リオの国立博物館 修復には長い時間が必要=ユネスコ

リオの国立博物館 修復には長い時間が必要=ユネスコ
火災の後、博物館の建物で収蔵品の捜索を行う職員たち(3日)(Foto Tomaz Silva/Agência Brasil)

 リオ.デ.ジャネイロ市の国立博物館の建物と収蔵品に大きな被害をもたらした大規模火災が発生してから2週間が過ぎた。13日には被害状況などの視察のため、国連教育科学文化機関(ユネスコ)のミッションが現地に到着している。ユネスコのブラジル代表、マルロバ.ジョブチェロビッチ.ノレト理事は18日、同博物館の修復作業終了までには10年近い年月を要する可能性があるとの推定を示した。通信社アジェンシア.ブラジルが同日付で伝えた。

 発生から制御まで6時間以上を要した火災により、同博物館の建物内部と、創立から200年の間に蓄積された2000万点以上の収蔵品の大部分が損傷した。火災の原因や正確な被害はまだ明らかになっていない。ノレト理事は同博物館の修復にはかなりの期間を要するとし、「今回の状況と類似した事例から判断すると、約10年かかると推定している」と述べている。

 同理事は、ユネスコ緊急ミッションの団長を務めるクリスティーナ.メネガッジ氏(イタリア)と、国際文化遺産保存修復センターのコンサルタントで同ミッションに参加しているジョゼ.ルイス.ペデルソリ.ジュニオル氏との共同記者会見の後、「これは何年もかかる仕事だ。現時点で、 数カ月間で博物館を再建する魔法のような解決策は存在しない。我々には、博物館の収蔵品の断片であるがれきを特定する長い仕事が待っている」と語った。

 同理事はまた、「歴史的建造物自体の再建の問題は、金属、建築材料、壁の塗装を特定するのに時間がかかる事である。漸進的に行う仕事であり、様々な段階において、市民が訪問できるよう、徐々に博物館を開館していけると信じている」と付け加えている。

 ユネスコのミッションにはドイツ.ケルンからの専門家2人も含まれている。ミッションは13日から10日間滞在する予定で、リオ.デ.ジャネイロ連邦大学とブラジル博物館研究院、国家歴史芸術遺産研究院と連携して作業を行っている。博物館を訪問したペデルソリ.ジュニオル氏は、集中して行われる緊急の活動として、建物の倒壊を避けるための構造上の安定性の保証と、がれきに埋もれているコレクションや建造物の断片の回収を挙げている。

 収蔵品は3つの階に分散していたため、同氏は、回収作業開始にあたり、様々な部屋へのアクセスルートを確保する必要性を指摘している。現時点では1つのアクセスルートがあるという。

 同ミッション団長のメネガッジ氏は、収蔵品修復のための一つの可能性として、3Dプリンターなどの先進技術を使用する事を挙げている。同氏は、「収蔵品は非常に多様で、一つしかないものもあれば重複しているものもある。同じ種類の物品も多くある。国立博物館にあったコレクションと似た物を他の博物館から寄贈してもらうことで、収蔵品の再構成が可能になるかもしれない」と説明している。同氏はまた、「コレクションの多くは目録に記入されており、この目録は、実際に何が失われたかを知る上で非常に重要である」と付け加えている。

2018年9月20日付

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