ルーラ氏の出国を禁止 2審有罪判決の翌日に=ブラジリア連邦裁

 連邦直轄区の第10連邦裁判所のリカルド・アウグスト・ソアレス・レイテ判事は25日、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ元大統領のパスポート没収を決定し、24時間以内の提出を命じた。この決定は、同裁判所で取り扱われているルーラ氏を被告とする刑事訴訟に関連して直轄区の連邦検察庁から行われた要請に応じたもの。同決定により、ルーラ氏はブラジルからの出国が不可能となる。国内メディアが伝えた。

 前日の24日には、サンパウロ州グアルジャーにあるマンションの居室の形で建設会社から不正な利益を受けたとして1審でルーラ氏に有罪判決が言い渡された訴訟の第2審判決で、3判事全員により1審の有罪判決を維持する判断が示されている。

 第10連邦裁でルーラ氏が被告となっている訴訟は、同氏が大統領退任後の2013年から15年の期間に、空軍戦闘機の購入に関して影響力を行使したとして起訴されているもの。検察側は要請で、ルーラ氏の逃亡の可能性に言及している。

 今回の決定は暫定的なもので、今後変更される可能性がある。検察は要請で、ルーラ氏のブラジル国内における旅行の制限も求めたが、これについては受け入れられなかったという。 

 ルーラ氏の弁護士は26日午前、サンパウロの連邦警察署に同氏のパスポートを提出した。これに伴い、ルーラ氏はブラジルからの出国が不可能となる。同氏は26日、国連食糧農業機関(FAO)の会合に出席するためエチオピアへ出発する予定だったが、ルーラ研究所により訪問の中止が発表されている。

 24日に行われたグアルジャーのマンションをめぐる訴訟の2審判決では、1審で言い渡された収賄と資金洗浄の罪による有罪判決が維持されたほか、1審判決で禁錮9年6月とされた刑期が12年1月とされた。

 ルーラ氏側は同裁判所に異議申し立てを行うことが可能だが、全判事により1審判決が維持されたため、可能な申し立ての形式では有罪判決を覆すことはできない。同裁判所における審理が終了した時点から刑期が開始されるかどうかは不透明。ルーラ氏側は上訴する見通しとなっている。

 今年実施される大統領選挙の投票先に関する世論調査で、ルーラ氏は他の予想候補者のいずれも上回る支持を得ている。現時点では立候補の届出を行うとみられるが、立候補の可否に関する最終的な判断は、下半期以降に高等選挙裁判所により行われる見通しとなっている。

 ルーラ氏は判決後、サンパウロ市内での集会で行った演説で、改めて同不動産の所有者であることを否定した。ルーラ氏が属する労働者党(PT)は、同氏をPTの大統領候補とする方針を示している。

2018年1月27日付け

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