久々の20万台超え 景気回復、デフォルト改善など影響=新車市場

久々の20万台超え 景気回復、デフォルト改善など影響=新車市場
国内新車販売数(登録ベース、Fenabraveまとめ)

 新車の販売台数が久々に一つの山を越えた。全国自動車販売業者連盟(Fenabrave、自販連)が1日公表したデータによると、2017年8月のブラジル国内新車販売台数(登録ベース)は乗用車と軽商用車、トラック、バスを合わせて21万6534台と、16年12月以来の20万台超えとなった。前の月に対しては17.17%増、16年8月に対しては17.75%増だった。また、同月は乗用車と軽商用車だけの販売台数も20万9871台と、15年12月以来20カ月ぶりに20万台を上回った。

 今年8月は、乗用車・軽商用車の1営業日当たりの販売台数は9124台と、今年に入ってから最も良いものだった。同日付の伯メディアによると、自販連のアラリコ・アスンソン・ジュニオル会長はこのことについて、景気の回復に対する消費者と投資家の認識を反映したものだとし、金利の低下や失業率の改善などが背景にあるとの見方を示した。景気が回復しつつあることは統計に表れている。ブラジル地理統計院はこの日、17年第2四半期の国内総生産(GDP)は前の期に対して0.2%、16年同次期に対して0.3%、それぞれ拡大したと発表した。

 アスンソン会長は声明の中で「それ以外に、デフォルト(債務不履行)の改善の影響が直接的に、自動車購入のための与信承認に反映され始めた。8月の1営業日当たりの販売台数は前の月に対して7.1%増え、このことは、これらのセグメントの17年の伸びに対する自販連の信頼を強化する」と述べた。

◆軽商用車「ストラーダ」が首位に

 今年8月に最も売れた車種は、乗用車は前月同様ゼネラル・モーターズのオニキス(GM ONIX)、軽商用車は3カ月ぶりに首位の座に返り咲いたフィアットのストラーダ(FIAT STRADA)だった。オニキスの販売台数は16年8月を49.0%、前の月を21.5%、それぞれ上回る1万8513台。ストラーダは5108台と前年同月に比べて15.0%少なかったものの、前の月を44.9%上回った。日本のメーカーの中では同月もトヨタ自動車のカローラとハイラックスがそれぞれの部門で最多だった。カローラの17年8月の販売台数は前年同月比10.8%増、前月比6.9%増の6679台、同様にハイラックスは1.6%増、4.6%減の2923台だった。

 同月のメーカー別シェア(乗用車・軽商用車合算)上位5社はGM(18.24%)、フィアット(13.96%)、フォルクスワーゲン(VW、12.50%)、現代自動車(HYUNDAI、9.55%)、フォード(FORD、8.84%)。この5社の中で前の月を上回るシェアを獲得したのはフィアットのみで、他は軒並みシェアを落とした。日本勢はトヨタ(8.79%)が6位、ホンダ(5.67%)が8位、日産自動車(3.31%)が10位だった。6~10位の5社の中で前月よりもシェアが縮んだのはトヨタだけだった。

◆好調な生産、年間予想を25%増に上方修正

 自動車メーカー各社で作る全国自動車工業会(Anfavea、自工会)の6日発表によると、今年8月の自動車の生産台数は乗用車、軽商用車、トラック、バスの合計で26万300台に上り、16年8月比45.7%増と大幅な伸びを記録した。前月に対しては15.4%増。今年8月の生産数は、単月のものとしては14年11月(26万4800台)以降で最も多い。

 今年1~8月累計の生産台数は16年同時期よりも25.5%多い174万9000台に上った。この結果を受けて、自工会は17年の年間生産台数の予想を見直し、これまで前年比21.5%増の261万9000台としていたトラック、バスを含む全体の予想を、同25.2%増の270万台に上方修正した。

 メーカー各社が力を入れている完成車輸出は相変わらず活発で、今年8月には前年同月比61.7%増の6万6582台が国外市場に出荷された。自工会は年間の輸出台数についても予想を見直し、これまでの70万5000台(前年比35.6%増)から74万5000台(同43.3%増)へ引き上げた。05年に記録した72万5000台を抜いて年間輸出台数の最多記録を更新するという予想だ。

2017年9月9日付

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