史料館9階 移民画家・半田知雄展 渡伯100周年を記念

史料館9階 移民画家・半田知雄展 渡伯100周年を記念
半田知雄特別展の会場

 日本移民画家・半田知雄氏(1906~96)の渡伯100周年を記念した特別展「半田知雄―ブラジルに100年」が、サンパウロ(聖)市リベルダーデ区内文協ビル(Rua São Joaquim, 381)の9階ブラジル日本移民史料館(森口イナシオ運営委員長)で、今日11日から一般公開されている。

 半田氏は、17年にポルト・マルチンスのサント・アントニオ耕地に家族と共に入植。21年から聖市に移り、ブラジル時報社に植字工として入社。アルバレス・ペンテアード商業学校中退などを経て、32年にサンパウロ美術学校に入学。35年に画家仲間と「聖美会」を結成し、36年には初の個展を開いた。48年にはグルッポ・キンゼを結成し、50年にグルッポ・グァナバラに合流。日系画家の交流、情報交換、育成にも尽力した。51年の第1回サンパウロ・ビエンナーレにも出品するなど、ブラジル日系美術界を代表する人物の一人だ。

 美術だけに留まらず、執筆活動の功績も名高い。ブラジル日本移民に関する多くの論文を発表した他、「移民の生活の歴史(70年、サンパウロ人文科学研究所発行)」など、移民史研究の貴重な資料及び論考を数多く発表した。

 今回の特別展では、計27点が展示され、山下リジア玲子副委員長によると、半田氏の作品展は約10年ぶりという。展示作品のほとんどが同史料館所蔵のものだが、中には半田氏の息子にあたるペドロ氏から貸出された自画像など、鑑賞機会が希少な作品もある。

 展示のほぼ全てを移民の生活を題材にした作品が占め、コーヒー農園での労働や祝日の様子、女性や子ども、アマゾンでの様子などが描かれた油絵が並ぶ。山下副委員長が「絵だけでなく移民を大切にされた」と語る、半田氏の移民画家としての側面が見て取れる。また、山下氏は「移民の生活の様子を(絵を通して)感じ取れる、貴重な史料」と、特別展に込めた意義も語っていた。

 同展は22日まで。開館時間は火曜日から日曜日の午後1時半から5時半まで(月曜休館)。入場料は10レアル(4歳まで無料。5歳から11歳までと60歳以上は半額)。詳細は同館ホームページ(http://www.museubunkyo.org.br/jp/)でも確認できる。問い合わせは同館(電話11・3209・5465)まで。

2017年10月11日付

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