リオ五輪会場の水質汚染 選手の健康に深刻な被害も

ロドリゴ・デ・フレイタス湖 By: <a href='https://www.flickr.com/photos/fabiogoveia/2379521773/' target='_blank'>Fábio Goveia</a>

 米AP通信社の調査により、2016年リオ五輪のボートやセーリングの競技会場の水質汚染が深刻で、競技の開催が危ぶまれる事態にあることが改めて示された。7月30日付フォーリャ紙(ウェブ版)が報じた。

 AP通信社が水質の分析調査を委託したところ、オリンピックとパラリンピックの会場となるロドリゴ・デ・フレイタス湖に流れ込んでいる生活排水から人体に危険なバクテリアやウイルスが検出された。

 この結果に対して世界中の専門家が警告を発しており、リオ市内でトレーニングを行っている選手たちの健康被害が懸念されている。既に一部の選手は発熱、嘔吐(おうと)、下痢などの症状が出ているという。

 下水インフラが整っていないブラジルでは生活排水が下水処理されずに垂れ流されている場所が多く、大量の汚物が小川や河川に流れ込んでいる。五輪会場の複数の場所で行われたテストでは、米カリフォルニア州の海岸と比べて170万倍の量のウイルスが検出されており、スプーン3杯分の水を取り込んだだけでほぼ確実に人体に重大な影響を及ぼす危険性があるという。

 数十年にわたって水上の清掃が行われてきたにもかかわらず、リオ市のガレオン国際空港を訪れる旅行者は汚水の悪臭にショックを受けている。また美しい海岸は汚泥の波に侵食され、五輪会場のロドリゴ・デ・フレイタス湖では魚の大量死も起きている。

 それでもリオ州環境技術研究所(Inea)水質管理部のレオナルド・ダエモン部長は「ブラジル国内の基準に沿った水質だ」と語っている。来年のリオ五輪では205カ国から1万人以上の選手が出場する予定で、グアナバラ湾のマリーナ・ダ・グロリア近辺で水泳やカヌー競技に参加する選手は1400人に及ぶとみられる。

2015年8月1日付

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