史料館運営委員長 森口イナシオ氏が死去

史料館運営委員長 森口イナシオ氏が死去
在りし日の森口さん

 ブラジル日本移民史料館運営委員長やサンパウロ日伯援護福祉協会会長を務めた森口イナシオ氏が24日未明、サンパウロ市内のサンタ・クルス病院で亡くなった。23日に援協の日伯友好病院を退院したばかりだった。享年82歳。日系2世。

 森口氏は、1935年2月1日サンパウロ州サントス市で出生。59年12月にサンパウロ大学建築工学科を卒業後、設計士や大学教授として、建築分野で広く活躍した。

 81年にはキリスト教ホーリネス教会の牧師を拝命。翌82年からは援協の監事に就任し、以後、福祉委員長や副会長職を歴任。2007年には会長に就任し、11年まで会長職を務めた。

 在任中は援協創立50周年式典やリベルダーデ総合医療センターの落成式などを執り行い、ブラジル日本文化福祉協会ビル内にあった総合診療所の経営を日伯友好病院に移転するなど、援協史において節目となる事業の数々を成し遂げた。また、貧困層の少年少女らを預かり、社会適応能力を訓練する援協傘下の施設「奄美事業所」の運営に尽力。日系社会で初めての要介護高齢者の専門施設、特別養護老人ホーム「あけぼのホーム」の建設にも力を入れ、積極的に推進した。牧師としてもホーリネス教会の高齢者向けデイサービスの更なる発展に寄与した。

 援協会長退任後の12年には、ブラジル日本移民史料館の運営委員長に就任。来年の日本人移民110周年を見据えた改修計画を立ち上げ、始動したばかりだった。

 長きにわたる日系社会、ブラジル社会への貢献が評価され、11年にサンパウロ名誉市民賞、14年の春の叙勲では旭日小綬章を受章している。

 葬式、ミサ、埋葬ともにビラ・レオポルジーナ区のラパ墓地で、24日中に執り行われた。初七日ミサなどは未定。

2017年11月25日付

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