兼題と席題で17作品が特選入賞 第1回文協主催全伯俳句大会

写真:壇上で記念撮影する主催者と入賞者たち
 文協(木多喜八郎会長)創立55周年を記念した第1回全伯俳句大会が、22日午前9時から聖市リベルダーデ区の文協ビル2階貴賓室で開催され、約150人が参加した。

 兼題として6月30日に締め切っていた俳句は、全伯から1254句(252人)が応募され、選者12人で特選作品一首ずつ12作品が選考(秀作は60作品)。また、この日に実施された席題部門では、特選4作品と秀作36作品がそれぞれ選ばれた(入賞全作品は24日付4頁文芸欄に掲載済)。総合高点句は、15点の林とみよ氏だった。

 午前9時から行われた開会式には、山下譲二、林まどか両文協副会長、浜照夫にっけい文芸委員長をはじめ、席題審査員として栢野桂山、星野瞳、間嶋稲花水、富重久子各氏が出席した。

 先人への黙祷の後、今年92歳になったという栢野氏があいさつ。広大な国土を持つブラジルで動植物と衣食住に関する俳句の季語・季題は膨大な数におよぶと説明。「(佐藤)念腹先生の指導を受けた人、その他の人々も俳句を共有して、その和を広げていきたい」と述べた。

 引き続き、山下文協副会長が祝辞を述べ、日本移民100年の歴史を振り返りながら、「文芸、芸能など高い教養を持った皆さんにより、日系社会が形成されてきたことに改めて感謝したい」と、文協創立55周年を記念した俳句大会の開催意義を強調した。

 席題は、「木の芽」「イペー」「春灯」が委員会から発表され、参加者たちは40分間で作品を仕上げた。
 兼題、席題の特選入賞者は次の通り(敬称略)。

【兼題】
リベイラの流れにのりて茶摘唄    香山和榮
恐竜の食べしと思ふわらび狩る    村上士郎
花舞いて風の形を見つけたり     半澤典子
確かなる大地の鼓動青き踏む     西山ひろ子
桜咲く異郷が終の住処なる      加藤淑子
日本館たずねて雛の客となる     真藤浩子
離農せず子らに頼らず種を蒔く    水野昌之
春耕やテーラロッシャによみがえる 黒沢志賀子
蒲公英の綿毛に乗せるほどの夢    藤倉澄湖
なぜ此処で車と出合ふ春の泥     村上士郎
晩年に備えて葡萄接木せり      斉藤勝利
陽炎にふわりと離陸複葉機      新津稚鴎

【席題】 
森の風木の芽起しの楽奏で      大熊星子
黄金の命極めてイペー咲く      春はるえ
皇后の詠みしイペー咲き初むる    半澤典子
選者等の胸のリボンよ春灯下     小斎棹子

(編集部註:24日付文芸欄掲載の席題特選作品「森の風…」の句の作者は主催者側の間違いで、小西成子氏ではなく、大熊星子氏に訂正する)

 
2010年8月27日付

コメント0

コメントを書く

Login

Welcome! Login in to your account

Remember me Lost your password?

Lost Password