不法移民の親子引き離し 伯人子弟も49人保護施設に=米国

 米国のトランプ政権が5月に導入した不法移民の取り締まり強化策により、不法入国した親子が引き離され、子供が親とは別の保護施設に入れられる事例が発生している。国内外で同政策に対する批判が起きる中、トランプ大統領は20日、不法移民の親子を同一の施設に収容するとする大統領令に署名した。一方、これまでに親子が引き離されたケースについて今後どのような対応がとられるかははっきりしていない。引き離された親子の多くは中米諸国の出身者が占めるが、同国のブラジル領事館によれば、49人のブラジル人子弟が保護施設にいることが分かっている。国内メディアが伝えた。

 トランプ政権の不法移民取締り強化策「不寛容」政策により、拘束した不法移民のうち、親は収容されて刑事訴追手続きが行われる。一方、移民の子供は20日間以上収容できないとする裁判所判断により、子供は別の保護施設に入れる措置が採られている。政策の採用後、不法入国者は亡命希望者であっても拘束されており、約6週間の間に、メキシコ国境から越境した不法移民の子弟約2000人が親から引き離され保護施設に入れられている。

 在ヒューストンのブラジル領事館のフェリペ・サンタロザ首席領事によれば、現在、49人のブラジル人子弟が米国に不法入国した際に親から引き離され、保護施設で生活している。同首席領事によれば、この情報は米国政府によって伝えられたものだが、子供達の年齢や、保護施設の所在地などの詳細は明かにされていない。

 米国国土安全保障省(DHS)の通知では、住所は明記されておらず、保護施設の名前だけが明らかにされているという。子供達の国籍の確認は米国政府当局によって行われたという。

 ブラジルの外交官は今後、これらの施設がどこにあるかを調査し、保護施設にコンタクトを取る事になる。同首席領事は、必要な情報が不足しているため、困難な作業になるとの見方を示している。

 同首席領事によれば、当初は8人のブラジル人子弟が保護施設にいるという情報を得ていた。この情報は国外のブラジル人支援サービスを行っているグループからの接触により明らかになったという。20日にもう1人の子供が同じ状況にあるという情報を受け取ったと付け加えている。

 今後は、子供達の所在地を特定して訪問し、その状況を確認する事になる。その後、家族との接触を試みる考えだが、同首席領事は、ブラジル政府は米国の司法問題に干渉する事ができないとの立場を示している。

 同首席領事は一例として、自分の子供がどこにいるのかを知らない母親のケースを挙げている。この母親は、米国の国境に到着後、子供達と引き離されたという。接触して子供が無事である事を伝え、週に1度は保護施設にいる子供が、拘束中の母親と電話連絡できるよう取り図る事ができたという。

 同首席領事は、同様の状況にあるブラジル人は、伯外務省の領事支援サービスに連絡すべきだと付け加えている。

2018年6月22日付

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