公的医療の非常事態を宣言 ベネズエラ人への対応急増で=ロライマ州

 ロライマ州のスエリ・カンポス知事(進歩党=PP)は7日、州都ボア・ビスタとベネズエラ国境沿いのパカライマ市における公的医療分野の非常事態を宣言した。ベネズエラでの政治経済危機により、現在、同州からブラジルへ入国するベネズエラ国民が急増しており、両市の医療機関での対応に困難が生じていることがその理由とされている。アジェンシア・ブラジル、G1サイトなどメディアが報じた。

 国境を接するロライマ州からブラジルへ入国したベネズエラ国民は過去2年間で約3万人に上るという。連邦警察により公表されたデータによると、この期間の同国人による難民申請は7000%増加した。合法的な申請の一方で、過去12カ月間に何百人もの不法滞在のベネズエラ人が同州から強制送還されている。

 ボア・ビスタから国境までの距離は250キロメートル。現在、国境のパカライマと州都ボア・ビスタには多くのベネズエラ国民が滞在している。

 今回の非常事態宣言についてカンポス知事は、「ロライマ州は、この膨大な需要に長期間耐える事はできない。これらの市は、さらに多くの医療専門家を必要としている」と述べた。知事によれば、パカライマ市の病院では対応能力を超えており、人道的な診療を行う事が不可能になっているという。

 この宣言により同州保健局では、職員雇用や医療材料購入のための連邦政府からの援助を期待している。

 ペンナ局長によれば、パカライマの医療施設で対応するベネズエラ人の数は一日約600人に上っているという。「以前はロライマ総合病院で月平均30人のベネズエラ人を診療していたが、今では約250人に増えている。産婦人科は5人から60人に増加した。以前、パカライマ市では20~30人だったのが、今では600人に達する月もある」と述べている。

 同局長は、ブラジルの保健システムを利用する移民者の数は今年8月以降に急造しているとし、「こうした利用者の増加が、医療材料や衛生材料の消費に直接の影響を及ぼしている」と述べている。

 同局長によれば、連邦厚生省から既に、医療材料や医薬品の支援について打診があったという。

 統一医療保健システムは今年9月、厚生省とともに、パカライマ市のベネズエラ難民の健康管理状況を調査するためボア・ビスタを訪れている。

 また10月には、法務省と国連、連邦警察、国家難民審議会、民間防衛局の代表者も、同州での移民状況を調査するためにパカライマを訪問している。

2016年12月10日付け

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