主な被害者は女性 高齢者への人権侵害が増加

 ブラジル政府の電話通報サービス「Disque 100(電話番号100)」のデータにより、高齢者に対する暴力や人権侵害に関する通報件数が16.4%増加していることが分かった。21日付フォーリャ紙(ウェブ版)が報じた。

 今年1~6月には60歳以上の高齢者に対する暴力などで1万6014件の通報が寄せられ、1日当たり43件となっている。なお、昨年同時期は1万3752件だった。通報内容の内訳は高齢者に対する介護放棄が77.6%と最も多く、精神的虐待が51.7%、経済的虐待が38.9%、身体的暴力が26.5%と続いている。また、被害者が複数の虐待に遭っているケースも多いという。

 主な被害者は高齢者の女性で、人権局のペペ・バルガス局長は「多くの場合、家族によって虐待行為が行われている。これはつまり、ブラジル社会の中で人権に対する文化を形成する必要性があることを示している」と述べている。

社会的弱者も
 高齢者に対する虐待に加え、100番通報では青少年や身体障害者、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの総称)やホームレスなど社会的弱者からの通報も数多く受けている。

 また、今年前半の全通報の半数以上に当たる4万2114件の通報が青少年から寄せられている事実も浮き彫りとなった。昨年同時期には青少年からの通報が4万9248人と今年よりも多かったが、人権局ではサッカー・ワールドカップ(W杯)期間中に行われた児童虐待撲滅キャンペーンが功を奏したためだとみている。

 なおLGBTからの通報は532件で、前年同時期は541件だった。このグループでは身体的な暴力を受けるケースが最も多く、通報10件中3件を占めているという。

2015年7月23日付

コメント0

コメントを書く

Login

Welcome! Login in to your account

Remember me Lost your password?

Lost Password