住民がベネズエラ人移住者追放 国境市のパカライマで=ロライマ州

住民がベネズエラ人移住者追放 国境市のパカライマで=ロライマ州
19日にブラジリアで開かれた大統領・関係閣僚らによる会合(Foto Alan Santos/PR)

 ベネズエラとの国境都市で、経済的・社会的混乱にある同国からブラジルへ移るベネズエラ人の主要な入国ルートとなっている北部ロライマ州パカライマ市で18日、同市内の屋外で生活するベネズエラ人移住者が住民により居住場所から追い出される出来事があった。国内メディアが伝えた。

 今回の住民による行動は、今月17日に同市居住の商業者の男性が複数のベネズエラ人と疑われる強盗に襲われ、暴行を受ける事件が発生したことがきっかけとなっている。男性は木材による殴打で頭部を負傷し、ボア・ビスタの病院へ搬送された。

 連邦政府の推計によれば、2017年から今年6月までの期間に12万人以上のベネズエラ人がパカライマからブラジルへ入国している。うち半数以上はすでにブラジルを出国したとされる。現在は、1日あたり約500人が同市経由で国境を越えていると推定されている。

 ほとんどは同州都ボア・ビスタはじめ他の都市へ移動しているが、パカライマ市役所によれば、同市内でも人口の1割に相当する約1500人が屋外でのテント生活など不安定な状態で生活していた。ベネズエラ人の増加は、医療部門をはじめとした公共サービス、市民生活に影響を及ぼしている。

 強盗事件翌日の18日朝から市内にある陸軍施設前で、こうしたベネズエラ人移住者の状況に対する住民による抗議行動が行われた。主催者側によれば約1000人が参加したこの抗議行動は、当初は平和的に行われたが、最終的にベネズエラ人の追放や、所有物への放火などの行為に発展したという。

 さらに、同市とボア・ビスタを結ぶ国道174号線が行動参加者により約5時間にわたって封鎖された。これらの行動に伴うベネズエラ人の負傷者は記録されていない。

 ベネズエラ人移住者への人道的対応にあたる陸軍によれば、18日の混乱後、約1200人のベネズエラ人が国境を越えて自国側へ戻った。入国者の数も通常の半分近くに減少したという。

 連邦政府は19日、パカライマでの混乱を受けてテメル大統領と関係閣僚らによる緊急会合を開き、ロライマ州へ追加の国家治安部隊員120人と、保健部門のボランティア36人を派遣することを決定した。うち60人の国家治安部隊員は20日朝、現地へ向けて出発している。

 ロライマ州政府は19日、連邦最高裁判所に対し、ブラジル・ベネズエラ国境における移住者入国の一時停止と、ベネズエラ人移住者の国内各州への再配分などを求める訴えを起こした。

2018年8月21日付

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