伯人留学生73人を受け入れ 群馬県のニッポンアカデミー 日本で働く人材育成と就職など支援

伯人留学生73人を受け入れ 群馬県のニッポンアカデミー 日本で働く人材育成と就職など支援
ニッポンアカデミーの秋元さん、「KYODAI」の早田さん(左から)

 群馬県前橋市大手町に本社を持つ学校法人ニッポンアカデミー(清水澄理事長)は、2019年1月7日に初めて5人のブラジル人留学生が入学する。更に4月に30人、7月と12月にも合わせて38人のブラジル人が入学予定だ。同校は約30年前からアジアを中心に留学生が日本語学校に通い、その後、グループ内の専門学校で就業スキルを学び、卒業後に就職できるまでサポートするシステムで受け入れを進めてきた。しかし、中南米地域の留学生を受け入れたことはなく、今回計73人のブラジル人留学生の受け入れを進めるのは極めて異例。「日本で働く方法の一つとして、この情報に希望を持ってほしい」と来社した秋元ヴィニシウス光さん(30、3世)が熱を込めて語った理由を取材した。

 海外営業部ブラジル・南米室長の秋元さんによれば、同アカデミーには現在20カ国から約1500人の生徒が通っている。約30年前から日本語学校や、就労スキルを学ぶ「おもてなし専門学校」、ホテル業を運営するグループとして、日本で働ける人材の育成から就職・進学支援を行っている。就学率はほぼ100%で、将来日本語を使って働けるようにカリキュラムも練られているという。「(同校は)メディアでも非常に注目されており、人手不足の解消や東京オリンピック2020に向けたホテル・旅館事業の需要で、日本でも毎月報道されています」と秋元さんは説明する。

 しかし、今までこの情報は南米には広く知れ渡っていなかったそうだ。今回、長年教育支援のNPO団体で活躍し、ブラジルコミュニティを知っているデカセギ子弟の秋元さんが同アカデミーの理事長と知り合ったことで、南米にも注力していくことになった。また、「KYODAI」のブランド名で有名な資金移動業者の株式会社ウニードスの協力を仰ぎ、主に学生募集の協力や金融、財政面を担当してもらう。

 入学するための審査には秋元さんも関わり、「なぜ日本に留学したいのか」「日本で働きたい理由は」などを明確にした上で、合格を出すかを考慮する。

 現在、日系社会では「4世ビザ」の条件が難関であると問題視されているが、同校は日本語を学ぶ留学ビザのため、「高卒以上」「現地で150時間程度日本語の学習経験」「家族帯同可」など、比較的条件は易しい。6カ月ごとに授業料を支払う決まりだが、週に28時間アルバイトが出来るため、その収入で補えるそうだ。アルバイトは同校が紹介することも可能で、寮のサービスも提供している。

 日本語学校は、個人のレベルにより6カ月から2年間通い、専門学校や大学へ進学する能力を身につける。同グループの専門学校は2年間にホテル、調理、IT、農業、介護などの就業スキルを学ぶことができ、その後就職先が決まれば就労ビザを取得、更に技術・人文知識・国際業務ビザに切り替えることも可能になる。

 この情報に「ぜひ、希望を持ってほしい」と秋元さん。「昔、日本からブラジルへ渡った1世のように、教育に重きを置いて日本で活躍できる日系人が出てくれれば」と熱を込める。

 現在は、パラナ州ロンドリーナ市に代理店契約をしている会社があり、来年に留学する73人の学生も同州から行く人が多い。サンパウロ州は、「KYODAI」の営業・マーケティング部ブラジルチームの早田アントニオ幸太郎さん(47、2世)が中心に活動し、今後はブラジルとペルーから年間500人から1000人の留学生を送る予定。また、同グループは来年には、現在3校の日本語学校を5校に、2校の専門学校を3校に増やし拡大していく計画だ。

 「ブラジル国内には日本語を勉強している人はたくさんいるが、ほとんどが趣味の延長。就学のためではなく、本当の日本語の価値観を理解するまでに至らない。自分はそこに貢献したいし、もっと日系社会がブラジルや国際市場で活躍できるように支援していきたい」と秋元さんは今後の展開に対する意気込みを語った。

 学校概要やカリキュラムなどの詳細は、同校のHP(http://www.nippon-academy.ac.jp/)に記載されている。問い合わせはKYODAIブラジル代理店の早田ルシアーノさん(電話11・99289・3555、メールアドレスlhayata@kyodai.co.jp)まで。

2018年12月19日付

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