ヴァーレ社、ダム決壊2日前に異常を認識か

 ブラジル南東部ミナス・ジェライス州の町、ブルマヂーニョで、資源開発大手ヴァーレ社(Vale S.A.)の鉱山ダムが1月25日に決壊し、地元住民や鉱山関係者など多数の死者・行方不明者を出した事故について捜査を進めている連邦警察は、ヴァーレ社の社員と決壊したダムの保安に関係していた企業2社との間で行われていた電子メールのやり取りから、ヴァーレ社はダムが決壊する2日前の時点で、ダムの構造を監視するセンサーのデータに異常が見られることを認識していたことを突き止めた。伯メディアが6日付で伝えた。

 連邦警察の捜査官によると、ヴァーレ社の社員とテュフズ-ド社(TUV SUD)、テクワイズ社(TecWise)それぞれの社員との間で2019年1月23日午後2時38分から同24日午後3時5分までやり取りが続いた電子メールは、今年1月10日に読み取られたピエゾメーターのデータに矛盾があること、5台のピエゾメーターが動作していないことに言及している。

 決壊した鉱山ダムの安全性認証に関与していたテュフズ-ド社のエンジニア、マコト・ナンバとアンドレー・ジュン・ヤスダの2人は1月29日、安全性の認証にあたって不正を行った疑いがあるなどとして連邦警察に逮捕されたが、今月5日、最高裁判所は連邦警察に対して2人の釈放を命じた。

 マコト・ナンバは連邦警察の調べに対して、センサーのデータの異変を知ったのはダム決壊後だったと話している。その上で、「もし自分の息子がダムの現場で働いていたとしたらどうしていたか」との捜査官の質問に対しては「測定値を確認した後、その場から退避するよう伝えるために直ちに息子に電話をする。適切な措置を講じるためにヴァーレ社の緊急事態部門に連絡する」と答えている。マコト・ナンバはまた、ダムが安定しているとする報告書に自身が署名したことに関し、ヴァーレ社の社員から圧力をかけられたと話している。

 ブルマヂーニョ鉱山ダム決壊事故による死亡者数は6日午後の時点で150人に上っている。そして、依然として182人が行方不明となっている。

2019年2月7日付

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