呼吸器疾患の受診が増加 気温・湿度の低下などが影響=サンパウロ市

 サンパウロ市衛生局によると、秋・冬季に多くなる呼吸器疾患の患者増加の影響により、サンパウロ市内の保健施設における受診件数が増加している。サンパウロ市では現在、気温と湿度の低下が記録されており、大気汚染により状況が悪化している。アジェンシア・ブラジルが8日付で伝えた。

 サンパウロ市内中心地域にあるメニーノ・ジェズス市立小児病院では、気管支炎、喘息、インフルエンザ、風邪、肺炎などの病気による診察の需要が高まっている。今年1月と2月には、月平均約3500人の子供達が診察を受けていたが、3月と4月には、5000~6000人を超えており、8月初めまで増加を続けると予想されている。

 サンパウロ老年医学および老年学協会会長のマイーザ・カイララ医師によると、児童に加えて高齢者達も、呼吸器疾患の症例数増加により最も影響を受けているとい。同医師は、「肺炎は、ブラジルでの入院理由の3番目であり、そのうち60%は高齢者である」と述べている。

 同医師によれば、高齢者が肺炎の治療後に呼吸器官の能力を回復したとしても、入院時よりも大抵は健康状態が悪化して退院する事になるという。そのため、予防が最善だとし、細菌性肺炎にかかりやすくなるインフルエンザの無料の予防接種が保健所で受けられることに言及している。同医師によれば、「寝たきりの高齢者達は、入院から回復するのに6カ月かかる」という。

 寒い日には、ウイルスと細菌のライフサイクルにより呼吸器疾患が増加する。これらの病状の増加に寄与する別の要因は、人々が閉め切られた場所に滞在する事だという。

 そのため、換気を行うことが勧められている。乾燥した日には、十分に水分を補強する事に加えて、加湿器を使用するか洗面器に水を入れて室内に置いておくことが勧められている。

 サンパウロ州保健局は、報告の義務がある重症急性呼吸器症候群と診断された、重度のインフルエンザの症例のみを集計している。

 今年は、現在までに州内でインフルエンザに起因する症例が146件報告されており、25人が死亡している。

 インフルエンザ予防接種キャンペーンは、妊娠中の女性、高齢者、5歳未満の児童などの脆弱なグループを対象に、4月23日から実施されており、現在までに200万人以上が接種を受けたという。

2018年5月11日付

コメント0

コメントを書く

Login

Welcome! Login in to your account

Remember me Lost your password?

Lost Password