ロライマから入国のベネズエラ人 半数以上がブラジルを出国

 北部ロライマ州は、経済的・政治的な混乱にある自国を離れたベネズエラ人がブラジルへ入国する主要な玄関口となっている。2017年はじめからの18カ月間に、約12万8000人のベネズエラ人が同州の国境市パカライマからブラジルへ入国した。現在、そのうちの53.97%(6万8968人)がすでにブラジルを出国している。連邦警察のデータに基づき、エリゼウ・パジーリャ官房長官が16日に明らかにしたとして国内メディアが伝えた。

 データによれば、既に出国した6万8968人のうち、4万7855人が陸路で、2万1113人が空路で出国した。3万1500人は入国時と同じルートでベネズエラに帰国したという。

 パジーリャ長官によると、出国した国境市の中で最も多いのはパカライマで、全体の66%を占める。その他、パラグアイ、アルゼンチンと国境を接するパラナ州フォス・ド・イグアスーが15%、ボリビア国境にあるロンドニア州グアルジャー・ミリン、アルゼンチンと国境を接するリオ・グランデ・ド・スル州ウルグアイアナがそれぞれ6%となっている。

 空路で出国したベネズエラ人が利用した空港は、グアルーリョス空港(58%)、マナウス空港(15%)、ブラジリア空港(13%)、ガレオン空港(11%)などとなっている。連邦警察は、これらの出国者の目的地は明らかにしていない。

 同長官によると、これらのデータは6月28日に集計されたもので、同一人物に関する複数の対応記録は考慮されていないという。

 国際移住機関(IOM)が今年4月に公表した調査結果では、ロライマ州からブラジルへ入国したベネズエラ人は25~49歳の男性が多数を占めており、その半数以上が特にアルゼンチンやチリなど南米大陸南部を目指していることが示されている。

 パジーリャ長官はこの他、ベネズエラ人の難民申請に関するデータも公表している。ベネズエラ人のブラジルへの流入が始まった15年から今年6月までに、約5万6700人が連邦警察を訪れている。このうち約3万5500人が難民申請、約1万1100人が居住申請を行った。この他、約1万100人が申請受付日を待っている状態で、5900人は再訪しなかったという。

 ベネズエラ人のブラジルへの主要な入国ルートであるロライマ州の連邦警察のみで、今年に入ってから既に1万6000件以上のベネズエラ人による難民申請が記録されている。この数は昨年1年間の申請件数より20%多く、一昨年との比較では8倍になっている。

 同州内では現在、9カ所の保護施設に約4000人のベネズエラ人が滞在している。また、他都市への移動を希望した人のうち690人が、サンパウロ、マナウス、クイアバーなどに移っている。

2018年7月19日付

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