女性殺害に関する訴訟 17年は1万件超が判決待ち=司法審議会

 国家司法審議会(CNJ)が行った調査によると、昨年ブラジル国内で行われた性別的要因を原因とした女性殺害(フェミサイド)の訴訟のうち、約5000件で判決が言い渡されたが、その倍の1万786件の訴訟は判決が出ていない状態となっている。調査報告書では、訴訟の数が裁判所の処理能力を超えていると分析されている。アジェンシア・ブラジルが20日付で伝えた。

 同調査は、27の州高等裁判所のデータを基に行われたもの。昨年判決が言い渡されたフェミサイド関連の訴訟は4829件で、2016年の2887件から増加している。判決の数は大きく増えたものの、フェミサイドの発生件数と比較すると依然として大きな格差があると指摘されている。

 今年発表された暴力アトラスによると、16年に記録されたフェミサイド事件は4645件で、06年の4030件から10年間で15.5%増加している。

 司法審議会は、「2016年には、殺人の刑事責任で新たに1287件の訴訟が行なわれたが、その翌年には2643件に急増した」と説明している。一方で、この数値は過小評価されているとし、このデータの不正確さの要因の1つとして、警察を含むシステムにおいて、この犯罪をフェミサイドに分類する事の難しさを指摘している。

 フェミサイドは、最近になって凶悪犯罪として分類されるようになった。フェミサイドが、被害者が女性であるという事実に関係した動機により殺害する犯罪として法律で規定されたのは15年のことだ。

 殺害のほか、同審議会の司法調査局により行われた「2018年度マリア・ダ・ペーニャ法適用における司法権」の調査によれば、その他の様々な暴力が女性に影響を及ぼしている。同審議会では、「2017年には、州の裁判所で、家庭・家族内暴力に関連した144万8716件の訴訟が扱われた。平均で、ブラジル国民1000人あたり13.8件に相当する」と強調している。

 州裁判所のデータによれば、昨年は約54万件の女性に対する暴力犯罪に関連した訴訟で判決が言いわたされた。その一方で、同年12月末までに、裁判所の判決を待っている訴訟の数は90万8000件に上っている。

2018年6月22日付

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