医師に対する攻撃 10人中7人が被害経験=サンパウロ州

 サンパウロ州医師協会(APM)が同州内の医師を対象に行った調査で、調査対象者の約7割が職場で何らかの種類の暴力を経験したことがあるという結果が示された。国内メディアが11日付などで伝えた。調査結果によれば、こうした暴力の約70%は統一保健システム(SUS)の公的保健サービス施設で起きている。

 この調査は8月29日から9月3日の期間にサンパウロ州内の509人の医師を対象に行われた。

 医師が経験した暴力のうち、70%は言葉による攻撃(罵りなど)で、その他、身体的攻撃が15%、心理的な残虐行為に分類される脅迫が12%となっている。

 調査結果によると、患者への応対がの遅れが暴力行為の主な理由となっており、調査に回答した医師の32.9%により指摘されている。次いで、診断書の内容や期限に対する不満が21・29%を占めている。

 匿名を希望したある医師のケースでは、健康上の問題がなかったにもかかわらず医療診断書を求めて病院を訪れた様々な患者に脅され、または侮辱された事から、サンパウロ市東部の救急外来で警備チームとつながった無線機を持って勤務する必要があったという。

 この医師は、「患者達は何の病気にも罹っていないにもかかわらず、診断書をもらうために救急外来を訪れる。そして多くの場合、患者達は診断書がもらえない事を受け入れず、怒鳴ったり辛らつな言葉を放って侮辱する」と述べている。

 調査に回答した医師のうち53.78%が、勤務する施設に警備員が常駐していると答えている。

 調査結果によれば、医師に対する暴力のうち、患者の家族によるものが全体の50.42%を占めており、患者自身による暴力のケースは43.42%となっている。

 被害者の半数以上は、暴力被害の訴えや苦情を記録していない。そのうち約10%は、そうした行動が自身に損害をもたらす可能性があると考えている。その他の約40%は、起こった出来事を忘れる事を望んでいるという。

 被害を記録した医師のうち、約18%は警察で被害届を作成しており、30.81%は勤務先の管理部門に報告したと答えている。

 訴えを受けた機関により何らかの進展があったケースは59件のみだった。いくつかのケースでは捜査が行われ、他のケースでは、患者の担当医を変更する措置が採られたという。また、調査対象となった医師によれば、加害者のうち警告や公式な記録、罰金等何らかの種類の罰則を受けた人は全体の7%に過ぎないという。

2018年9月14日付

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