五輪1年後のホテル業界 客室増や経済危機の影響=リオ

 五輪開催から1年が過ぎたリオ・デ・ジャネイロ市のホテル業界の現状について、アジェンシア・ブラジルが5日付で伝えている。ブラジルホテル産業協会(ABIH)のアルフレッド・ロペス会長によれば、五輪に伴う客室数の増加に加え、州の経済危機、さらには、犯罪など最近のリオに関する否定的なニュースの影響により、同部門の企業に困難をもたらしているという。

 ロペス会長によれば、オファーの増加に伴って激しい競争が起き、宿泊価格の下落を引き起こしているという。同会長はまた、客室数増加のための投資の中には銀行融資によって行われたものがあり、それらは現在返済される必要があるとし、支払う資金の不足に加え、低い客室稼働率に伴う現金の流出に懸念を示している。

 リオのホテルチェーンでは2009年から16年の間に、客室数が3万室から6万室に増加した。そのうち5000室は五輪後にオープンしたものだという。ホテル業界は五輪を開催した他の都市の傾向から、今後5年間に外国人観光客が25%増加すると期待している。ロペス会長は、五輪後の最初の1年間においては、需要の伸びが供給に追いついていないと指摘している。

 同会長は、客室数増加以前の客室稼働率は年平均70%だったとし、「もしオファーを倍増し、宿泊客数を増やせなければ、半分に下がる事になる。その通りになったわけではないが、その状況に近かった」と述べている。その一方で、バルセロナやロンドンも、五輪後の最初の2年間は客室稼働率の問題があったが、その後状況は改善したと報告している。

 ABIHによると、17年の平均客室稼動率は50%となっている。この数値は客室数増加に伴って予想されていた割合だったとされる。16年の平均は58%で、65%だった15年から低下している。同会長は、音楽イベント「ロック・イン・リオ」や、同州の国軍との統合治安活動により、今年下半期の客室稼働率は向上するだろうとの見通しを示している。

◆ホステル

 ホテルと同様にホステルも、五輪に向けて客室のオファーを拡大していた。リオ州コーヒー・ベッド・ホステル協会(Rio Host)のカルラ・リー・バーネット会長によると、14年に210軒だった州内のホステル数は五輪直前には348軒に増えたが、最も新しい今年5月の集計では既に38軒減少しているという。

 同会長は、「まだ閉鎖していないホステルも、この経済危機による影響をじわじわと受けている」と述べている。このため、ホステル業界でも、誕生日パーティーや結婚式等の会場としての貸し出しや、プールや施設の利用サービスなどで費用を徴収するようになっているという。

2017年8月9日付け

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