丹下セツ子太鼓道場40周年記念公演 立ち見客で溢れた第8回発表会

丹下セツ子太鼓道場40周年記念公演 立ち見客で溢れた第8回発表会
出演者全員の記念撮影

『魅せる太鼓』にこだわり、継続

丹下セツ子太鼓道場40周年記念公演 立ち見客で溢れた第8回発表会
丹下さんが初めて作曲した「祝い」を演奏する門下生ら

 創立40年を迎えた丹下セツ子太鼓道場の「第8回発表会」が2日午後2時から、サンパウロ市リベルダーデ区の宮城県人会館で開催された。会場の約200席は満席で、立ち見客で溢れるほどだった。同道場が節目の年を迎えたことを記念し、門下生34人を中心に歴史を辿りながら演目を披露。マリンガ支部や特別ゲストにサンベルナルド・ド・カンポの「気炎太鼓」、ソーラン節では安永幸柄(ゆきえ)さんが歌で参加し、門下生らとセッションを行った。公演の最後は、丹下さんによる「いつまでも丹下道場を可愛がってください」とのあいさつで締めくくられ、今後のさらなる繁栄を願った。

 開幕前、長年にわたり丹下さんと交流がある花柳龍千多さんは「毎回公演には来ているの。昔はクリチバの民族芸能祭なども一緒に公演に行ったのよね。懐かしい」と回顧しながら、ショーが始まるのを楽しみに舞台を見つめていた。

 公演は、丹下さんが初めて弟子を取った際に作曲したという「祝い」で幕を開けた。同曲は、幕開きや移住地のお祭りなど祝い事で演奏されてきた。同道場で設立当初から生徒として太鼓を叩いている浜崎芳一さん(51、2世)が、マリンガ支部の勢至丸太鼓のメンバーとともに勢いの良いかけ声で力強く太鼓を叩いた。

 続いて、浜崎さんが日ポ両語で「僕の兄2人を含めた5人がリベルダーデ少年太鼓隊として祭りに出て、それを見た先生が面白いと声をかけてくれてから始まった」と同道場の歴史を説明。丹下さんが作曲した2曲目の「雪」を演奏し、第1部は終幕した。

 第2部は子ども中心の「それ」と勇壮な「白梅」の演奏が鳴り響き、今泉豊さんによる助六スタイルの迫力のある太鼓が次々と披露された。

 第3部では、長年指導を受けている海藤司氏へ敬意を表し三味線、笛、尺八の演奏と安永さんの朗々とした歌声と子どもたちの踊りによる「ソーラン節」、タップダンスを指導するデボラ・コスタ氏への感謝を込めて軽快なステップを披露した「パノラマ」、締めは気炎太鼓が素早く強弱のあるバチさばきで魅せた圧巻の「大晦日」のパフォーマンスに観客からは歓声と大きな拍手が送られた。

 第4部は尺八の美しい音色から始まり、打ち手が踊るように叩く「ニュー」、一際大きな太鼓を交ぜて叩いた「希望」、スター・ウォーズのパフォーマンスから演奏に入った「未来」、バンドを織り交ぜた「マドルガーダ」「ライジング」など、約2時間の時間を感じさせない多彩な芸で観客を圧倒した。

 フィナーレはゲストを含めた出演者全員で日本の有名な歌謡曲「夏祭り」を披露し、終幕した。最後に舞台上で代表の梶原アウミルさん(39、3世)や、今まで世話になった指導者や卒業した門下生らが壇上に上がり、指導者らには感謝の想いを込めた蘭が贈られた。

 終演後、丹下さんは「うちの道場では、これからも舞台に出る楽しさを教えたい」と長年こだわってきた『魅せる太鼓』をこれからも続けていくことを誓った。

2018年9月13日付

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