国内の暴力犯罪 大都市から中規模市へ移動

 応用経済調査院(Ipea)とブラジル公共保安フォーラムにより公表された2018年版暴力アトラスによれば、16年に国内で最も殺人発生率が高かった都市は人口14万5000人のリオ・デ・ジャネイロ州ケイマードスで、人口10万人あたり134.9件だった。16年に殺人発生率が高かった上位10市のほとんどが人口20万人以下の中規模都市で占められている。10年前のデータとの比較では、暴力犯罪の発生率が中規模都市でより高くなっている傾向が示されている。UOLサイトが21日付で伝えた。

 06年のケイマードス市における殺人発生率は10万人あたり58.6人で、全国の自治体の中で83番目に位置していた。16年は06年と比べ、その割合が倍となっている。

 同市の状況の変化は、近年の殺人事件に関する国内の状況の変化を反映している。

 暴力アトラスと同じ情報を使用した暴力マップのデータによれば、10年前の06年には、上位10市にペルナンブコ州レシフェ、アラゴアス州マセイオ、エスピリト・サント州ビトリアの3州都が含まれていた。16年の殺人発生率上位10市の中には州都を含む大都市は含まれていない。

 殺人事件発生率は、人口10~20万人の都市で増加しており、国内で最も殺人発生率が高い20市のうち13市、上位6市をこの規模の都市が占めている。16年のデータを州別にみると、いずれの州都も殺人発生率で1位に位置していないという。

 16年に殺人発生率が最も高かった州都はパラー州ベレン市(10万人あたり77件)で、国内全自治体の中では22番目だった。15年にはセアラー州フォルタレーザ市が13番目に位置していた。

 暴力アトラスは、10万人以上の都市のみの殺人発生率を発表している。

 暴力マップのコーディネーター、ジュリオ・ジャコボ・バイセルフィス氏は06年の調査データに関して、「新たな現象」と分類されるものの存在を指摘し、1999年年から州都や大都市での暴力犯罪増加が停滞し、州内地方部で増加し始めたとの見方を示している。暴力アトラスのデータは、今世紀初めに観測された現象が、年々拡大している事を示している。

 15年には、国内で記録された暴力的な死亡の半数が109市に集中していた。16年にはこの自治体数は14市増え、123市となっている。一方、15年にこれらの自治体に含まれていたクリチバ市、ゴイアニア市、フロリアノポリス市、ビトリア市の4州都は16年のリストには入っていないという。

 暴力アトラスのコーディネーター、ダニエル・セルケイラ氏は、暴力犯罪の大都市からの移動の要因として、小・中規模都市における所得の増加や、警察の捜査・情報活動が大都市に比べ十分でないことを挙げている。

2018年6月23日付け

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