リオ州のATM爆破事件 PCCメンバーが指導か

 リオ・デ・ジャネイロ市および同都市圏で連続して発生している銀行支店のATM(現金自動預け払い機)爆破と現金盗難に関して、同州検察局の調査で、実行犯がサンパウロ州を拠点とする犯罪組織PCC(州都第一コマンド)のメンバーから訓練を受けていた可能性が指摘されている。同地では22日までの1週間に6カ所でATMが爆破されており、うち1カ所はリオ市イパネマの商業地区で発生している。エスタード紙が24日付で伝えた。

 約9カ月間にわたってこの種の犯罪の捜査を行っている同州検察局組織犯罪撲滅特別行動グループ(Gaeco)によれば、リオ州の犯罪組織コマンド・ベルメーリョ(CV)と繋がりのある犯罪者達が、PCCから爆弾の取り扱いや配置に関する指導を受けていたという。PCCとCVは昨年末まで同盟関係にあった。

 この指導の目的は、ATM内に収納されている紙幣を損傷しないようにする事だという。ファビアノ・ゴンサルベス検察官は、「単にATMを爆破するだけではない。サンパウロ州の犯罪者達は、長年にわたってこの種の犯罪の経験を重ねている。彼らはリオに来て、現金が保管されている内部の容器を破壊しないようにする技術を教えていた」と指摘している。

 PCCの「レッスン」によりリオの犯罪組織が解決した困難の一つが、爆発時に紙幣が収納されている部分を保護するための爆発物の配置方法だったという。ATMには、熱で爆発を感知して紙幣を利用できない状態にする装置が設置されている。これが、リオの犯罪者の計画を邪魔してきたという。

 強盗たちは、プラスチック爆弾や、採石場から入手した破壊力の大きい物質を使った爆弾などを使用している。犯行グループは武装した10~15人ほどで、3台の車両に分乗し、深夜3~4時ごろ犯行におよぶ。約10分の間にATMを爆破し、警察車両の追跡を妨害する突起物を路上にまいて逃走するという。

 リオ都市圏のタングア市で発生した事件では、タクアラ地区のブラジル銀行の支店が標的となった。ちょうどその地区をパトロールしていた軍警察官が駆けつけて銃撃戦となったが、誰も逮捕されなかったという。

 イパネマ地区では連邦貯蓄銀行支店が襲われ、一部は破壊された。被害総額は公表されていないが、屋根部分と床が破壊されたという。同銀行は、連邦政府により管理されている事から、この事件は連邦警察が捜査に当たっている。

 20日には、昨年以来リオ州でATMの破壊を行っていたとみられるグループに対する強制捜査が実行され、リオ州、サンパウロ州で令状が執行されたが、一部の容疑者の所在は現在も分かっていないという。

2017年4月26日付け

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