大統領の収賄容疑での起訴 最高裁判事が手続きを停止

 連邦最高裁判所で国営石油ペトロブラスにからむ汚職捜査「ラバ・ジャット作戦」の案件の報告官を務めるファキン判事は10日、連邦検察庁から最高裁に提出されたテメル大統領の収賄容疑での起訴状について、同大統領の在任中はその司法手続きを停止することを決定した。国内メディアが同日付で伝えた。

 検察による大統領の起訴は、食肉加工大手JBSとその親会社J&F社幹部の司法取引証言などに基づいたもの。起訴状は6月に、同社と行政との案件で便宜を図る見返りに同社から大統領側へ50万レアルの資金が提供されたとして最高裁に提出された。最高裁が現職大統領の起訴の受け入れについて判断するためには下院の承認が必要なため、同起訴状は下院で審理され、本会議投票の結果、その手続き継続は否決されていた。

 ファキン判事の決定に伴い、同起訴に関する手続きは大統領の在任中(任期は18年末まで)は停止され、大統領の退任後、一審の裁判所か、大統領が司法上の特権のある役職に就いた場合は上位の裁判所で再び扱われることになる。

 同件に関しては、J&F側が用意したとされる50万レアルの入った鞄を運んでいる様子が連邦警察に録画され、警察に拘束された元大統領特別補佐官のロドリゴ・ロシャ・ロウレス氏に対しても、大統領と同じ収賄の容疑で検察から最高裁に起訴状が提出されていた。この起訴についてファキン判事は、連邦直轄区の連邦裁判所の第1審で扱われることを決定している。

 大統領は今回の収賄の疑いのほか、同じJ&F幹部の証言などに基づき、司法妨害、犯罪組織参加の疑いで捜査対象となっている。

2017年8月12日付け

コメント0

コメントを書く

Login

Welcome! Login in to your account

Remember me Lost your password?

Lost Password