ルーラ氏への有罪判決 モロ判事が刑期開始を決定

ルーラ氏への有罪判決 モロ判事が刑期開始を決定
ルーラ氏。ABC金属労組で支持者らと(6日)(Foto Ricardo Stuckert)
ルーラ氏への有罪判決 モロ判事が刑期開始を決定
ABC金属労組周辺に集まったルーラ氏の支持者たち(5日夜)(Foto: Adonis Guerra/SMABC)

 【既報関連】連邦第4地域裁判所がルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ元大統領(72)に対して1月24日に言い渡した禁錮12年1月の2審有罪判決について、1審を担当した連邦第13裁判所(パラナ州クリチバ市)のセルジオ・モロ判事は5日、同判決の刑期を開始する決定を下した。決定文ではあわせて、ルーラ氏に対し、刑期を開始するために6日午後5時までにクリチバ市の連邦警察まで自主的に出頭することを命じた。国内メディアが伝えた。

 モロ判事が決定した刑期の開始は、ルーラ氏がペトロブラスとの契約に関する便宜の見返りに、建設企業からサンパウロ州グアルジャーにあるマンションの居室の形で不正な利益を受けたとして有罪判決を受けた裁判に関するもの。ルーラ氏は不正な利益とされたマンション居室との関係を否定している。

 昨年7月の1審でモロ判事から禁錮9年6月の有罪判決が言い渡され、今年1月24日に連邦第4地域裁判所で行われた2審で1審の判決が支持された。判決ではさらに、刑期が1審より長い12年1月とされ、2審における申し立ての司法手続き終了後に暫定的な刑期開始が可能とされた。

 ルーラ氏の弁護側は、ルーラ氏はすべての段階の裁判所で申し立ての可能性がなくなるまで収監されない状態で上訴が可能だとして、連邦最裁判所に予防的な人身保護令適用を請求したが、今月4日に最高裁で行われた同件に関する審理で、11判事中6人の支持により却下されていた。2審に対するルーラ氏側からの異議申し立ては3月26日に却下されている。

 この最高裁の判断を受けて、5日夕方、連邦第4地域裁判所からモロ判事に対してルーラ氏の刑期開始の決定を認める通知が行われ、その約20分後の午後6時前にモロ判事により決定が下された。刑期が開始された場合、ルーラ氏は当面、クリチバ連邦警察の建物内の一室で勾留されるとみられている。

 ルーラ氏側は2審に対して最後となる異議申し立てを行うことが可能で、今月10日がその期限とされていたため、ルーラ氏の刑期が開始される場合でも、その時期は同申し立ての審理が終わった後になるとみられていた。モロ判事は決定文で、この点について、最後とされる申し立ては判決内容を変更する種類のものではないことに言及している。

 モロ判事による刑期開始の決定後、ルーラ氏はサンベルナルド・ド・カンポ市のABC金属労組ビルに移動し、そのまま同所にとどまった。6日午前時点の報道で、ルーラ氏はクリチバの連邦警察に出頭しない意向を示していると伝えられた。

 周辺地域では集まった支持者らにより、同ビルにアクセスする街路が封鎖された。国内10州以上でルーラ氏収監に対する抗議行動が確認されている。また、土地なし農村労働者運動(MST)により、国内各地で国道を封鎖する抗議活動も行われた。

 ルーラ氏の弁護団は6日朝、司法高等裁判所に対しルーラ氏への人身保護令適用の請求を行ったが、午後に却下された。弁護側はさらに、スイスの国連人権理事会に対し、ルーラ氏が上訴を行っている間は収監されないための訴えを行った。

 ルーラ氏は6日午後5時の時点で、クリチバの連邦警察に出頭しておらず、ABC金属労組ビルに滞在している。

2018年4月7日付

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