健康保険プランに対する訴訟 11年に比べ5倍以上に増加=サンパウロ州

 サンパウロ総合大学(USP)医学部が行った調査で、サンパウロ州内では健康保険プラン加入者の数が減少している一方で、保健プラン事業者に対する訴訟の件数は増加を続けているという結果が示された。ニュースサイトUOLが15日付で伝えた。

 今年1月から4月の期間に同州内で1審または2審の判決が下された関連訴訟は1万313件で、同大学が初めて調査を行なった2011年の同期間の件数(1864件)と比べ約5・5倍に増加している。17年の同期間は9027件だった。今年は、1日平均124・2件の判決が出ている割合となっている。

 同州における今年3月時点の健康保険プラン加入者の数は1730万人で、11年3月と比べ23万5800人減少している。

 USPのマリオ・シェフェル教授は、顧客の減少と訴訟の増加の背景として、保健プラン事業者による間違った慣行が続いていることと、国家民間補充医療保健サービス監督庁(ANS)による監査が効果をあげていないことがあるとの見方を示している。

 一方で、全国補充医療連盟役員のジョゼ・セシン氏はこうした意見に対し、ANSの監査は厳しく、かなりの量の警告通知を出していると指摘。さらに、プラン会社のサービスに関しては、消費者の側も自身の権利をさらに意識し、かつ要求するようになっており、そうする手段も揃っていると主張している。

 この調査によれば、健康保険プラン事業者に対する訴訟はサンパウロ市におけるものが半数以上を占めている。18年に州内で出された3870件の2審判決のうち、2083件はサンパウロ市で判決が下されている。続いて多いのがサンベルナルド・ド・カンポ市(176件)で、以下、サント・アンドレー(136件)、カンピーナス(110件)、サントス(95件)、リベイラン・プレット(61件)と続いている。

 18年に入ってから2審判決が出された3870件の訴訟のうち、50・9%は適用医療の除外やサービスの拒否に関するもので、2番目に多かったのは月額料金の調整(28・2%)だったという。

 今年1~4月までに裁判所に訴えた加入者のうち、高齢者が28・7%を占めている。USP医学部が以前に行った調査でによれば、13年と14年には92・4%の裁判で勝訴しており、88%で、訴えが全面的に裁判官により受け入れられているという。

 17年にサンパウロ州高等裁判所で判決が出された健康保険プランに対する訴訟は3万117件で、1日あたり119・5件の割合だった。11年の件数(7019件)と比べ約4倍の増加となっている。

2018年5月17日付

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