伯国で7人目のサリドマイド児

研究者ら「積極的な調査を」

 マラニョン州で、睡眠薬サリドマイドの服用で2人の乳児がサリドマイド奇形児として診断された。これで1997年以降の伯国における同奇形児の数は7人に上った。エスタード紙が23日報じた。
 今回のケースは、国家サニタリー監督庁(Anvisa)がサリドマイドの調合と、同事件に対する処分の締め付け強化に関する決議を可決した矢先に浮上した。

 昨年12月、マラニョン州のカジャリと呼ばれる小さな町で生まれた女児が、両腕がない短縮脚の障害児と診断された。母親は27歳で、6人目の子供だった。この母親は07年にハンセン病と認定され、病気による痛みを抑えるためにサリドマイドを使用していた。
 州の報告によると、女児の母親は正しい治療を行わず、薬物を乱用していたという。夫のバルテル・ピニェイロ・サントス氏は、妊娠中のサリドマイドの服用に伴う危険性については誰も教えてくれなかったと主張し、「私の妻はひどい痛みを訴えていたのでサリドマイドを服用させた」と語る。

 女児の両親は妊娠3か月後に初めて、胎児が両腕、両脚なしで生まれる可能性があることを知らされた。「すぐにサリドマイドの服用を止め、超音波検査を行ったが、胎児の頭と体は判別できたものの両腕がなく小さな棒きれのような脚しかなかった。とても辛かった」と語っている。同夫婦は中絶も考えたが、福音教会の信者だったため牧師と相談した結果、中絶を諦めることになった。

 さらに今回、両腕がなく脚がねじれたまま生まれた男児が、12歳になるまでサリドマイド奇形児と診断されていなかったことも判明している。同研究を行った集団遺伝医学総合研究所のラビニア・ファシーニ遺伝工学チームは、まだサリドマイド奇形児と診断されていない他の子供たちを見つけるためにも、州政府は積極的に検査を始めるべきだとしている。
 厚生省では、すでにマラニョン州とAnvisa、遺伝工学チームに状況把握のための調査を依頼したと発表している。


 ▽サリドマイド
=1957年にグリュネンタール社から発売された睡眠薬の名称。副作用により多くの奇形児が誕生し、一時的に販売中止となった。現在はアメリカ合衆国等でハンセン病治療薬として市販されている。
2011年3月29日付

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