人口2億人目前へ=2010年国勢調査

過去10年で12%増 中西伯の中規模都市がけん引

 11月29日に公表された2010年度国勢調査の第一報によれば、ブラジルの人口は1億9073万2694人。先月初めの速報値(1億8571万2713人)から大きく上方修正された。前回調査からの伸び率は12・3%。前々回から(15・6%)と比べて減速したが、人口は確実に増えており、2億人到達も時間の問題と言えそうだ。

 性別の人口構成は男性9339万532人、女性9734万2162人で、それぞれ48・96%、51・04%の割合。女性100人に対して男性は95・9人だった。
 子供の数が減少しており、男女・年齢別に棒グラフで表した人口ピラミッドは釣り鐘型。1960年代は現在のアフリカ諸国同様、自然なピラミッド型だったが、少子高齢化で変容。今後は壷型に移行し、2050年には現在のフランスと似た構図となることが予想されている。

 最大都市はサンパウロ市で1124万人。リオ市(632万人)、サルバドール市(267万人)がこれに続いた。ブラジリア、フォルタレーザ、ベロ・オリゾンテに続き7位のマナウス市(180万人)は、過去10年で28%増。大都市の増加率としては最大で、順位を二つ押し上げた。
 前回調査からの地域別伸び率は、北伯22・9%。中西伯20・7%、東北伯11・1%、南東伯10・9%、南伯9・0%だった。

 ブラジル地理統計院(IBGE)によれば、人口10万~25万人の中規模都市の増加が今回の特徴。年率平均1・43%の伸び率で、全国平均(同0・9%)を上回った。これらの都市は中西伯に集中し、従来の海岸線だけでなく内陸の都市でも爆発的な増加が見られた。
 リオ州リオ・ダスオストラス市は、沖合油田開発の影響でほぼ4倍。聖州バルビノ市は刑務所の収容人数が増え、全伯一の増加率199%を記録した。農村部でも、ルーカス・ドリオ・ベルデ市(ゴイアス州)などは135%増だった。

 IBGEのエドゥアルド・ヌネス所長によれば、農村部の人口は1940年代と変わらず現在も3千万人だが、都市部の人口が爆発。当時は41歳だった平均寿命が現在は73歳となるなど、長寿化が進む一方で出生率は低下。このため、この先20年ほどで人口は減少し始め、40年後には現在のフランスのような構成となる見通しだ。
 同所長は、「確実にやって来る高齢化社会に向け、今から40年後を見据えた社会福祉制度を打ち立てておかなければならない」と話している。
 なお、IBGEは今回の国勢調査の結果を2013年7月にかけて順に公表していく。

2010年12月2日付

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