全国169市で抗議集会 大統領、PTの退陣など求め

全国169市で抗議集会 大統領、PTの退陣など求め
聖市パウリスタ大通りを埋めた抗議集会の参加者(MASP前)(米沢心撮影)

参加者数は3月には及ばず

 現政権への反対を求める複数グループの呼び掛けによる抗議集会が、16日、ブラジル国内各地で実施された。フォーリャ紙が報じた軍警察の発表によれば、全国の州都および連邦直轄区を含む少なくとも169市で行なわれ、25の州都で計61万2000人が参加(リオ、レシフェは集計なし)。ジルマ大統領の辞任・弾劾、与党PT(労働者党)への反対などの主張を繰り広げた。全国規模で現政権への一斉抗議行動が行なわれるのは3月15日、4月12日に続き今年3回目。参加人数は3月より少なく、4月より多かったとメディアは報じている。サンパウロ(聖)市ではパウリスタ大通りに各グループの街宣車が展開し、参加者が通りを埋めた。聖市の参加人数は、軍警は35万人、調査会社ダタフォーリャは13万5000人、主催者は100万人と発表している。

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 これまでと同様に、MBL(自由ブラジル運動)やVem Pra Rua(路上へ出よ)など複数グループの呼びかけで行なわれた抗議集会。大統領辞任やPT、ルーラ元大統領への反対のほか、今回は、大統領に経済政策を提案するなど政治危機回避に向けた動きを見せているレナン・カリェイロス上院議長も非難の対象となった。一方で、ペトロブラス汚職事件を担当するセルジオ・モロ連邦判事、連邦警察への称賛もあった。

 軍警発表によれば、聖市に次いで参加者が多かったのはペトロブラス汚職捜査の中心地クリチーバ(パラナ州)の6万人。ビトリア(エスピリト・サント州)、ポルト・アレグレ(南大河州)が3万人台で続く。リオは軍警の発表がなく、主催者によれば参加数は10万人。

 野党の主要政治家も各地で参加した。ミナス州ベロ・オリゾンテでは、昨年の大統領選で敗れたPSDB(社会民主党)党首のアエシオ・ネベス上議が初めて集会に参加し、街宣車から演説。国民の怒りが高まっているとし、現政権の「嘘」や「腐敗」を非難した。ジョゼ・セーラ上議は「一市民」として聖市の集会に参加、演説はしなかった。

 軍警発表による全国25州都・連邦直轄区の参加人数(リオ、レシフェ除く)は61万2000人。エスタード紙は全国で79万人と報じた。3月15日の抗議行動(170万人)ほどの規模には至らなかったものの、国政正常化、弾劾回避に向けた政権の試みへの圧力は続くと見られる。

 集会を呼び掛けた各グループのうち、一つが9月7日にブラジリアの連邦議会前で次回集会を計画しているが、それ以外のグループは現時点で具体的な日時を決めていない。ペトロブラス汚職の捜査など今後の政治情勢を見ながらの動きとなりそうだ。

2015年8月18日付

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