女性に対する暴力、殺害 3分の2は被害者自宅で発生=サンパウロ州

 サンパウロ州検察局により行われた調査で、同州におけるフェミサイド(性別的要因が大きく関与した女性に対する暴力、殺人)事件のうち3分の2(66%)が被害者の自宅で起きているとの結果が示された。こうした事件の58%は、ナイフなどの武器によって女性が傷つけられ、または殺害されているという。同調査ではまた、被害者の75%は、加害者と感情的な絆で結ばれていた事も分かっている。エスタード紙ネット版が1日付で伝えた。

 この調査では、州内121市の2016年3月から17年3月までの期間の統計が分析された。州検察局性別部門により、裁判所に提出された356件のフェミサイドの告発を分析し、1日に調査結果が公表された。

 家庭内暴力や女性差別、女性軽視に起因した殺人に対してより重い量刑を科すことを定めた法律が公布されてから、2日で3年となる。この法律では、これらの殺人を凶悪犯罪に分類し、被告の量刑に最大3分の1を加える事を定めたほか、刑期の段階の進展などを困難としている。専門家からは、実際にフェミサイドとされる犯罪の多くがまだそのように分類されていないとの指摘があるという。

 性別部門のコーディネーターであるバレリア・スカランセ検察官によれば、この調査により、ほとんどの事件が週末に起きているといった情報と現実が異なることが分かったという。調査では、こうした犯罪の68%が平日に起きており、39%は日中に起きているという結果が示されている。

 58%はナイフなどの武器が犯罪に使用されており、11%ではハンマーなどの工具が使われている。銃器の使用は17%を占めている。

 スカランセ検察官は、「武器はこれらのケースで危険要因となっているのは確かだが、データでは、男性が武器を持っていない時も危険から遠ざかっていないことが示されている。家庭用の工具が使用されたケースもある。中には、コンクリートブロック等の建設資材を使用したケースもあった」と述べている。手で被害者の首を絞めたり、殴ったりする暴力も、全体の10%を占めている。

 事件全体の75%では、被害者が加害者の配偶者または恋人だったという。そして、事件のほぼ半数(45%)は、別れや、別れを切り出されたことが原因となっている。同検察官は、「我々は、男性優位と所有意識に動機付けられた社会的な病気の中に生きている」と述べている。

 調査結果では、この種の犯罪の被害者の家族が受ける被害も注意を引いている。フェミサイドの4件に1件は、被害者女性に加えて、この犯行を目撃した、あるいは暴行を受けた母親の側で暴力を受けた二次的被害者がいることが明らかになっている。また被害者を守ろうとして負傷した家族もいるという。

2018年3月6日付け

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