地方市の入札不正疑惑を捜査 連邦資金の学校、保健所等の建設で=ペルナンブコ州

 連邦警察と国家総監督省(CGU)は11日、北東部ペルナンブコ州の地方市の公的工事入札にからむ不正と連邦資金詐取の疑いで強制捜査を実行した。同日付アジェンシア・ブラジル、地元メディアなどが伝えた。同州イタペチン市とブレジーニョ市における教育、保健や都市インフラなどの建設工事の入札が捜査対象となっており、該当する工事契約の総額は4000万レアルに達するという。

 これらの市では、建物の質の悪い公立校校舎や保健所が建設されていた。ただ一人の現場監督が、様々な建設工事を監督していたという。

 報道によれば今回の捜査は、不正に関するイタペチン市議からの通報を受けて昨年始まったという。11日の捜査には連邦警察捜査官80人と4人のCGU監督官が参加し、イタペチンおよびブレジーニョ、レシフェなどで計20件の捜索押収令状が執行された。

 CGUのファビオ・アラウジョ監督によれば、捜査対象となっている3つの企業は、落札した工事を施工する条件を有していないにもかかわらず、現場監督と下請け契約を交わしていた。そしてこの現場監督は、設計上の計算もせず、適切な資材も用いずに建物の建設を監督していた可能性があるという。

 アラウジョ監督は会見で、「これらの企業が施工できる条件を有していなかった事を示す一連の調査結果を、既に得ている。こういった種類の建設の規準に則った手順とは異なる方法で工事が行なわれていた」と述べている。

 さらに捜査によれば、これらの企業は名前だけの会社だった疑いがもたれている。アラウジョ氏は、「共同経営者は、社会開発省の登録では資産力のない人材として登録されている。これらの企業は、この種の工事を行なうために適切な企業としての特徴を備えてはいない」と述べている。

 これらの企業は、従業員の記録もなく、本社として登録されていた住所に所在していなかった。うち1社は、共同経営者の祖父の自宅の住所を利用していた事も明らかになっている。

 アラウジョ監督によると、様々な都市で行なわれた約50件の工事で不正が行なわれていた疑いもあるという。今回捜査対象となった2市では、約15件の工事が行われており、イタペチン市では、2つの学校と1つの保健所の建設が、質の悪い工事リストに挙げられている。

 これらの公共工事は連邦政府の資金によるものだった。この不正によって詐取されたとみられる金額について同監督は、算出は容易ではないとしながらも、平均して契約額の3~4割だった可能性があるとの見方を示している。

 同州連邦警察によれば、この不正は2013年から行われてきたとされ、イタペチン市の現市長と、現在同市工事局の幹部である元市長、ブレジーニョ市の市長が関与していた疑いも捜査されている。

2017年5月13日付け

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