南米最大のごみ集積場閉鎖 1日3000トン以上を処分=ブラジリア

南米最大のごみ集積場閉鎖 1日3000トン以上を処分=ブラジリア
エストルトゥラルごみ集積場(2017年6月) (Foto: Leopoldo Silva/Agência Senado/Fotos Públicas)

 ブラジリア連邦直轄区にある南米最大のごみ集積場が20日午前、閉鎖された。同所は世界全体でも2番目に大きいとされていた。20日付エザメ誌ネット版など国内メディアが伝えた。

 「エストルトゥラルのごみ集積場」として知られる同所は連邦直轄区で収集された廃棄物の最終集積地として約60年間利用され、1日3000トン以上のごみが、最悪の廃棄形式である野天の集積場を最終目的地としていた。現在では4000万トンの残留物が蓄積されている。同じスペースに多くのゴミが混在しており、最も高い場所では60メートルに達するという。

 同所の閉鎖は昨年下半期に予定されていたが、同所で活動するごみ収集選別人の要請により延期されていた。不法占拠から始まり、現在は行政地域となったエストルトゥラルには現在、3万5000人以上が生活しているという。

 ブラジリアでは2017年の初めに、13年使用可能で813万トンの廃棄物を処理するために計画されたサマンバイア埋め立て場が開所した。廃棄物、つまり再利用不可能なごみだけを埋め立てることを保証するため、連邦直轄区政府により5カ所の材料選別センター開設が計画されている。

 これらのセンターは、再利用可能な資材の分別のため、さらには、エストルトゥラルの集積場のごみの分別で生計を立てていた約2000人のゴミ収集選別人の雇用確保のため不可欠な場所となっている。

 ブラジリアの三権広場から15キロ地点にあった同集積場の閉鎖は、この地域とブラジルにおける廃棄物処理の新たな歴史の始まりとなったが、大きな傷跡も残している。

 ブラジル公共清掃・特殊廃棄物企業協会(Abreipe)技術部門コーディネーターのガブリエラ・オテロ氏は、「環境への影響を改善するには30~50年かかるだろう。流出や排出の抑制、エリアの処理を行なうための様々な段階が必要とされる」と述べている。

 同協会は、最終的な結論が出るまで処理場の閉鎖をフォローするための協定を結んでおり、「エストルトゥラルの集積場の閉鎖と廃棄の新たな流れの創設は、他の都市が同様の措置を講じるよう動かす先例になるだろう」とオテロ氏は強調している。

 同協会の調査によると、16年には国内全市の30%にあたる1559市がごみ集積場を利用していた。15年は1552市だった。国内全体では2976カ所のごみ集積場が存在している。

 10年に制定された国家固形廃棄物政策では、14年までに全てのごみ集積場をなくすとしていたが、その後延長され、州都および大都市圏の市は18年7月31日、小規模市は21年までになくすこととされている。

2018年12月3日付け

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