増加する北東部の殺人 上位10州中の6州占める

 ブラジル公共保安フォーラムが10月30日に公表した年次報告書によると、2016年度に国内で記録された殺人の件数は6万1619件に上り、過去最も多くなっている。地域別では北東部の増加率が高く、16年は2万4825件と、07年の1万5706件から58%増加した。故意の暴力による死亡の人口10万人あたりの発生率では、全国の上位10州のうち6州を北東部が占めるという。UOLサイトが4日付で伝えた。

 暴力に関する北東部の特徴として、国内の州ごとの殺人発生率で、同地域の州が交代で上位になっていることがある。過去10年間に、北東部9州のうちの7州(アラゴアス、バイーア、セアラー、パライーバ、ペルナンブコ、リオ・グランデ・ド・ノルテ、セルジッペ)が、上位4州の中に少なくとも1度現れている。この中に入っていないピアウイー、マラニャンの2州は北部に最も近い。

 アラゴアス州は07年から14年までの8年間にわたり、全国で最も殺人発生率が高くなっている。11年には、1州の記録としては過去最も高い数値となる、人口10万あたリ73・6人を記録した。この年の全国平均は10万人あたり24・3人だったという。

 このデータの分析では、隣接する州の間で、州境を越えて犯罪が移動していることも指摘されている。例えばアラゴアス州は、06年に全国1位だった隣州のペルナンブコ州を抜いてトップになっている。ペルナンブコ州の別の隣州であるパライーバ州は、11年に国内の殺人発生率で2位に位置している。

 アラゴアス州のトップの座は、15年にやはり南部の隣州であるセルジッペ州へ移った。セルジッペ州は16年も殺人発生率で全国1位となっている。

 アラゴアス州公共保安局政策部のマノエル・アカシオ・ジュニオル事務局長は、「麻薬密売人や殺人者、特に犯罪組織のメンバーは、治安当局の目が届いていない別の地域に移ろうとする傾向がある。多くの場合州都から内陸都市に、そして都市から農村部に移っている。それは州間でも起きている」と説明している。

 ブラジル公共保安フォーラムのメンバーでセアラー連邦大学教授のセザル・バレイラ氏は、北東部における暴力増加の要因の一つとして、南東部からの影響を挙げている。同フォーラム報告書のデータによれば、金融機関への襲撃件数は09年以降サンパウロ市とリオ市では減少する一方、国内のその他の場所では増えている。09年と16年の比較では、サンパウロは253件から137件、リオは97件から73件にそれぞれ減少したが、全国でみるとこの件数は1013件から1478件へ増えているという。

2017年11月14日付け

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