同船者会アピアイの旅㊦ 特別寄稿 中場マサ子

同船者会アピアイの旅㊦ 特別寄稿 中場マサ子
アピアイの樽井農園で記念撮影(提供写真)

 パラナ松の雄大さに見惚れているうちに、樽井さんご夫婦が待っていて下さって居る姿が飛び込んで来ました。

 ホテルでチェックインを済ませて、ご夫婦も便乗して、再び車内の人となりました。市内見学をして、小雨が降る中、下車して、昔、金を掘っていたと言われる跡を歩いて見学しました。人で溢れていただろうと思われる所も、今は静かな散歩道でした。最後にお土産店に立ち寄り、樽井さんの農園に注がれている情熱談を聞かせていただきました。

 夕方になり、小雨で濡れて肌寒くなったとのことで、レストランに向かいました。夕食後ホテルに戻って、小林音吉さんのハーモニカ演奏に合わせて合唱しました。同船者会とあって、51年前に戻っている上に、童謡を歌っている内に頭の中は子供に戻っていました。皆で軽く体を動かし、脳や指の運動もして床に就きました。

 翌朝、朝食を済ませてチェックアウトし、樽井さんのご主人のお迎えの車の後を付いて、見事な柿畑に到着しました。

 池田好夫さんが昨年作って下さった「第一回あるぜんちな丸同船者会」の上に「2」と書いて縫い付けた旗を持って来て下さり、記念撮影をしました。

 倉庫には出荷待ちの見事な柿が、所狭しと並べられていて、それは、息子さんが発案された機械で、綺麗に磨かれて、ピカピカに光っていました。

 畑には野菜や椎茸に至るまで栽培されていて、卓上には一人で朝から腕を振るって拵(こしら)えて下さったご馳走がテーブル一杯に並べられました。どれもこれも新鮮な、畑から運ばれて来た物ばかりでした。椎茸ご飯の風味の良さに何度も舌鼓を打たされっ放しでした。食後に出された柿の美味しかったこと!!! 皆でペロッと平らげちゃいました。

 余興に池田好夫さんが、安木節を見事に披露して下さり、スターを囲んでの写真撮影で大童でした。本のお持ち帰りや、「あるぜんちな丸」内で発行された新聞、『南翔』を大事に保管されていて、記念に頂いて帰りました。

 皆の買い物や、お土産に頂いた柿で車が一杯になりました。

 息子さんのヒトシ・パウロさんがご両親と一緒にされていらっしゃるので、柿の王様の名が樽井家に続いて行かれることが確信でき、微笑ましく感じてアピアイの樽井農園を後にしました。

 1世が築いた土壌の上で、移住者の子孫にバトンタッチしようとしている様子を見せていただけた意義深い「あるぜんちな丸」同船者会アピアイの旅でした。(おわり)

2018年5月25日付

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