交通事故死 SP州全体は減少、SP市は増加

 サンパウロ州内における交通事故死亡者の数がわずかに減少した。州政府の機構であるサンパウロ州交通事故情報管理システム(Infosiga)のまとめによると、2019年第1四半期(1~3月)に同州内で記録された交通事故死亡者の数は、18年第1四半期に比べて0.6%少なく、同時期のものとしては15年以降で最少の1205人だった。ただし、サンパウロ市とその周辺の38市が属するサンパウロ大都市圏だけを見た場合、今年1~3月の交通事故死亡者の数は18年同時期に対して3%増加した。

 サンパウロ市では今年1~3月に208人が交通事故で命を落とした。18年1~3月の202人から6人増加した。この増加を引っ張ったのは主に自転車乗車中の事故による死亡者だ。サンパウロ市内では今年1~3月に16人が自転車乗車中の事故によって死亡した。この数は18年1~3月に比べて220%多く、サンパウロ州交通事故情報管理システムが統計を開始した15年以降の1~3月で最も多い。

 今年1~3月には、サンパウロ市内では車に乗車中の事故で亡くなった人の数も増加、18年同時期の17人に比べて5人多い22人に上った。これらとは逆に、交通事故で亡くなった歩行者の数は96人から89人に減少、オートバイ乗車中の事故で死亡した人の数も74人から70人に減った。

 自転車愛好家であり都市モビリティ(移動性)政策のコンサルタントである男性は、自転車乗車中の事故で死亡した人の数が増加したことについて、「ばかげている」とした上で、死亡者の増加は自転車通行帯や自転車専用道に関するサンパウロ市の政策の継続性の欠如の結果だと指摘し、「(自転車道などの)メンテナンスおよび取り締まりの欠如をはじめとする、サイクリストの安全を脅かしている当面の諸問題を解決することができないのであれば、中長期的な計画を立てることは意味がない」と主張する。

 サンパウロ市では前々任のフェルナンド・ハダッド市長(PT=労働者党)の時代に自転車通行帯や自転車専用道などが積極的に設置されたが、後任のジョアン・ドリア氏(現サンパウロ州知事、PSDB=ブラジル社会民主党)が市長となってからはサイクリストのための各種政策や事業はすっかり勢いを失くし、しっかりとメンテナンスされていない自転車道が目に付くようになった。自転車愛好家団体のサンパウロ都市サイクリスト協会(Ciclocidade)が18年12月に公表した調査結果は、サンパウロ市内の自転車通行帯や自転車道の40%がメンテナンスの問題を抱えていると指摘している。

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