ヤンマーが新工場を開設 開所式に関係者300人が来場

ヤンマーが新工場を開設
開所式での鏡割り。中央が後藤参与。その右が北原社長

農業分野での事業拡大を目的に

農業分野での事業拡大を目的に
サンバを踊る北原社長
 ヤンマー・サウス・アメリカ有限会社(北原健二社長)はブラジル農業分野での事業拡大を目的に、サンパウロ州インダイアツーバ市工業団地にトラクター生産を主とする新工場を開設した。10日には開所式を行い、ブラジルヤンマー元社長で創業当時からを知る94歳の後藤隆参与、日本側本社からは小林直樹専務、新村誠取締役経営企画部長、北村浩章常務執行役員・ヤンマーアグリ(株)代表取締役社長ら会社関係者ら300人が来場した。この日、パーティーを企画した北原社長らヤンマー社員の気合の入り方はハイテンションだった。

ヤンマーが新工場を開設
小林本社専務
 余興に和太鼓・インド舞踊・サンバ・MPB(ブラジル・ポップ音楽)と来客を充分にもてなしたが、在ブラジル日本企業のパーティーになぜインド舞踊のショーが行われたのか不思議だった。しかし、これがこの日の主役でもあった。

 ブラジルヤンマーのトラクター事業は2001年にアグリテック社に譲渡したが、実は早い時期から市場に再参入するチャンスを狙っていた。

 昨年、ヤンマーは世界最大のトラクター市場インドで市場占有率3位のインド企業ITL社に30%の資本出資を行い、資本関係が強化されているが、この流れは第3国のブラジルに向った。

 新工場で最初に生産されるのはITL社ブランドのトラクター「Solis」の75馬力と90馬力。将来的にはヤンマーブランドのトラクターも含めて国産化のラインナップを広げる計画だ。

 そして、先のインド舞踊はこの日のためにインドからブラジルを訪れたITL社主一族のラウル・ミッタル氏、ガウラヴ・サセナITL・CEOらをもてなす趣向だった。

 今後、ヤンマーはインド企業とタッグを組むことにより、ブラジル市場においてさらなる価格競争力を入手、競合他社に負けない製品をより低価格で提供できる基盤が完成した。

 これにヤンマーが世界標準とする品質管理を実施。機械にトラブルが発生して数時間でも顧客の仕事が止まった時に、どれだけ不利益を与えるかを熟知して企業活動を進めたいと北原社長は語った。今後の事業計画は2020年に2000台以上のトラクターを販売し、これに付随する各種部品やトラクター以外の移植機械や管理機械の販売を拡大する計画だ。

 パーティーの中、日本酒樽の鏡割りを行った後藤参与の眼は後輩達の活躍を見守っているかのようだった。(倉谷)

2018年10月19日付

コメント0

コメントを書く

Login

Welcome! Login in to your account

Remember me Lost your password?

Lost Password