ヴァーレ社員8人を逮捕 ダムの危険性認識していた疑い

 ブラジル南東部、ミナス・ジェライス州のブルマヂーニョにある資源開発大手ヴァーレ社(Vale S.A.)の鉱山で先月25日に鉱山ダムが決壊し、周辺住民や鉱山関係者ら166人が死亡、今なお147人が行方不明(14日時点)となっている件で、捜査当局は15日朝、ヴァーレ社の社員8人をミナス・ジェライス、サンパウロ、リオ・デ・ジャネイロ各州内で逮捕した。

 同日付伯メディアによると検察庁は、「ヴァーレ社が維持・管理している鉱山ダムの決壊の刑事責任について調べる」ことが逮捕の目的だとしている。また、逮捕を決定した裁判官は、ヴァーレ社の8人の社員は「(決壊した)鉱山ダムの不安定さを十分に認識していた」、そして「行動を起こさなかった」としている。

 検察によると、逮捕された8人のうち4人は管理者(うち2人は幹部)で、他の4人は技術部門の社員。そしてこれらの中には、決壊した鉱山ダムの安全性認証に関与していたテュフズ-ド社(TUV SUD)のエンジニア、マコト・ナンバ氏による連邦警察への説明の中で、ダムは問題なく安定しているとする報告書に署名するようにナンバ氏に圧力をかけたとして名指しされた者が含まれている。

 ミナス・ジェライス州文民警察環境犯罪捜査局の捜査官によれば、この日朝にはヴァーレ社の社員8人が逮捕されたほか、社員らの住居の捜索・押収令状9通が執行され、ダム関連の文書が保管されているとみられるパソコン、携帯電話、ハードディスク、USBメモリなどが押収された。

 ヴァーレ社は、同社は当局に最大限協力しており、影響を被った各家族への無条件の支援とともに、今後も引き続き事実を明らかにするための調査に貢献するとの声明を発表した。その一方で、同社のファビオ・シュヴァルツマン社長は14日に開かれた連邦下院議会の公聴会で、ヴァーレ社は「自社のダムで起こった一つの事故によって非難されてはいけないブラジルの宝石だ」などと発言している。

2019年2月15日付

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