医薬品不足でがん治療が中断 治療開始まで1年のケースも=リオ州

 リオ・デ・ジャネイロ州地域医療評議会(Cremerj)が、がん治療を行うリオ・デ・ジャネイロ市の18病院、ニテロイ市の1病院で行った監査で、これらの病院で行なわれた化学療法の約半数が薬の不足で中断していたという結果が示された。14日付エスタード紙電子版など国内メディアが伝えた。

 同評議会が監査した19の医療機関のうち、74%では放射線治療サービスが実施されておらず、90%では病気の分子的特徴を識別して最良の治療法を示す免疫組織化学的検査が行なわれていないという。また、治療開始までに1年以上かかっているケースもあったという。

 連邦公共弁護人のダニエル・デ・マセド弁護士は、この評議会の報告に伴い、このうち3カ所の連邦病院について、連邦検察庁が行政上の不正行為の調査を開始するよう求める書簡を送っているまた、国家会計検査院が医薬品購入のための入札手続きの調査をすることも要請している。

 同評議会による監査は2016年10月から11月にかけて、連邦、大学、州の病院と1カ所の慈善病院で行われた。報道によればこの監査により、患者の46%が、患者が入院する半年以上前に行なわれた診断が確認された検査結果を持参して病院で診察を受けていたという結果が示された。また、59%は病状がかなり進行していたという。

 同評議会のネルソン・ナホン会長はこれらのデータに関し、統一保健システム(SUS)を利用したがん治療は診断の確認後60日以内に開始するとした2012年の連邦法が遵守されていない事を証明していると指摘。「患者は半年以上前に行なわれた診断書を持参しており、検査を繰り返さなければならない。我々は、治療を始めるための貴重な時間を失っている。これは治癒のチャンスを減少させる。また、治癒が可能でない場合においても、患者がより良い状態で延命する事を妨げている」と説明している。

 マセド弁護士は、適切な管理の不足を挙げるとともに、汚職の可能性についても触れている。同弁護士は、供給業者が医薬品の領収書を持ってきて品物が届かない事はよくある事という、ある倉庫管理責任者の話を紹介している。

 56歳の女性のケースでは、医薬品不足で乳がんの化学療法を2度中断しなければならなかったという。また、以前にも薬が不足したことから、最後の2度の化学療法は同じ月に受けている。この女性は昨年、疾患の再発を防ぐこの薬の不足で、7カ月間治療を受けられなかったという。

2017年3月18日付

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