亜国日系人の外間さん 第20回県連日本祭りに出演

亜国日系人の外間さん 第20回県連日本祭りに出演
思いを込めて熱唱する外間さん

「日系人の世界観を広めたい」

亜国日系人の外間さん 第20回県連日本祭りに出演
ムロJH次長や亜国日系メディアが応援に駆けつけた

 ブラジル日本都道府県人会連合会(山田康夫会長)主催の「第20回日本祭り」内のステージに、日系アルゼンチン歌手のグース外間(ほかま)さん(37、3世)が出演した。外間さんは9日の午前11時10分と午後3時25分からの2回ステージに登場。沖縄民謡の「てぃんさぐぬ花」と日本で人気のアメリカ民謡「大きな古時計」、そして自身の楽曲となる「時空の花(原題=Entre Claveles)」の3曲をピアノとギターを演奏して披露した。

 会場には亜国の日系メディア「アルテルナチーバ・ニッケイ」のスタッフや亜国出身でジャパンハウス(JH)事務局次長を務めるギレルモ・ムロ氏も来場し、声援を送った。ムロ氏は「日系アルゼンチン人がサンパウロ(聖)市でショーを行うのは嬉しいこと。亜国でも日系社会は当地のように尊敬されており、大切な亜国の一部だから」と喜んだ。

 外間さんの本職は医者。医師を務める父親とピアノ講師の母親の元で生まれ育ったと言い、「だから自分も医者をしながら音楽をやっている」と冗談っぽく話した。祖父母は沖縄県からの移民で、亜国移住後は花の栽培をして生計を立てていたという。

 2015年に研修生として初めて沖縄の地を踏んだ外間さんは、そこで多くのことに気がついた。「祖父母は何でも粗末にしてはいけないと話していた。いつも疑問に感じていたが、沖縄に行って戦争の歴史を知り、ようやく祖父母が言っていたことの理由が分かった」と話し、人生観や沖縄県人子弟としての意識が大きく変わった。

 自作の曲である「時空の花」は、そんな祖父母を想って書いた曲。「おじいとおばあは3カ月もかけて、言葉も文化も、どこにあるかも分からない国へ移住して、苦しい生活の中で頑張ってきた」と曲の背景を話す。元々スペイン語で書いた曲に、日本でプロデューサーを務める仲宗根ゆうこさんが日本語詞をつけた。原題にあるClavelesとはスペイン語でカーネーションのこと。カーネーションを中心に栽培を行っていた祖父を思う歌詞がサビで歌われている。昨年、沖縄県で行われた世界のウチナーンチュ大会でも披露され、「僕たち子孫を誇ってくれるような曲になったと思う」と誇らしげに語った。

 聖市での公演は3年ぶり2回目。「ブエノスアイレスでのショーも聖市でのショーも変わらない。客層も似ているし、みんな温かくて優しい」と大きな笑顔を見せる。

 今後の目標は、日系人特有の世界観をもっと広めること。「日系人が絵を描いたり、曲を書くと、日本人やブラジル人、アルゼンチン人とは違ったものが出来上がる。日系人独自の世界があり、それを見せていきたい。自分たち日系人が考えていることや気持ちも伝えたい」と話す。現在、アメリカ大陸の日系アーティストだけでなく、フィリピンやフランスの日系アーティストも参加した「ハイカラアート」というプロジェクトを進行させている。「日系人がつながって、絆を作ることができたら」と外間さんは大きな夢を描いた。

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