焼き4頭分(75キロ)が振る舞われた。昨年から豚の丸焼きを出すようになったそうで、「昨年は2頭分を用意したが、足りなかったので今年は倍に増やした」と関係者。また、婦人部たちの持ち寄り料理の中には沖縄名物の「チャンプルー」もあったのがうれしかった。来賓で祝辞を述べたサント・アンドレ日系連合会元会長の牧さんの話ではないが、出される料理が楽しみな取材もある。がっつくつもりはないが、高級な日本料理よりも、こうした「お袋の味」が何よりの楽しみだ。

ブラジル日系団体の各式典や行事では、必ずと言っていいほど「先亡者への黙とう」が行われる。沖縄県人会サント・アンドレ支部には、舞台横壁の神棚に「開拓先亡者之霊位」と書かれた位牌(?)が祀られており、同支部会館で実施される各行事のたびに線香がたかれるとか。各地の日系社会を取材して、天皇陛下の「ご真影」や教育勅語を祀った神棚などは見たことがあったが、先亡者の位牌が神棚に祀られているのは珍しい。ご先祖様たちも、さぞや喜んでおられることでしょう。

2014年1月21日付

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 小野田寛郎さんがルバング島から帰還した1カ月後の1974年4月、サンパウロ新聞と熊本日日新聞共催で熊本市内のデパートで開催された「大ブラジル展」には、小野田さんが来場。同氏見たさに詰め掛けた客は7万2000人にも上り、階段もビッシリと人波で埋まったとか。小野田さんは兄弟の中でも特にブラジルに移住していた兄の格郎(ただお)さんを尊敬していたそうで、ブラジルのことを少しでも知ってもらうために当時の本紙関係者が来場を呼び掛けたという。会場で、もみくちゃにされた小野田さんはその当時、複数の女性から結婚を言い寄られたそうだが、何とも大変な人気だったそうな。

モザイク子がブラジルに移住していた小野田さんを実際にお見受けしたのは25年前、弊紙主催のパーティーに夫人同伴で出席していた時。その柔和な表情からしてテレビで見たルバング島で発見された時の大日本帝国陸軍少尉の険しい表情の記憶が強すぎてご本人とは最初は気が付かなかった。話は飛躍するが、現在の日本が過去にさまざまないきさつがあった近隣諸国からやりたい放題、言いたい放題やられているのは、あの時の小野田さんのような激しい気迫を持った日本人がいなくなったことも大きいと思う。悲しいかな、今の日本人には外国人がビビるような威厳を持った人がいない。

今月初めに買い物でサンパウロ市内を歩いていた時のこと。商売道具か私物か、荷物を乗せたスーパーのカートを押して道路を歩く初老の男性とすれ違ったのだが、直後、その男性がカートごと後ろへ倒れてしまった。そんなに重い荷物でもなさそうなのに起き上がることができない。やがて口から泡を吹き始めた。とにかくカートを起こし、幸いすぐそばに病院があるので同行者が知らせに行った。

他の通行人も心配して集まって来る。カートを支えながら待っていたが、戻ってきた連れは憮然とした表情。病院の入口で返ってきた答えは「救急サービス(SAMU)に電話しなさい」だったという。こういうものなのか? とも思ったが、病院は目と鼻の先。一人ぐらい様子を見に来てもよさそうなものなのに。ブラジル人である連れも憤慨しながら電話をかけ始めた。男性は持病の発作だったらしく、電話中に正気を取り戻したが、もしそのまま危険な状態になっていたら? もし自分がそうなったら? 等々、あれこれ考えさせられた。

2014年1月18日付

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モザイク

 来るサッカー・ワールドカップに向けて日本人サポーターを歓迎、支援しようと動き出しているのは、サンパウロ市の日系社会だけではないようだ。6月19日に対ギリシャ戦が行われるナタルの日本人会が昨年12月14日、SNSのツイッター上に「Natal 日本人会 ワールドカップ版」なるアカウントを作成、「宿泊に関する要望にも応えられるよう日系人宅への宿泊受け入れも検討していきます」などの投稿があり、具体的な活動内容は今後市役所と協議して決定するとしている。貴重な現地からの最新情報が手に入れられるかも。なお、現在はツイッターでのみ情報発信を行っており、IDは「@Natal-Japan」。

一方、昨年12月24日付本紙でも報じた「COPA2014日本人訪伯者歓迎準備」計画は、趣旨はそのままに、日系5団体が主体となって新たに委員会を設置する動きがあるようだ。元々の発起人である中沢宏一宮城県人会長は「1県人会としては会館の提供などを通じて協力していきたい」と話しているが、「文協や県連の動向を見守るつもり」と早くもお役御免の様子。それでもまあ、日系団体が重い腰をようやく持ち上げるきっかけになっただけでもグッジョブ(上出来)? それにしても、邦人保護という観点からすれば一番責任を持つべき在外公館は一体何をしているんですかね。

2013年のブラジル国内での交通事故による死者数は、約5万人だったと地元紙が報道している。なお、日本は毎年約4000人。殺人も12年は年間約4万人(日本13年、939人)に達しているので合わせると、年間10万人近くのブラジル国民が事故と殺人で命を落としている計算に。いやはやなんて恐ろしい国。そんな国で今からサッカー・ワールドカップ、オリンピックと続くわけで、特にたくさん訪れるであろう平和ボケの日本人が何らかの事故や事件に巻き込まれるんじゃないかと心配でたまらない。とりあえずブラジルに来る際は、交通死亡事故は10倍、殺人は40倍、日本よりか遭遇する率が高いことを頭に入れてから来てほしい。

2014年1月16日付