ロシアW杯、日伯の初陣 伯はスイスと分け、日本はコロンビアから金星

ロシアW杯、日伯の初陣 伯はスイスと分け、日本はコロンビアから金星
スイス戦で先取点に歓喜するセレソンのサポーター(17日、アニャンガバウ広場)

日本企業からはW杯対応に戸惑いの声も

ロシアW杯、日伯の初陣 伯はスイスと分け、日本はコロンビアから金星
日本の追加点で盛り上がる日本サポーターら(19日、岩手県人会館)

 14日、FIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップ(W杯)2018ロシア大会が開幕し、ブラジルは17日、日本は19日にそれぞれ初戦を迎えた。過去最多5回の優勝経験を持つブラジルは、スイスと引き分けた。サンパウロ(聖)市セントロ区のアニャンガバウ広場では恒例のパブリック・ビューイング(PV)が開催された。日本はコロンビアに2―1で勝利し、前評判を覆す大金星を挙げた。日本戦は聖市リベルダーデ区の岩手県人会館でPVが行われた。また、W杯開催によってブラジル社会各方面に影響が出ており、日本からの進出企業の中には対応に戸惑いも見られる。

 ブラジルは初戦のスイス戦で1―1と引き分けた。同広場で開催されたPVでは、集まった大観衆が大声援を送り、セレソン(ブラジル代表)を後押しした。前半20分にブラジルが先取点を挙げた直後から、会場の雰囲気は最高潮に達したが、後半に追いつかれ、試合終了を迎えた際は肩を落とすサポーターの姿が目立った。

 セレソンは22日午前9時からコスタリカ戦、27日午後3時からセルビア戦を控えている。

 今大会では前回大会時の混乱や暴騰を教訓に、原則、公共の場所での野外放映が禁じられている。毎回恒例となる同広場でのPV放映でも、所持品の検査など厳重警備が行われ、配備された警察官が会場を取り囲む中で開催された。

 ブラジル・メディアが事前に行った今大会への市民(国内174市を対象)の意識調査によると、53%が「関心ない」と回答したとされるが、初戦の17日には飲食店などで、セレソンのシャツを着たブラジル人が集まり、かぶりつくようにテレビを見つめる姿が際立ち、国民的行事の開幕を物語っている。そのため、試合中は路上や公共交通機関から人影が消え、犯罪発生の危険性が高まることも懸念される。治安面も考慮してか、企業の中では、ブラジル銀行連盟が試合日の営業時間を変更している。

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 日本代表は初戦のコロンビア戦に2―1で先勝した。岩手県人会館ではPVが行われ、集まった約30人のサポーターが日本代表に声援を送った。日本は前半6分に香川真司のペナルティ・キックで先制し、同39分に追いつかれて前半を終えた。ここまでは4年前のブラジル大会のコロンビア戦と同じ状況。後半に入り攻勢をかけた日本は同28分、大迫勇也がコーナーキックを頭で合わせて追加点を挙げ、そのまま逃げ切って番狂わせを演じた。加点時、試合終了時には飛び上がって喜ぶサポーターの姿が見られた。

 観戦したギリェルメ・アンドラーデさん(23、非日系)は日本留学時代の友人と訪れ、「観ていて緊張した。勝てるとは思わなかったが、安心した」と笑顔で話した。

 また、会場には複数のブラジル・メディアが来訪し、スペインの通信メディアは「日本人の移民110周年に注目している。こういう集まりを通して、日系社会の人と交流したい」と周年事業への関心も見られた。

 日本代表は24日にセネガル戦、28日にポーランド戦を控えている。強豪との連戦になるが、ブラジル日系社会からも大いに期待している声が聞かれる。

 ブラジル日本商工会議所(松永愛一郎会頭)では、ワールドカップ期間中に「過去5回の優勝を誇るブラジルでは、国民が試合観戦に夢中になり、平日の勤務時間に行われる試合となると仕事に支障をきたすなど、各企業や工場における対応」として348社(回答139社)に企業対応のアンケート調査を実施した。

 同調査によると、事務所・工場などでテレビを設置し、試合を観戦できるように対応を取る企業が最も多い結果となった。日本戦でも同様の対応を取る企業がわずかながらあるようだ。

 また、企業からはW杯対応に関する公的機関からのガイドライン及びルールがないため、対応を迷う声も聞かれているという。中には、「伝統的に振り替え休日にしている企業」や、「従業員にアンケートを取って対応を検討する」、「全員休日」という企業まであり、通常勤務と回答している事務所・工場などは15件に留まった。

2018年6月20日付

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