リオ州治安への連邦政府干渉 下院本会議で大統領令を承認

大統領令に関する審議が行われた下院本会議 (Wilson Dias/Agência Brasil)
リオ州治安への連邦政府干渉 下院本会議で大統領令を承認

 連邦下院議会で19日夜、テメル大統領が16日に署名したリオ・デ・ジャネイロ州の公共保安部門における連邦政府の干渉を布告する大統領令の承認に関する審議が行われ、投票の結果、賛成340、反対72で承認された。同大統領令は引き続き、上院議会で審議され、上院で可決された場合に実質的な効力を有することになる。国内メディアが伝えた。

 同大統領令は署名後発効しているが、効力が継続するためには上下両院の本会議で出席議員の過半数による承認が必要とされている。同大統領令に伴い、リオ州の治安活動に関する指揮権限は国軍が担うことになる。責任者として、東部軍のブラガ・ネット司令官が指名されている。期間は今年12月31日までと設定されている。

 リオ州では昨年7月に大統領が布告した「法と秩序の保証」(GLO)に伴い、国軍兵士が同州の治安活動に参加している。19日夜からは、これまでで最大規模となる3軍と同州軍・文民警察、国家治安部隊、連邦道路警察による統合作戦が実行され、隣接州とリオ州を結ぶ国・州道の州境、市内の海軍施設に隣接するファベーラ(貧困地区)などでの検問と取締りが行われている。

 同作戦の背景の一つとして、リオ州に隣接するサンパウロ、ミナス・ジェライス、エスピリト・サント各州の州知事から、連邦政府の干渉に伴い、リオ州内の犯罪者がこれらに州に逃亡してくることへの懸念が表明されたことがある。同作戦は、武器や麻薬のリオ州への流入・流出阻止と、犯罪者が逃亡しようとした際の拘束を見据えて行われたという。

◆社会保障制度改革

 連邦政府の州政への干渉の期間中は、憲法の規定により、連邦議会において憲法を修正することが認められていない。このため、今月に予定されていた社会保障制度改革に関する憲法修正法案の審議も、干渉期間中は停止されることになる。政府は19日夜、同法案に代わる議会における経済面の優先的議題として、エレトロブラスの民営化や税制簡素化を含む15点を発表している。

2018年2月21日付け

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