交通による大気の汚れ 2時間でタバコ1本分の影響=サンパウロ市

交通による大気の汚れ 2時間でタバコ1本分の影響=サンパウロ市
渋滞するサンパウロ市内の大通り(2014年)(Foto: Paulo Pinto/ Fotos Públicas)

 サンパウロ市内の交通の中で2時間呼吸した場合、1本のタバコを吸うのと同じぐらいの肺への影響があるとの暫定データが、サンパウロ総合大学(USP)の研究により示された。同市内で30年間生活した場合、肺の状態は少量喫煙者(1日10本以下)と同じになる可能性があるとしている。エスタード紙電子版が5日付で伝えた。

 同調査は、病理学者のパウロ・サルジバ医師をリーダーとして行われたもので、死亡確認サービス(SVO)に運ばれた遺体を解剖する際に、肺の炭素量を測定し、生前の生活についても調査が行われた。

 USP医学部大気汚染研究所の生物学者マリアナ・ベラス氏は、「以前は、剖検の際に黒い炭素で肺が一杯になっている場合は、喫煙者である可能性が高かった。しかし今ではそう言えなくなっている。この研究は、サンパウロ市内で呼吸する事が喫煙と同等であり、蓄積される影響があることを示している」と説明している。

 家族に行なわれた聞き取り調査では、住んでいた場所や人生の大部分を過ごした場所、職業活動、通勤時間、喫煙者か受動喫煙をしていたかなどの質問が行なわれた。

 ベラス氏は、「トラックの運転手、または交通警備員の場合は、1日中エアコンの効いた窓の閉まった職場で働くために通勤する市民とは状況が異なる。我々は、肺が黒くなる量と生活水準、そして通勤時間との関連性を求めている」と述べている。

 少なくとも2000個の肺が既に分析され、より詳細なアンケートの結果、そのうち350個が研究のために選ばれた。データは今も集計されており、今後数週間で終了する予定だという。

 国連環境会議と世界保健機関(WHO)によると、毎年700万人が大気汚染(その半数は、薪のコンロや石炭ストーブ)に起因して死亡しているという。これらの機関によると、80%以上の都市では、汚染レベルが適正水準を上回っているという。

 例えばサンパウロ市での分析によると、吸入可能な微粒子(粒子状物質またはPM2・5)のレベルは、安全レベルとされる10マイクログラム/m3を90%上回っている事が示されている。

2017年12月7日付け

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